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【お店を作る③】つけまバッチバチのかわいいギャルを採用


初めてスタッフ募集をかけたら、つけまもネイルもバッチバチの二日酔いのギャルが面接に来て、見事合格した話を書く。


前回。

お店をやり出したら、オープン初日の昼にスタッフが帰ってしまい、そのまま辞めてしまった話。

こちら↓



前回からの続き。



2010年3月3日にお店をオープン。

その初日の昼に唯一のスタッフが辞めてしまって、私はレジの片隅で体操座りでしょんぼりしていた。

(もともと体操座りが好きなのですごく落ち着いた←オススメ)


後から思えば、あの時はスタッフが辞めたことよりも、私の存在を否定されたような気がしてショックだったんだろうな。


確かに後ろめたいこともあった。

雑貨が好きなわけではなく、単に「経営者」になってみたくてやり出したこと。

そのお店のことは好きではあったけど、大ファン!ってほどでもなく、普段お客さんとしてそんなに行っていなかったこと。

言ってみれば、愛情もないどこの馬の骨かもわからんやつに、大切なお店を支配されるようなもんだもんなあ・・・と。

多分、滲み出てた、そういうのが。


とはいえ、もうスタッフもいなくなってしまったことだし、、、

とりあえずすぐに「スタッフ募集」をかけることになった。


何でスタッフ募集かけようか・・・?

そんな時に使ったサービスがこちら。


①Twitterとの出会い


2000年代にブームになった「mixi」を覚えているだろうか?

インターネット老人会の皆さんはご存知かと思うけど、mixiでバリバリ黒歴史を紡いでいた私にとって、すでに「発信」することは「日常」だった。

(mixiさんにはかなり感謝しています。)


2009年、まだまだガラケー(←死語?)が主体だった頃、私はすでに出たばかりのiPhone3GSを手に入れていた。

(何気に新しい物好き)


そこでTwitterなる素晴らしいサービスを知った。

そしてmixiと同時並行してやり出すも、Twitterが面白すぎてmixiに飽きてしまった。


Twitter・・・

匿名感が面白い・・・知らない人と繋がるの楽しい・・・気軽で最高・・・・

mixi・・・

君のことはもう面倒なんだ・・・知人友人ばかりで、足跡とかチェックされるの怖いし・・・なんか・・・重いんだよね・・・・


そんな感じでTwitterに浮気してたら本気になってしまった私。

「お店をやることになったので次からはTwitterで発信するね。今までありがとう!」と、mixiに書き、筆(マウス)を置いた。

2010年の春。


(何の話してたんだっけ・・・・)



②スタッフ募集の張り紙を貼る


そうは言いつつ、Twitterも個人アカウントのままで好き勝手やってるので、「スタッフ募集」を書くにも微妙だな・・・と思っていた。

まだその頃は「Twitterを複数アカウント運用する」ことに気付いていなかった私。


仕方なく、その個人のアカウントで、お店をやり始めたこと、スタッフ募集していることを書いてみた。

だけどフォロワーはそもそも2桁くらいだし、そのほとんどが知人(mixiからの)。

全然意味がなかった。


ネットでの発信は流石に早すぎたか・・・と、当時思ったかどうかは忘れたけど、一番確実な「店頭での張り紙」をすることにして様子を見ることに。


お店の入り口、レジ周辺に、「スタッフ募集」と書いた紙を貼り付ける。


条件はどうしよう・・・?

確かこの頃のアルバイト代は、夫のいる「最低賃金で働く店」a.k.aヴィ○ッジヴァン○ードにならって、最低賃金ギリギリで設定したと思う。

土日優先でなるべくたくさん入れる人。

書いた条件は多分それくらいの最低限のもの。


ただ、内心は、可愛い女の子で、年下で、お話が上手にできる明るい子がいいな〜〜〜と思っていた。

接客業なので、まずコミュニケーションがスムーズに取れて、ニコニコしている子であればもう大丈夫だろう、と思っていた。


なので、条件はあまり書かず、面接で話しながら決めよう!と思っていた。



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(2011年 オープンから1年以上経った頃の店内)



③いい人が見つからない!


張り紙をしてからすぐに、電話やメールで問い合わせがあった。

十数件の中から実際に応募があった人は全員面接をした。


正直なところ、私より20歳年上とか、土日優先って言ってるのに土日入れませんって人とか、履歴書を送ってもらった時点で「多分難しいな」という人が数名。

そういう人は面接を後回しにして、良さそうな人から順番に個別に面接。

でもなんだか全然ピンとこない。


そのお店は、ナチュラルで可愛らしい雑貨で溢れていて、20代〜30代の女性に人気だったから、「そういう感じの人」が来てくれるものだと思っていた。

なんだけど、どうもおしゃれ感がない人とか(失礼)、お店に初めてきました!って人とかばかりで、「お店の雰囲気にあう」人がなかなか見つからない。


とうとう面接も終盤を迎え、もう半分諦めてとりあえず誰でもいいから入れてみるしかないか・・・と思っていた頃。

1人の女の子が「まだ間に合いますか?」と、確か電話か何かで問い合わせをくれた。


私は期待して、すぐ面接しましょう!となり、履歴書もその時でいいから、ということで面接日を決めた。



④つけまネイルバッチバチのギャル


面接にはすごくおしゃれな女の子がやってきた。


でもどちらかというと・・・ちょっとギャル・・・?みたいな印象だった。

つけまつげバッチリで目元がはっきりしてて、ネイルも綺麗でツンツンしてて、服装もおしゃれで都会的。

ナチュラルでファンシーなお店の雰囲気とはちょっとだけ違うのかも・・・?と一瞬思った。


だけど話しながらすぐに、この子で決定だ!となる。


お店にもよく来てくれていたこと。

接客業の経験もあるし、今は忙しい飲食で鍛えられていること。

体が丈夫で休まないこと。(健康優良児)

今のバイトをやめてこちらに全力投球できること。

さらに、「好きな雑誌は装苑」とか言い出して、、、


これは・・・・思ってるようなギャルじゃないぞ?と。

(ギャルをどう見ているのか私は)



⑤爪の長い人はやめたほうが・・・


私の中でほぼ決定!やったぁ!という気持ちだったけれど、念のため夫にも確認してもらおうと思って返事は後日とした。


そして夫に履歴書を見せると・・・・

「僕はつけまつげの子はちょっと・・・あと爪が長いのはやめたほうがいいと思う、作業ができないから」と、クールに告げられた。


なんと。。。

自分なんてドレッドだったくせに。。。


容姿の好みで決めさせるもんか・・・!

と、私は夫の不満げな様子を押し切り、

「この子に決定するね!」と決めてすぐに連絡した。


なんだかワクワクしていた。



⑥二日酔いで面接に来ていた


そして、1人の女の子が入ってきた。


ずいぶん後から聞いて知ったのだけど、彼女、この面接の日は二日酔いで顔もむくんでてふわふわした状態で来ていたという。。。。

度胸がすごい。

(彼女は良く飲めるタイプ。気づかなかった。。。)


それでもちゃんと決まったんだもんな〜。

すごい。

彼女はコミュニケーションも初めからうまく取れてたし、ニコニコして可愛くてお話上手で、本当に思ってた通りの子だった。

なんかすごく安心感があって、これでお店大丈夫そう!と思ったものだった。


そんな風に、スタッフも決まって、新しい気持ちでスタートした私のお店、「新生mignon」。


(スタッフの画像は載せないので、ご自由に妄想してください。)


***


だけどmignonでいられるのは、実は残りわずかだった。

元オーナーに「お店の名前を変えたほうがいい」と言われたのと、そもそも自分自身も「いつまで前のお店を引きずっているんだろう」ともやもやしてきたからだ。


店名を変えるならちょっとだけ店内もリニューアルしようと思ったその頃。

どうにか今ある商品を売り尽くしてしまおうと「ハッピーバッグ(福袋という名の在庫処分)」を作った。


そしたら、購入したお客様から「ゴミを売りつけるなんて最低!」とメールが来た話はまた次回に。。。


続きはこちら↓


【お店を作る】1話目はこちら↓



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