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恋愛とは毒だ

茜色に染まった夕空に月が光り始める。
ストレスのかかった長男が、習い事から帰ってくると泣いている。どんなに幸せな状況で暮らしていても、人には時々、消化できない鬱屈とした感情が溜まる時がある。マズローの欲求?フロイトの自己防衛機制?人の欲の解消は難しい。

昨夜は人の悩みを聞いていて凹んでしまった。
特に恋愛の悩みにはゴールが無いように思う。
そして人間のいちばん欲が深い部分を浮き彫りにさせる。愛が欲しい。自分を満たすために相手を利用してる感さえある。話をきいていて、自分の姿をそこに投影してしまう。自分もこんなにエゴ全開で相手の都合お構いなしなのかなと。綺麗になるために頑張っている反面、心の消耗が激しい。今のわたしの恋愛にメリットがあるのだろうか。

理論立てて考えていけばいい、大抵の物事は。
ただ人間関係になるとそうはいかない。
相手の感情、自分の感情。どちらも考えるし、そして相手のためにその感情に蓋をしたり偽ってしまうこともある。相手のために良かれと思ってやっていることが自分の姿をねじ曲げている時もある。相手と自分だけじゃない、第三者にもそれは飛び火する___


「⚪︎⚪︎さんのこと好きなんですか?」
「どっちから誘ったんですか!!」

あなたの好きな人とわたしの好きな人は同じ。
あなたの欲が満たされないことで、わたしは責められているように感じる。
傍目に見ていると、こんなくだらないことで苦しむ必要があるのだろうか。でも、一度恋に落ちてしまうとその思い込みはなかなか消えてはくれないのだろう。
そしてまた、そんな姿に自分を重ねる。

何度も諦めようとしたし今も消したい。
愛なんていらないよ、会わなくて平気だよと言いたい。でもそれが言えない。解毒剤のようにぜんぶ想いが消せる薬があればいいのに。
あなたも飲んで、わたしも飲もう。
そうしたらもう苦しまなくていいでしょう。
どこかへ行きたい。


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