10月18日は「フラフープ記念日」

かくれんぼで隠れていたけれど、わたしの隠れ方があまりにも高度すぎて、結局夕焼け小焼けが流れるまで見つかりはしなかった。いつ見つかるか毎回ドキドキしているのに、今回も見つからなかったか。

もう少し鬼は頑張ってほしい。いつもなかなか見つけてくれない。わたしが鬼になったほうがいいのではないかと思うが、だいたいじゃんけんは勝つ。負けたら鬼だから鬼にはなれない。
それともわたしがだけが見つからないからわたし抜きで、２回目３回目のかくれんぼが行われているのかもしれない。なんせわたしは隠れているのだから、簡単にはこの場所からは出られないから確認もできない。

隠れている時うずくまっていると、なんだか落ち着くなといつも思う。外を走り回るときは何も考えなくて楽しいけど、じっとしていると色々なことを考える。今日の給食で男子が食べるのが早かったとか、算数の分度器の意味が分からなくてとりあえず３０°と言ってごまかしたり。

でも夕焼け小焼けが流れたということはもう５時だ。きっとかくれんぼは終わったはずで、みんなお家に帰る。わたしも早くお家に帰らなければ、お母さんに怒られてしまう。

さてと、手をフラフープの輪にかけて穴から抜け出した。フラフープを地面に置いてそこに出来た穴に入れることに気が付いたのはいつだっけか。それからは毎回わたしの隠れる場所は決まった。

フラフープから出ると、そとは夕暮れだった。右手にピンクのフラフープを持ちお家に帰る。

10月18日は「フラフープ記念日」