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ウィメンズヘルス分野で活動するまでの私の行動と経歴

ウィメンズヘルス分野で将来的に働きたい
というPTさんや学生さんから
よくご質問を頂くので、noteにまとめています。

今回はこの分野で活動できるようになるまでの
私の経歴やここまで何をしてきたのか?を
書いていきたいと思います。


1. この分野に興味を持つ前

元々、約10年ほど総合病院のリハビリテーション科で
フルタイムで勤務していました。

180床ほどの病院で
主に高齢の方が入院されている所です。

ここでは
・整形外科ope後(TKA, THA, 撓骨遠位端骨折など)
・切断
・脊髄損傷
・脳血管疾患
の方などが多かったかなと思います。

この頃は特に産婦人科領域には興味もなく、
なんなら産婦人科も小児科もない病院だったので
出会う機会も全くありませんでした。


でも、整形外科はopeが一部ありましたが
その他はどちらかというと慢性期の方が多かったので
みなさん色んな既往歴をお持ちだったんですよね。

ここで勉強させてもらったのは
理学療法士としてのベース。
既往歴が多い分、勉強する部分も多くて、
症例数こそ少ない病院だったんですけど基礎は学べたと思います。


2. 妊娠・出産を経験する

私以外に女性がいない職場だったので
妊婦さんと接することも本当になくて、
自分が妊婦になって初めて「PTの仕事は妊婦にはつらいな」
と感じました。

妊娠・出産を経験して
同時に身体的に起こるトラブルも経験します。

そうなって初めて、
「なんでこの分野には理学療法士は関わらないんだろう?」
っていう疑問が湧いたんですよね。
本当に単純に「体のことなのに」って。

そこからいよいよ勉強を始めることになります。


3. 育休中にしたこと

私の場合は、自分の出産後に突如湧いた疑問が
勉強の動機になったので
「育休中にできることをやってみよう」
という考えに至りました。

復職したらまた仕事でなかなか時間取れないから
今のうちに勉強したいと思ったんですよね。

実際に勉強し始めの育休中に取った行動は

❶まずは基礎!教科書を買う
❷正しい情報を!論文の検索→読み漁る
❸子連れでいける勉強会へ
❹ブログ開設


❶教科書を買う

当時はまだリハ職向けのウィメンズヘルスの書籍は
1冊しか出ていませんでした。
それでもあるって事がありがたくて
子供(6ヶ月)が寝てる間に読んでは
ノートにまとめていく作業していました。

6ヶ月だともうだいぶ育児ペースも掴めていたので
子育て中でもそんなに大変って感じはなくて
知らない世界を知る楽しさに溺れていましたねーー


❷論文検索→読み漁る

教科書を見れば、引用されてる論文がわかるので
そこから引っ張ってきて
とりあえず日本語のものから読み始めました。

恥ずかしながらそれまでこの分野の論文が
日本でもたくさんあるってことを知らず
全く新しい世界に来た事で
知識欲に溢れていたのは今でも覚えてます。


❸勉強会へ行ってみる

教科書があり、論文がある…ということは
この分野で仕事をしている人がいるということか…
と思ってからは
とにかくたくさん情報を集めていきました。

関東で産後リハの研究会をされてるPTさんが
個人で勉強会をされてるようだったので
これならすぐでもいけるかも!と思って
その場で問い合わせのメールをしました。

何を問い合わせたかというと…
行く頃には9ヶ月になる子供同伴で
受けることは可能かどうか?です…
(完母だったので連れていくしかなくて)


子供連れて新幹線乗るの初めてだったんですけど
その心配以上に楽しみの方が大きくて
不安は全くありませんでしたww

実際行ってお話聞いたら
知らないことだらけで
ほんとに刺激的だったんですよねーーー


そして、こういうのを
ママさん達に伝える活動をしていきたいなぁと
少しずつ思い始めます。

❹ブログ開設

これは起業の準備で始めたわけじゃなくて
勉強すればするほど
「これはみんなが知ってた方がいいんじゃないか?」と
思うことがたくさんあったので
アウトプットのためのブログでした。

いつから活動を始めるぞ!
みたいなハッキリした期限を決めるのが苦手だったので
このあたり、すごいヌルッと始めますwww


4. 復職とモニター

私は一旦復職をします。
仕事やめるという選択肢は全くなくて
フルタイムで復職をします。

同時に身体触らせてもらえるといいなぁと思って
モニター募集をはじめ、
月に2人くらいずつ介入させてもらったりしました。

最初は友達や親戚にお願いして
身体触らせてもらったりもしてましたねーー


5. 退職

私の勤め先は副業禁止でした←
ここ、ほんとウッカリで…
事務で言われて初めて「あ、そうか…」ってなります。

で、退職することになります。


私全く辞めるつもりなかったので
まさか自分が退職してフリーになるとは
自分でも思ってなかったんですけど

もうやりたい事が明確だったので
それを諦めないといけないのであれば
病院でのPTはやめようと
不思議なほど自然に思いました。


お金の不安はありましたけどね…


6. 地域の起業家と繋がる

仕事を辞める少し前くらいから
地域の起業家さんたちと繋がる機会を
たくさん持ちました。

市内で活動してる女性起業家さんたちが
自主的に集まったりしてるようだったので
そういう所に顔を出して
お話しながら繋がりを作っていきました。


近隣の市でも同じような集まりがあったので
そちらにも顔を出したりして
そこでも繋がりを作るようにしてみたりして。


当時繋がった方たちとは
今もすごく仲良くさせてもらっていて
相談しあったり協力しあったりして
みんなで活動を共にする仲間達です。

正直、どんなPTの勉強よりも
この繋がりを作った事が
地元での活動においてはすごく大きかったです。


7. イベント出店

友達がエステ会社のイベントに誘ってくれて
その中で出店させてもらったことがありました。

その経験をきっかけに、
地元で仲間達が始めた地域のイベントにも
ほぼ毎回出店して
少しずつ地域に知ってもらえるようになりました。

イベントはサービスを色々試して
世間ではどんなニーズがあるのかなぁ?っていう調査や
最近の抱っこ紐はどんなのが人気かなぁ?みたいな
「今のママ達」の情報を集めたり

地元の起業家さんたちと
知り合いになったりして
結構楽しく参加してました。


8. 専門職同士の繋がり

地元の起業家さんだけじゃなくて
同じウィメンズヘルスに興味のある理学療法士さんなど
地元の専門職の方との繋がりができてきたのもこの頃。

勉強会をしたいねーーという話になって
研究会を立ち上げたりして
今にも繋がる活動になってます。


9. 勉強会に積極的に参加

名古屋でも受けられるように
先生を呼ぶための団体を作りつつも
大きな勉強会は関東や関西で行われていたので
気になるものに適宜参加してました。

◉ガスケアプローチ
◉ウィメンズヘルスケアフォーラム
◉産後リハビリテーション研究会

は割と初期の頃に受けています。

その後ガスケアプローチは結局3回
ウィメンズヘルスケアフォーラムも3回くらい
産後リハビリテーション研究会のセミナーも3回くらい
なんだかんだで受けてるかなと…

◉APTA産前産後理学療法・骨盤底理学療法
◉組織間リリース

はその後第二子の産後に受けてます。

第二子の妊娠中〜産後でチャレンジできなかったのが
ダイアン・リー先生の勉強会。
またチャンスを狙ってみたいと思ってます。


10. 講師をしてみる

割と初期の頃から
ママ向けの自主講座は行っていました。
近隣のママカフェにお願いして
講座をさせてもらったことも何度かあります。

自主的なものを行ってたら
地元の団体さんからお声がかかって、
20名くらいのママさん達の前で
講座をする機会をいただいたり

研究会でもママ向けにコンテンツを作ったりしてたら
今度は子育て支援センターからお声がけ頂いたりもして


結構いろんな場所でママさん達に
お話をさせてもらうようになりました。


当初は専門職向けにも
時々個人的に講座をしてました。

民間セラピストさん向けの解剖学とか
PTさん向けの産前産後の講座など行っていたら
教員をしている知人からの紹介で
整形外科で産前産後の話をして欲しいという
講師のご依頼をいただくこともあったりして…


専門職向けはかなり恐縮なんですけど
やっていると自分の勉強にもなるので
チャレンジさせてもらっていましたねーー

今は自分発信での専門職向け講座はやってません。
ご依頼がある時か、
研究会の中で行っています。


11. 産婦人科へ

いずれ産婦人科に介入したいな〜と思いながら
ずっと色々活動をしていました。

ある時、急にチャンスがやってきて
産婦人科で活動ができるようになりました。

2015年から勉強を始めて3年経った頃です。


12. 人との繋がりが大事

結局私がここまでしてきたことは
人との繋がり作りだったような気がします。


勉強会にもたくさん行ったし
そこで知識も得て技術もたくさん磨いてきたけど

それだけじゃなくて同じ気持ちのPTさんたちと
その場でたくさん知り合う事ができたんですよね。
この繋がりからいただいたお仕事もたくさんあります。


人と人との繋がりが
私をたくさん成長させてくれたし
活動の場をもらえたと思うので
やっぱり大事なことだったんだなぁって
今振り返ってみて思います。


13. 現在の活動

2021年7月時点での私の活動内容は

◉産後ケアサロン「コーラルリズム」経営
◉東海ウィメンズヘルスサポート研究会代表
◉産婦人科クリニック業務委託
(産前産後リハビリ、前期マザークラス、腰痛予防エクササイズ担当)
◉情報サイト「マイナビ子育て」執筆・監修


これまでの活動実績は

◉カルチャーセンター講師
◉dacco「産前産後のキュッとベルト」商品監修
◉オオサキメディカル株式会社主催 
 助産師向け骨盤ベルトオンラインセミナー講師
◉株式会社GLAB 組織間リリース
®︎セミナー助手
◉整形外科での産前産後セミナー講師
◉市民活動団体ハレノヒすこやかproject運営メンバー

などなど
ご縁をいただきお仕事をさせていただいてます。

ひとつひとつのお仕事に
全力で取り組み結果を出す事が
ご縁を大切にすることでもあり、
次につながると思って取り組んでいます。

この思いは活動初期から変わりません。


少しでもどなたかの参考になれば嬉しいです。

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