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「なんでもマスク」ができるまで

A.Y.Judieのターゲットは30〜40代の働く女性。製品もオフィスで使うカードホルダーやパスケースが中心なので、売上の中心は首都圏の店舗である。

売上がどんどん減っていく...

3月に入り営業時間の短縮が始まり、テレワークが推奨され、外出自粛要請が出されて店舗の売上が減ると、それに応じて注文が減り始めた。本来3月4月は新生活シーズンで1番の需要期で、営業も生産も出荷も一番忙しいはずの今、売上は減る一方。

前回の記事で「大変な時こそ次のチャンスを探す」なんて、かっこつけたことを書いたけれど、そんな余裕はなくなってきた。

この状況が続き本当に立ち行かなくなった時、会社には融資、従業員には雇用調整助成金を使用した休業補償など、何か手立てはあるけれども、外部組織である内職チームには何もしてあげられない。

A.Y.Judieにとって地元の内職チームは、協力して生産体制を作り上げたパートナー。もちろん、お小遣い程度で内職をやっている人もいるけれども、生活費に充てている人もいる。今の状況でも、何とか売れる製品を作り、仕事を出すことが唯一の解決策だ。と思いつつも、「これだ!」というアイデアは浮かばないまま日々が過ぎていった。

そんななか「なんでもマスク」が生まれた。

実は「なんでもマスク」は、母である会長でも、社長の私のアイデアでもない。内職さんが一生懸命、手元にある材料を組み合わせて素案を考えてくれた。

素案を持ってきてくれたのは3月26日午後。早速その日の夕方から、そもそも製品として出せるのかということ、また母と二人で素材や仕様の検討を始め、製品に仕上げた。『なんでもマスク』という名前は二人で考えた。

その後は、作業を分担。私は、プレスリリース作成など販売に向けた準備を進めつつ、パッケージや、楽天ページを担当。母は、更に試作を繰り返し、材料の手配や加工先との生産調整を行った。

そして4月1日に発表。実は2年前に北参道にショールームをオープンする時にも、プレスリリースを出したけれど、取材は1件も来なかった。今回も取材は来ないかもしれない、それでも誰かに知ってもらえればと思いながら、一日の仕事の終わりに公開した。

翌日、4月2日朝から電話が止まらなくなった。予想をはるかに超える反応で、マスクが無くて困っている。そんな声が多く寄せられた。

A.Y.Judieは働く女性のあったらいいなを形にする会社。今回は働くママである、内職さんのアイデアが形になった。マスク不足が解消されるまでの間、少しでも多くの人の助けになれば良いと考えている。

■なんでもマスクはこちらから

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※現在予想外の反響で、初回準備分が欠品している状況です。ご迷惑をおかけしており、申し訳ありません。順次増産していますので、ホームページや楽天で次回以降の案内をいたします。



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