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5月3日は「ごみの日」

夕方5時からはじまる「魔女っ娘メグリん」の放送の5分前の4時55分にはリビングに移動、その3分前には冷蔵庫から「とってもおいしい北海道の牛乳」をコップになみなみと注ぎ入る。「魔女っ娘メグリん」を見るときは必ず「とってもおいしい北海道の牛乳」なの。しかし、あまりに集中しすぎて、飲むのはCMの間と決まっている。そして、次のクリスマスには「魔女っ娘メグリん」の変身セットが欲しいと思いながら、また飲む。

という私の毎週のルーティンは今日で終わった。5時になりリモコンでテレビの電源を入れたが、うんともすんともしない。あれ、電池切れ?
いろんなボタンを押したり、テレビ本体のボタンをでたらめに押したりしたけど、やっぱりつかない。

「おかーさーん、テレビ壊れた。メグリんみれないー」

「えー、もう壊れちゃった?」とお母さんはテレビの裏に回って、色々操作してくれたけど、やっぱり直らなかった。お父さんが帰ってから見てもらうしかないね。だって!

「あーーあたしのメグリんが……もうテレビのバカ! ゴミ!」

あたしの罵倒を静かに聞くテレビは、真っ暗であたしのことを鏡のように映した。バカバカ! 昨日お笑い番組を見せて笑わしてくれたテレビ、おとといは映画を見て感動させてくれたテレビは、今怒るあたししか映していない。

ぷんぷんしながら、忘れていた牛乳をごくごくごく。

そういえばこの「とってもおいしい北海道の牛乳」を、はじめてこんなに味わって飲んだけど、本当においしい。うん、最高においしい!

「イライラしたら飲もうよ牛乳! とってもおいしい北海道の牛乳」


「ねーおかーさーんこの牛乳のCM長くない? 早くメグリんが変身して戦うところみたーいのにー」

5月3日は「ごみの日」


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