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35年365日体調不良アピールな夫

末っ子の三男が大学進学でうちを出てから6年経つ。
早いなぁ、夫と二人になってからもう6年か。
今年で結婚して35年。
家族にもいろんな変化があった。
子供たちは皆自分自身で生計を立てるようになり肩の荷が下りた。
それとともに自分の存在意義も無くなったと感じる。

夫と二人きりの毎日。
はっきり言って一人になりたいと思うことがある。

夫の母親のことでは私はかなり苦労したし、悔しい思いもしたし、精神的に打ちのめされ続けてきた。90歳でまだ存命だ。
兄夫婦は土地家屋を自分名義に変えると手のひら返して面倒を放棄した。

なのに夫は文句も言わない。

私が理不尽で不公平に耐えられなくても
夫は私に寄り添うことなく
わがままな性格の母親の面倒を
当たり前のように平気で私に看させるのだ。

夫はこの35年、1日たりとも体調に不具合がなかったことがない。

1日たりとも。
毎日どこかが痛いと言う。

たまに私が体調が悪いことがあると
それに被せて、自分のほうがもっと具合悪いんだと体調の悪さをアピールしてくる。
35年毎日それだったから慣れてしまった。

今朝、釣りに行く支度をしていた夫が
急に「イタタタ!」と階下で大声をあげた。
夫はすぐさまリビングにいる私のところまで来て、背中がつってものすごい痛いんだと訴えた。

今月始め、私は夫に
人生一度きりなんだからやりたいことあったら元気なうちにやったらいい、と元々釣り好きの夫に釣りをやるように勧めた。

釣りに行けば丸一日は外にいる。
私は一人でうちに居られる!

夫は釣りに必要な道具をそろえ、
釣りを生涯の趣味にしようと
動画や本を見て勉強していた。

今日はいよいよ釣りに出かけると
朝から張り切って支度をしていた矢先だった。

痛い痛いと言う夫を尻目に私はソファでスマホを見ていた。
安静にするしかない。背中がつったくらいで死ぬ人はいないし。それにもうこの人の痛いアピールはウンザリなんだ。
そういうところ母親そっくり。

私は自分の体調が悪いときは夫を気遣ってリビングから他の部屋に行き一人で安静にしている。
体調の悪い人間がそこに居ては遠慮して自由に過ごせないだろうと思うから。

だけど夫は違う。
具合悪い自分を心配してほしい。一緒にしんどい思いをしてほしい。
そういう人。
母親そっくり。

相手の具合とか都合とかより
自分最優先

結局今日一日経っても全くよくなってない。
でも、たぶん明日はその次の日が月曜日だから
仕事に行かなければならないので
午後辺りから治るシナリオだと思う。

冷たい女だ。それでも奥さんか
と思われても別に構わない。
私はそれ以上に十分傷つけられてきたから。

夫の母親はあと10年でも十分生きそう。
そのとき私は後期高齢者
毎日夫の体調不良アピールに苛立ち、口は達者で自己中な義母の世話に辟易して精神的に打ちのめされているだろう。
私自身定年退職すれば今よりもっと存在価値がなくなり、社会の不要物になるのは目に見えている。
今から先、全く何の楽しみもない
誰からも必要とされてない
あるのは夫の体調不良アピールと義母の世話
生きる希望を持てと言われても到底無理な話

夫は今回の背中がつった痛みは過去最高と言った。齢63歳で痛みの記録を更新したらしい。私が相手にしないもんだから痛みのすごさをそんなふうに表現した。

私だってこんなにも生きる希望を無くしたのは過去最高かもしれない。
こんなにも夫と居たくない、一人になりたいと思ったのも過去最大かもしれない。

明日の朝、「背中の痛みが引いてる!」って方向転換してくれ。頼むわ。そうしたらもう少しなら持ちこたえられるかもしれない。


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