第4回リーダーズ講座:いいデザイナーは “目” が違う|B&H代表今村 玄紀(Genki Imamura)氏よりみなさんへ
2023年6/22(木)にこちらの講座が行われました。
この日の事…覚えています。会社で懇親会があって、講座に遅れて参加した日です。前半が聞けなくて残念かつ、日本酒とビールで酔っ払ってました。
懇親会もね!普段お話できない方々と話せたり、キャリアの事を考えたり、日本酒大吟醸が激旨だったりしてとても有意義な時間を過ごしたのだけれども!!!あのB&H今村氏の講座がこのへべれけ状態で受ける事になるとはーーー!!?!って凄い後悔したのを覚えています。
ですので、途中からの参加になり、前半部分を飛ばした状態でこのnoteを書いております。ご了承ください。
デザインリサーチ
デザインリサーチに何日くらい掛けてますか?の質問がありました。
直近の例に見ますと、WEBサイトのデザインにおいて、自分の所では2~3日…かな。ロゴデザインも1日くらいで手を動かし始めていたような。
で、結局なんかしっくりこなくてまたリサーチから始めたり。。勉強や締め切りの無い仕事だと繰り返している感じがありました。
だから、まずは目を鍛えよう。
シニアデザイナーはデザインプロセスの知識が多い為、Noの判断が早い。
あなたが所持したり経験してきたもの≒あなたのデザインリサーチの質
だから、まず目を鍛えよう とのことです。
過去のオリジナルについて
思想家、哲学者、建築家、グラフィックデザイナー、工業デザイナー、インターフェイスデザイナーのオリジナルとなる人たちは誰なのか。
今ある「デザイン」の開拓者たちは誰なのか。
美大等の「デザイン史」の授業で出てきたりする内容らしいのですがその内容、キーワードをぎゅっとしてお伝えしてくださいました。
出来る限りメモし、後から調べたものをここに共有します。自分も全てを見きれていません。現代の「デザイン」に多大なる影響を与えた巨人達です。
鈴木大拙:禅、仏教、日本的美意識の言語化
地元の図書館にて調べました。「鈴木大拙」で著作が沢山出てきます。また、彼に関することを書いた本も多々ありました。
借りる事が出来たのはこの2冊。
「禅」って前、海外の方に聞かれてまったく答えられなかった事があります。っていうか、なんで海外の方が「禅」を知っているの、というのがこの「鈴木大拙」氏の功績です。
英語をネイティブに使いこなせた方で、日本語に比べて合理的理論的な「英語」を使い、極めて説明の難しい「禅」や「仏教」を英語にて紹介し、海外に思想を広められた方です。
図の「禅仏教入門」は鈴木大拙氏が英語で書いたものを翻訳者が日本語に訳してあり、とてもとっつきやすい文章になっております。内容は簡単ではないけれど、読むと安眠できるのでおススメします。
「禅」。今の時代でも、いや、今の時代こそ必要なものなのではないでしょうか。
民芸思想:用の美とは
図書館でこちらを借りました。
これは…実物を見てみたい!!見た上でこちらの本を読んだ方がとても理解が深まるのでは、と思い探してみたら博物館がありました!
また、アマゾンのレビューでこの当時の場所を調べ、ガイドブックとして活用すると面白い、との意見がありました。日本に住んでて良かったですね。
陶器とか織物とか…写真だけでもぐっと来るものがありますよ。そのままデザインの参考になりそう。
こちらも読んでみたい本なので、ここにメモして置きます。理解するには知識が足りないかもしれないけど。
Less is more
20世紀のモダニズム建築を代表するドイツ出身の建築家
ミース・ファン・デル・ローエ
“Less is more. /より少ないことはより豊かなこと”
“God is in the details. /神は細部に宿る”
という名言を生み出した人物。下記サイトのまとめが分かりやすいです。
ポールランド ブランディングの走り。
「グラフィックデザイナー」という地位確立をした人物。
また、コーポレートアイデンティティー(CI)システムを開発したのも彼と云われています。スイススタイルのデザインにも貢献したとも。
こちらは、グリッドシステムの本。
ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンによる、現代グラフィックデザインの基本書。ずっとほしいものリストに入っています。
田中一光
日本を代表するグラフィックデザイナー。とても見たことのある、数々のものをデザインしています。
展覧会なども催される事があるようなので、近くで開催したら見に行きたいです。ご本も出版されていました。
Dieter Rams:最初にして最後のプロダクトデザイナー
今村 玄紀さんのツイッターをご紹介します。このツイートの後に、書籍も紹介されておりまして、それも参考になります。電卓とか、現代のものとほぼ変わっておりません。凄すぎる完成度です。
なんと、ラムズさんはドキュメンタリー映画化もされていました。是非見たいです。
そしてハイカルチャーからポップカルチャーへ
講座ではハイカルチャーなものを紹介されました。
ここからは、日本文化として外せないポップカルチャーを、詳しそうな分野のみ、ここにメモしておきます。講義には無かった内容で、自分で付け足したものになります。
異論は認めます。むしろ間違っていたら指摘が欲しいです。よろしくお願いします。
TVゲームにおける、RPGの祖について
テーブルトークRPG「D&D」を1人でも、コンピュータ相手に遊べるようにしたのがコンピューターRPGの始まり。「ローグ」もしくは「ローグライク」といわれているゲームで、今でも「ローグライク」(ローグのシステムを使った派生形ゲーム類)は発売され、人気があります。
不思議のダンジョンシリーズなどが、このシステムを使ったゲームです。
国産RPGの祖「ドラゴンクエスト」は「ウィザードリィ」と「ウルティマ」を国内向け、初心者向けに分かりやすくしたものといわれています。
ファンタジーの世界観は「指輪物語」が起源といわれており、ここにゲームや小説等、あらゆる創作物のファンタジーの原型を多数見る事ができます。
手塚治虫と高橋留美子
漫画の神様と仏様。
これより以前から漫画は存在しましたが、手塚治虫以前と以降では「漫画」そのものが違ってきてます。
手塚治虫は「映画」を紙の上に落とし込みたいと試み、あのストーリー性、壮大な世界観を持つ「漫画」を量産しました。自分のオススメは「ブッダ」「ブラックジャック」「リボンの騎士」です。「火の鳥」は好きな話とそうでもない話で分かれる笑
高橋留美子先生は、時代に合わせて作風やメッセージを変えており、人々は週刊誌を読んだり漫画を良く読んでいた時代のものが好き、という特性があります。すごくおおざっぱですが40代はらんま1/2。40~50代だとめぞん一刻。20~30代だと犬夜叉とか。
「人魚」シリーズ、短編集もすごく面白くてオススメです。中年サラリーマンが主役の話とか、ふつうの生活を描いててとても面白い。
高橋留美子先生のマンガは、コマ割り、文字量、話のテンポなど教科書になりうるお手本なので、文章と絵を使った説明物、例えば企画書とかの参考になると思いますし、WEBデザインにも使えるのでは、とたまに思います。
AKIRA:大友克洋
話題になってからだいぶ後に読みました。
既視感しかなかったのは、この後のマンガで影響のあるものを多数すでに読んでいたからだと思われます。絵が抜群に上手い漫画家さんとしても有名です。廃墟と化した東京が舞台、ってここが起源ですか?異論求む。
板野一郎:板野サーカス
演出家/アニメーター。
こういうミサイルの弾道とかを開発、発明した人。日本のアニメ演出に多大な影響を与えました。爆発演出とかも大好きなんですけど、緩急の付け方、どうすればカッコよく、ケレン味あふれる演出!!!となると、日本のアニメが一歩抜きんでていると思います。
WEBもアニメーション演出や動きが問われる時代になりました。何がカッコよくて、Coolな「動き」なのかはアニメから学べる事が多いかもしれません。コマ送りやストップ掛けながら見ると新たな発見があります。
現代の制作について、こちらにインタビューがありました。
3DCGや後輩の指導もしておられるようです…!!
最後にまとめ
最後に、講師の今村 玄紀さんのnoteを紹介します。
デザインの起源を知れ!オリジナルを見ろ!の講義でした。
この講義を受けたあと、とある製品の紹介ページが、これってラムズとミースをパクリリファレンスにしました。とおっしゃてて、それが直ぐに分かったのが面白かったです。スタイリッシュデザインにも参考元はある。良質な知識を増やして行きたいものです。
デザインも、他の創作物のように後の世代まで影響を残したものが「良いもの」という、指針が得られたような気がしました。あと、純粋に「起源」を知ったり調べたりするのって楽しくないですか…?
今まで調べたり知り続けたいと思っている「起源」
鳥の起源。恐竜と限りなく地続き説が出ていますが詳細もっと知りたい
昆虫の起源。いわゆる現代の形の昆虫が出現した時期と種類について
ピアノの起源。グラビコード、チェンバロとピアノの進化過程も知りたい
話がダイナミックにそれましたが、この知りたいの欲求に「デザイン」が入ったのが大きな収穫だったかもしれません。リーダーズ講座、誠にありがとうございました。
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