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努力や没頭の先にあるもの

努力した経験。没頭した経験。
それがいかに大切か、最近やっと言語化できてきた気がする。

初めて化学に出会った時、自分が流れ星になったような錯覚を覚えた。
色とりどりに彩色された迷路のような世界で、一心に自分の未来だけを選んで走る一筋の光。
天高く輝こうとする意志。
それまで人に依存しがちで根無草のようだった自分が、「自分」に集中できた瞬間だった。

しかし、あまりに未熟だった私はこの感情の尊さに気づかず、化学から遠ざかることとなり、25歳までの数年を元通りの自分であてもなく過ごした。
しかし、決して満たされなかった。
ずっとフラフラしているから。
意志の光のない、真っ暗闇だから。

いつしか私は、周りの些細な言葉に翻弄され、努力や没頭できる対象を持つ人々を妬み、足を引っ張ろうとするようになった。
未来が見えないから向上心も持てない。
他人に構ってもらうことで気持ちを落ち着けていた。
 
そう、好きなものを見失うと、承認欲求の塊と化してしまう。
「構って、構って」と、周りの愛情を過度に求めるようになる。
でも、好きなものを大切にしているなら、自分の「光」の部分と繋がっているなら、周りの目を気にしすぎず、惑わされすぎず、自分のペースで充実していける。
そしてこの境地には、努力や没頭の先でしか、なかなか辿り着けないだろう。

私はまだまだ努力の道半ばだ。
今後も引き続き努力したり没頭する時間を増やし、今世を充実させていこうと思う。


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