風鈴のある暮らし
(オススメ風鈴は後半で紹介)
母から風鈴をもらった。
渋いやつ。
シダ植物の根っこはタランチュラみたい。
鐘の部分はお寺のソレみたいだし。
短冊の部分は「趣味の風鈴」と書いてある。
自分では絶対に買わなさそうなデザイン。
(おかあちゃんごめん。笑)
だけど、風鈴をぶら下げて、エアコンの風に揺られてたまに「チリンチリン」となる音を聞いていると、とても心が安らぐことに気づいた。
いや、今までも「風鈴」っていいな、買いたいな、と思ってはいた。
でもなぜか買うに至らなかった。
店先や人の家で風鈴の音色を聞いたこともあったけど、「買う」まで至らなかったのはなぜか。
それは、まず、風鈴が「機能性」のものではなく「趣向性」のものだからと思っていたから。
(鐘がお寺のソレ)
特に夫が「無駄なものを買わない」習性がある。
機能面で優れている「道具」であれば、夫の許可が得られやすい。
家電やガジェット類にすぐお金を出すのもその傾向があるからだ。
逆に趣向性の高いものは余程の理由がない限り、買うのがなかなか許されない。
許される基準の一つとしては「知人友人の作品である」とか、関係性に紐づくものがほとんど。
以前、絵を買ったけどそれはやはり友人の作品だからであり、他に針金アートなども飾ってあるけれどやはり友人のお店の商品であったからで、脈絡なく購入するのはなかなかない。
友人が風鈴を作ってくれてたら良かったのだけど、そう都合よく欲しいものを知人友人が作っているわけでもなく、風鈴は毎年毎年気になりつつもおざなりに夏は過ぎていったのだった。
そしてここへ来て突然の「趣味の風りん」である。
渋い、、、、渋いなあ、、、、。
だけど全然嫌いになれない。
偶然やってきたものは流石に排除できないのか、夫もナチュラルにその存在を肯定している。
(タランチュラのような根っこ。どうやって育てんだ?)
本来、風鈴は縁側などに飾って、夏の暑い日中も風が吹くことで鳴るそのチリンチリンとした音色で涼を感じる、というものだと思うが、我が家ではもっぱらエアコンかファンの風で動いている。
それでも、その不規則な風の流れによって、鳴ったり鳴らなかったりするのが楽しい。
ずっと鳴っててもうるさいし、全然鳴らないと寂しいし。
その加減が、ちょうどよく、室内でもランダムに響く「チリンチリン」がとても心地良くて最高。
風鈴、本当にいいなあ・・・と、改めて思った。
この渋い風鈴もそれはそれでいいのだけど、自分で買うならこんなのがいいかな・・・っていうのをちょっと調べてみた。
能作さんのはいろんな種類があって、どれもシンプルで美しい。
だいぶモダンな雰囲気になる。
こちらは値段がすごい!
気軽に2〜3個買えてしまうね・・・鉄製で小さくてとても綺麗。
224porcelainの焼き物の風鈴は、デザインが個性的でクール。
インテリアのポイントになっていいなあ。
スガハラのガラスの風鈴も良い〜〜〜。
ガラスってだけで涼しく感じるよね。
我らが岐阜県!の3RD CERAMICSの風鈴も美しい・・・・。
インテリアにすっと馴染みそう。
風鈴。
もしおうちにない方はぜひ買っても良いと思う。
風鈴は「趣向性」の高いものかと思っていたけれど、実際は人類の叡智を集結させた「機能的な道具」である気もする。
チリンチリンと鳴る音に心を休ませて、涼しげな良い夏を。
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