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これからをどう生きるか。

「最近、好きな人が出来たんだ。」
そんな話を友人とする。以前、精神科医にあなたはまだ若いんだから、これからまだ恋だってするし新しいパートナーと違う人生を送れる、なんて言われて100%そんなことはないし一生元夫との確執を抱えて子どもたちと生きていくんだと思っていた。だから、いま好きな人がいることは自分にとって前進できていることだと思う。

話を戻すと冒頭のセリフを会う人会う人に言うわけだが、皆の反応が三者三様だから面白い。「羨ましい」「そんな男はやめたほうがいい」「自分の気持ちを大切にね」「なんだか印象が変わったと思いました」
なかでも20年通い続けている美容師は、それはきみの頭の中が平和になったからだね、暇になったから頭が刺激を求め始めたんだよ、と言いたい放題だった。そうかもしれない。皆が投げかけてくれる言葉のひとつひとつが正解で、耳に痛い説教も的を射てる。

noteの一番最初の記事にも書いたが、今年のはじめから元夫との関係の清算をはじめた。
まず好きな人ができたことを伝えて、荷物を整理してもらった。それでも整理しきれない思い、会ったときだけでも家族でいて欲しいという彼の願いは一旦受け止めようと思った。
不思議なのは彼に最も傷つけられているだろう長男がそれを私より受け入れていることだ。親子関係は切っても切れないらしい。

いま長男は11歳で、春になれば小学6年生、いちばん下の子は小学1年生に上がる。
子育ても半分以上終わりが見えてきた。
先日、長男とテレビを見ていて南インドのカレー屋さんが出ていた。ふたりともお腹が空いていたので、食べたいねと話していたら、長男がインドでカレー巡りをしたいと言い出した。
20代前半に二週間ほどインド・ネパールを旅したことがあるが、その時は自分に子どもがいたらぜったい連れて行きたくない国だなと思ったものだ。あなたが二十歳になったらふたりでインドにカレーを食べに行こう。そんな約束をした。

人の価値観は変わる。
人それぞれの思いも、ライフステージの変化も影響するが、やっぱり出会う人によって動かされるんだと思う。
日々成長していく子どもたちがわたしにとっては変化の源であるし、職場で毎日変わり映えのないように見える施設の人たちの生活が本当は少しずつ変わっていっていることにも刺激を受けている。
これからをどう生きるか?
一日一日の些細な出来事を見つめ続けていくことだ。ふとすれば流されてしまう小さな舟にわたしたちは乗っていて、景色は変わるし、乗り合わせてる仲間もいるかもしれない。
今は同じ景色を見て、きれいだね、とか面白いね、と感想を言い合える人たちと日々を過ごしたい。


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