【産婦人科のリハビリ日記】#15. 外来が中止になって思うこと
3月末までやっていたリハビリ外来が
4月から中止になっています。
当時はまだ緊急事態宣言も出ていなくて
「不要不急のものは極力避ける」
という感じの状況。
この時点で中止が決定してしまったので
正直、この決定を聞いたときは
「理学療法は不要不急だ」と言われた気がして
すごくショックでした。
●ショックだった理由
産前産後の理学療法の必要性は
いろんな文献からも言われていて
私も必要性をすごく感じながら
妊産婦さんと接していました。
でも、こうなったのは
他職種に理学療法の必要性を
きちんと伝えて来られなかった
私の努力不足だと感じたんですよね。
一人一人の妊産婦さんに
真剣に向き合ってきたのは間違い無いんですが
理学療法を医療として
きちんと他職種に認めてもらえるような
働きまではできていなかったのかもしれない。
妊産婦さんにとって
必要なものだということを
きちんと伝えて来られなかったのかもしれない。
しかもそれは私の責任でしか無い。
もっと医師や助産師などの他職種と
積極的に関わりを持つべきだった。
もっと私と患者さんとの関わりについて
フィードバックをいろんな人からもらうべきだった。
もっともっと病棟にも
積極的に関わっていくべきだった。
いろんなことを考えました。
●理学療法を伝える
「理学療法を伝える」というのが
産婦人科でのリハビリの第一歩であり
継続のためにも必要なことだったんだと
今回のことで学びました。
一人一人の妊産婦さんに対して
結果を出すのは理学療法士として当たり前で、
私はただ、当たり前のことしか
できていなかったんだなって。
もう、本当に反省!!!!
この状況でもお産は待ってくれないし
妊産婦さんの痛みが和らぐわけじゃ無いし。
理学療法をするには
対面じゃないとろくに評価もできない。
私何やってるんだろう。
辛い思いしてる妊産婦さんに申し訳ない。
って自宅にいながら
すごく感じていました。
●落ち込んでる場合じゃない
でもね、そんなこと言ってたってしょうがない。
本当にお産は待っててくれない。
私が落ち込んでいる場合ではなくて
必要な人に必要なものを届けないと
今この時にも不安に思っていたり
困っている妊産婦さんは大勢いる!!!
ということに気がつきまして、
私にできること何かないかと考えて
病院の方に提案をしてみたりしました。
私が直接いけるわけじゃないけど
外来の皆さんで話し合ってくださって
院長にも話を通してくださって
必要な人に、ごく最低限の情報を届けることは
できているようです。
●刻々と変わる状況
これは4月はじめの頃の話。
その後、私の住んでる地域でも
緊急事態宣言が出されたので、
また状況が少し変わり、
結局、リハビリ外来がないことで
感染のリスクが一つ減るのなら
よかったのかもしれないと
今は思っています。
その中で最大限、
妊産婦さんに関わっていこう
って決めました。
今、本当に流れが目まぐるしく、
正解なんてものが無いですよね。
最適しかない。
でもその「最適」もどんどん変わっていきますよね。
今は、この状況でもできることを
どんどん考えないと行けなくて
病院側と色々お話をしながら
今できる形を作っているところです。
私は割とこういうパソコンとかが好きで
人よりもちょっとだけ詳しいのが幸いして
本職以外の部分でも
ちょっとお役に立てそうです。
一番大事なのは
妊産婦さんと赤ちゃんの命を守ること。
お産は待っててくれない。
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