子供たちが作って売る、気まぐれマスク


友人のお店で、その子供たちがマスクを作って売り出した。

なんていうか、、、めちゃくちゃ自由だ。




その「TRONCHI(トロンチ)」というお店は、店主のりえちゃんがデザインするオリジナルウエアと、ギフト雑貨を中心とした小さなお店だ。

童話からそのまま出てきたような可愛らしさのある服。

少し毒っぽい要素も見え隠れしながら独特な世界観を持つお店。

ファンもたくさんいて、本当に魅力に溢れている。


でも、どうもいつも自由度が高すぎると思う。(褒めてる)


そんな素敵な空間に、新進気鋭の漫画家さんである旦那様の、ツッコミどころしかない漫画やグッズも忽然と置かれている。

そしてさらに、最近はその小学生の息子二人が自分でブランド名を決めて、自分で縫製し、オリジナルの手作りマスクを販売し始めたようだ。




トロンチらしい柄物の生地を使いながら作られたマスクは、見た感じは完成度は高そうだ。(プロのお母さんに教えてもらってるからだね)


しかも、二人ともちゃんとブランド名やロゴまで作っている

すごすぎる。(ロゴはお父さんの仕事かな?)


販売の際のPOPがいちいち良い。

1個つくるのに1~2時間かかって大変でした。買ってくれたらうれしいな〜(400円くらい)だったらうれしいな〜 ねだんはあなたしだい」

「コロナウィルスが流行している今マスクが必要です。ぜひ買ってみませんか?値段があなたが決めてください。(400円〜500円くらいがいいな)


こんなの、買ってまうがね!(突然の岐阜弁)


わたしは息子たちを知っているので、作ってる時の雰囲気、販売している時の雰囲気がなんとなく目に浮かぶのだけど、なんかほんと、楽しいだろうな〜と思った。




なんと兄の方はインスタのアカウントまで作ってしまったようだ。

すごい。


あと、画像のコメントの文面がすごい。

「今派手なマスクが1つあります。シンプルなマスクがもうすぐ出来るので買いたい人は買いに来てください。」

言い方。笑


どうやらすごく人気なようで、生産が追いついていないらしい。(ちゃんと作っとるんかいな)

しかも予約まで入っている様子。



現在はなんと、トロンチの服のモデルをかって出ているらしい。(これ、お兄ちゃんです)

まさかの、「モデルをする」代わりにマスクはお母さんに制作をしてもらう、というまじで本末転倒な労働力の交換騒ぎになっているのだけれど、それはそれで楽しそうだ。


これって、冷静に考えてものすごいことじゃないですか?


自分の子供たちが作りたいものを作る手助けをし、作り方などの方法は教えつつも基本は自主性に任せる。

宣伝も、ブランドも、やり方も、値段も、ちゃんと子供自身が考えてやる。

大人のルールの中でも「子供だから」という視点ではなく、きちんと「商売」として成り立たせるように、サポートする。


子供達も、時にめんどくさく、時にやりたくなくなりながらも(笑)、きっと普段から親たちがやっていることをみながらマネして、ちゃんとお店の人としてお客様と交流しているんだろうなと思うと、素晴らしい教育だなあと。

物作りは手間もかかるし、丁寧にやらないといけないし、頭を使って手を動かして、体の全部を使って作り上げていること。

作ったものをお金と交換して価値についてかんがえること。

物作りって、商売って大変、だけど喜んでもらえることが自分の喜びにもなること。

期待される楽しみ、もしかしたらプレッシャー、そんな感情も芽生えているかもしれない。


いやむしろ、そんなこと全く考えてなくて、面白そうだからやろ〜でもめんどいからや〜めた、くらいのことかもしれないけど。笑

それはそれでまた。


中学くらいになったらお店出せるかもね、なんて思ったりする、ただのファンの一人です。

これからも楽しみ!


自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!