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お店という「場」を失うことは価値を失うことなのか?


2日間、SUIという靴ブランドのデザイナーさんに来てもらって、長月でPOPUPをした。(デザイナーさんはもう帰るけど、フェア自体は1月19日まで開催)


長月のPOPUP-SHOPは毎回とても好評だと思う。

たくさんのお客様に来てもらえて、そのほとんどが「買いたい!」と思って来てくださるので購入率もかなり高い。

こちらも集中して丁寧に接客できるから、お客様もゆっくりじっくり楽しんでくださる。

商品知識やブランドの成り立ちなども全てをぐっと頭に入れ込むので、まるで作家さんやメーカーさんの気持ちをそのまま、時にそれ以上に、お客様に伝えることができると自負している。


短くても20分ほど、長い方は1時間以上滞在される。稀に2時間くらいずっといらっしゃる方もいる。

商品を見たり、本を読んだり(本棚があるので)、私たちスタッフと話したり、ゆっくり楽しんでもらえているのは嬉しい。


そうやって、たくさんの方が長く滞在してくれるこの長月という「お店」というものは、本当に意味のある「場」だなあと感じる。

何はなくても暇つぶしにふらっと寄れて、スタッフと仲良くなれば話をしたりするのも楽しいし、欲しいものがあれば買う。


ふと、「なんで閉店するんだっけ・・・?」と我にかえるような瞬間もあった。こんなにたくさんの方がワイワイと楽しく過ごせる場所を、なぜ自ら放棄してしまうのだろう・・・?と。


実はその答えは明確にはまだわかっていない。

「なんでやめちゃうの?」「これからどうするの?」という質問に、はっきり返答ができない。

聞いてくれた人によって、曖昧に、そして微妙にニュアンスをずらしながら伝えてしまう。

なんでやめるんだろうな・・・・今でもちょっとわからない部分もある。

だけど、理由はいろいろあるけど「やめてみたい」というのが一番強いのかもしれない。


たくさんの信頼。

たくさんの優しさ。

周りの人やお客様からいただいたものは「場」をなくしてしまうことで、本当になくなってしまうのだろうか?


これからやっていきたいこと。

これから楽しんでいきたいこと。

それは、「場」がなくても周りの人たちに伝わっていくのだろうか?


やめると決めるた時から今まで不安は全くないし、寂しいとももったいないともあまり思わなかったし、どちらかというと未来にワクワクしていたけど・・・

今日はたくさんのお客様と話して、なんだか、ほんのちょっとだけ、寂しい気持ちになった。

自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!