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9月23日は「畳の日」

寝返りをうったら、手が水に当たった。

畳一畳分に布団を敷いて寝ていたはずのぼくだが、おかしいなまだ夢でも見ているのだろうか。

眠い目をこすりながら、横になったまま目を開けてみた。

水だった。まわりがすべて水だ。

そうか、夢だなと思いながらも布団の中で起き上がってみる。水の上に浮いているのは一畳の畳でその上にちょうどのサイズの布団が乗っかり、その上にちょうどのサイズのぼくが寝ていたのだ。

とにかく水面は静かで、鳥なんかが空を飛んでいて、動いているかわからない位のスピードで、移動しているようだ。水は透き通っていて魚らしき姿も見えた。

一寸法師はお椀の船で、ぼくは畳の船で進んでいる。これからどこへ行くのか。行先を変える方法もないし、もしあったとしても変えるつもりもない。どこかに島でもあるだろうか。できれば南のあたたかい島がいいな。

9月23日は「畳の日」




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