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明知鉄道に乗つてきたヨ

 いつもお読みいただき、ありがたうございます。玉川可奈子です。

 前回、通算五回目の長良川鉄道を旅しました。今回はその旅の続き、表記のとほり岐阜県の明知鉄道に乗りました。

 どうか最後までお付き合ひくださいネ。

朝の多治見駅前。虎渓用水といふ水辺がありました。水の中には鯉などの魚もをり、涼しいものです。暑い暑いといつても、日陰に入ればそれほど暑くありません。
中央西線で猛威をふるつてゐる315系に乗ります。速いのですが、まるで東北のアレ(701系)です。土岐市駅を通過したとき、私の頭の中は「時が来ました」。
恵那駅に着きました。私はただちに、明知鉄道の恵那駅へ向かひます。円満な表情をした駅員さんから千三百八十円のフリーきつぷを買つて、ホームに行くと…。
乗つたことがないアケチ100形がゐました。しかもヘッドマークまでついてます。さういへば、明知鉄道に乗るのは昨年の秋休み以来ですね。あの時は、愛知環状鉄道と天竜浜名湖鉄道に乗りました。
車内はロングシートですが綺麗です。2018年に製造されたとプレートにありました。座り心地も良いです。
駅のあけてつ本舗で、お土産をいくつか買ひました。タオルハンカチはサウナーお馴染みのMOKUで有名なコンテックス社製です。MOKUよりも厚手です。
列車は定刻に発車しました。ゆつくりと駆け上り、森の中を行き、山の中の田園を走ります。東野駅あたりで街は遠ざかり、勾配の上に立つ飯沼駅に着きました。
ひさかたの天に向かふが如く、列車は勾配を登つて行きます。蒼天のすがすがしさ、心が洗はれます。
峠を越えて、下つて行きます。青空の下、素敵な景色が広がります。
シクラメンで有名な阿木駅が見えてきました。阿木駅は木造の素敵な駅舎です。野良仕事をする男性たちが、列車が過ぎ去るのを眺めてました。
山辺の道を思ひ出すやうな道を走り、間もなく飯羽間駅に着きます。
極楽駅です。お土産に買つた極楽駅の駅名標のキーホルダー、誰に贈るべきか…(私が「真の鉄人」と呼ぶベテランの方にお贈りします。その方は、職務はもちろん、鉄道にも通じてます)。
岩村駅に着きました。ここで多くの乗客が降りて行きました。向かふに見えるのは、もう一つのアケチ100形です。このローカルな感じ、たまらなく好きです。
次は花城温泉駅ですが、温泉施設は休業中とのこと。昨日のみなみ子宝温泉同様、残念です。車内には人以外に虫さんも乗つてきます。アブにトンボ、さらに蝉も。彼らはいふまでもなく無賃乗車、薩摩守忠度です。車掌さんが捕まえてつまみ出してました。
寒天で有名な山岡駅を経て、最後の勾配を登りました。峠を下り、しばらく行くと野志駅のホームが見えてきました。

山越の けはしき道に 見る窓は ひなにあれども 楽しかりけり 可奈子
終点の明智駅に着きました。駅では何かの撮影をしてゐて騒がしいです。
明知鉄道では、きのこ列車や寒天列車などの食堂車を走らせてゐます。ここにはありませんが、自然薯列車や冷酒列車もあります。乗りたいナア。
このヘッドマーク、かつこいい!
来た列車に乗り、再び恵那駅に戻ります。玉川、きつとまた明知鉄道に乗りにくるでせう。その時は自然薯列車かはたまた冷酒列車か。そして、同行の彼と一緒か…。
再び岩村駅。またまたアケチ100形と交換。明知鉄道の旅、存分に楽しめました。玉川、JRなどの大手よりも、第三セクター(国鉄やJRに見捨てられた鉄道会社)のやうな小さくて可愛いくて努力してる鉄道が好きですし、味方です。
恵那駅から中津川駅に移動しました。中津川駅から特急しなの9号に乗ります。進行方向向かつて左側の窓側に座つたのですが、すぐ寝落ちしてしまひました。よつて、車窓の見所である寝覚の床は見てません。大学生の時以来の中央西線だつたのに、悔しい!
松本駅を過ぎて、しばらくのところで目を覚ましました。進行方向向かつて右での窓には日本三大車窓のその一つ、善光寺平の絶景が。ワイドビューチャイムを聞き、少し遅れて、しなの9号は長野駅に着きました。

 最後までお読みいただき、ありがたうございました。

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