並列化できない1個体である人間のこと
私は私、あなたはあなた。
そう思うととても気が楽になる。
人間だもの、一人一人違う個体だし、差異があって当然。
むしろ違わない人間なんていないのだから、その違いがある前提で人と接する。
そうすると「なんでわかってくれないの」とか「どうしても通じない!」という言葉が、まるで意味のない戯言のようにすら聞こえる。
「何言ってんの?わかるわけないじゃん、違う個体なんだし。」ってね。
タチコマとか王蟲とかは並列化ができ、違う個体でも同じ情報を共有するので、1個体が理解したら全員理解できるらしい。いいな。ん?いいかなぁ本当に。
人間というものがそうであるなら「わかりあえる」から話が早いけれど、人間は並列化できない。(遠い未来はある程度の均質化が起こるかもしれないが、それはディストピアかもしれないしね。)
行き違いや勘違い、思い違いから争いが生まれる。よく言われるように「正義の反対は悪ではなく、別の正義」であるからして、何事も問題を解決するには一筋縄ではいかない。
私の思いはあなたとは違う。
だけどそれをまず尊重する。(頭から否定しない)
その違いをすり合わせて、もしかしたら近いところまで行けるかもしれないから確かめる。それがコミュニケーションであり、思いやりである。
そのために、事実を整理する。
不安要素を具体的にする。
解決できる方法を探す。
その時に、なるべく自分の素直な気持ちで伝える。
相手を慮ったり、相手の出方を気にしたり、相手のことを考えなくていい。
まず、自分はどう思うのかが、一番間違いがないのだからそれを伝える。
その、素直な対話がいろんなすれ違いを少なくしていくのではないかな・・・と思う。
分かり合えない個体同士が同じ場所を住処とするこの地球で、自分の気持ちに素直に生きたいなと思う。
(今日は風の谷のナウシカを読んだので、ナウシカの気持ちで書いている。王蟲と並列化したい。)
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