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9月30日は「宅配ピザの日」

あれはなんでしょう。あぁここは東京。しゅとです。そう、漢字では首都です、首のみやこです。イイ感じです。言うのですよね、しゅとの若者は。

それにしてもしゅと東京ではあのような物が日常的に空を飛んでいるのでしょうか。一富士二鷹三茄子なんてお言葉もあります。二鷹ではなさそうです。それにしゅとには鳩という名のはとバスと、雀という名の雀のお宿しかないと聞きます。お師匠、これはどういうことでしょう。

お師匠を訪ねて上京と聞くと聞こえは良く、闊歩するしゅとでわたしの眼は爛爛と輝いています。

しかし、私は見つけてしまいました。あれはなんですかと道行く方々に聞いてみたのですが、いわゆる無視というしゅと老若男女が得意な自己防衛術を駆使され、私は呆然と立ち尽くすしかありませんでした。そこに、おじいさまが困っている私に話をかけてくれました。

「お嬢さん、空ばかり見てどうしたの? それより、お嬢さんおっぱいが大きいね」

私は答えました「はい、あの空に浮いているのは鳩ですか? それとも雀ですか? 私の胸はそこまで大きい方ではないと思います」

「ふむ」

おじいさまはさすがしゅとに長くお住まいなのでしょう。空飛ぶ謎のものには目もくれず、私の胸ばかりを見ていました。

「あれはピザ。宅配ピザだよ」

そう言って、名残惜しそうに去って行きました。最後におじいさまは「いい胸だ」とおっしゃっていました。

私は「ありがとうございます」と元気にお伝えしました。まだしゅとにこんな優しさが残っていたなんて、感激です。

それにしても、あれがしゅとの宅配ピザなのですね。浮いています、完全にピザだけが浮いています。そして飛んで行っています。あのままご注文したお宅に伺うのでしょうか。それともご注文した方の口にそのままはいるのでしょうか。

今度、お師匠のところで落ち着いたら、宅配ピザを注文しようと心に決めました。一つしゅとでやりたいことが増えました。

9月30日は「宅配ピザの日」



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