9月17日は「モノレール開業記念日」
うみねこモノレールは、猫の額町(ねこのひたいまち)から犬棒町(いぬぼうまち)までを結ぶモノレールだ。
猫の額町は、その昔あまりにも町が狭く、周りに住む人たちから冗談半分で「猫の額みたいに小さい町」と言われたところからその名前が付いたそうで、終点の犬棒町は、有名な『犬も歩けば棒に当たる』のことわざを考えた、日本語学者の犬又又吉氏(いぬまた またきち)の出生の地であることから、その名がついた。
さて、うみねこモノレールに話を戻そう。このモノレールは基本的に海の上に設置されている柱とそれをつなぐレールに沿って走り車内からの景色は抜群だ。途中駅はそれぞれの島であり、有名な島の駅で言うと、島崎島駅(しまざきじま)の藤村(ふじむら)は藤の花が満開に咲く美しい島で、縞馬島(しまうまじま)の白黒村(おせろむら)では、たくさんの野生のシマウマを見ることができる。
うみねこモノレールの楽しみはもちろん、モノレールに乗って様々な島をめぐることだが、もうひとつおすすめの楽しみ方がある。
それは、悠然と空中を走るうみねこモノレールを地上から見ることだ。その姿は先頭車両は猫の顔の形をしていて、後方車両は犬の顔の形をしている。これは猫の額町行であり、犬棒町行の時は犬の顔が先頭車両に来る。なのでどちらに向かっているのかが一目瞭然なのだ。
そんな人々に愛されたうみねこモノレールも、運行中止の危機が何度もあった。しかし、そのたびに島の住人たちや猫の額町、犬棒町の住人が署名活動や、観光客を取り込めないかと模索し、現在までなんとか運行ができている。
近年では若者がモノレールに乗る姿が多く見かけるようになった。どうやら若者の目にはモノレールが珍しく映るようで、SNSなどで多く拡散されている。
長年モノレールの運転手を務めている、猫のマタタビさんと犬のワン・オンさんは、「これからもたくさんの方にこのモノレールに乗っていただきたいです。景色がとても美しいですよ。ご乗車お待ちしています」と笑顔で答えた。
9月17日は「モノレール開業記念日」
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