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コロナは普通の風邪じゃない!体験記

2022年8月上旬、妖精ちゃんになりました。今は元の生活に戻っていますが「コロナはただの風邪じゃない」という注意喚起をこめて備忘録を記します。長いよ。

□感染力

とある会合に参加。感染対策はしていたが、参加者の半数が感染。感染力やばい。

□発症前夜

会合から2日後の夜、喉にわずかな違和感を感じる。痛みはない。もともと扁桃腺が大きくウィルスセンサーのように敏感なので気づけた。次男と寝ているので、念のためマスクと精油(ユーカリ)を施して就寝。これが後に重要なポイントとなる。

□発症

翌朝、喉が痛い。毎年夏の終わりには疲労で扁桃腺が腫れるがそれとは何かが違う。発熱はなかったが検査に向かう。蒸し暑い朝、病院裏に車が列を作っていた。車内で待つ間に体がだるくなり、検温すると微熱。検査結果は陽性。10日間の咳止め薬と解熱剤7錠をもらい、自宅へ戻る。抗生剤はもらえない。診察も不可。

□周囲の反応

帰宅後に急ぎの仕事を済ませ、関係各位に連絡。ワクチン接種後と同じ、発熱前の静寂。嵐の前の静けさ。取引先の温かい言葉に救われる。いち早く検査に行ったせいか、まるで私が感染源のような言い方をする人がいたそうだが、その人の資質の問題なので気にしない。国民総ロシアンルーレット、もはや誰がなってもおかしくない。医療崩壊が深刻だ。

□発熱

寝室にお篭り開始。昼過ぎには高熱となり、その後は37〜39度台のアップダウンを何度も繰り返した。1日に6回以上も39度台をマーク。10分間で【39.6→37.2→39.5】と変動する時もあり。さすがにキツい。子供とドア越しの会話、不安げな声に胸が痛む。子供たちの体調は良好。

□医療崩壊

水分をこまめに摂っていたが(OS-1含む)、朝から尿が出ない。保健所に相談すると、検査した病院にオンライン診察を依頼するよう言われる。すでに断れられたことを伝えたが、それでも同じ回答。保健所がパニックに陥っていることが伝わる口調。病院に電話したが、案の定、診察不可。電話口の看護師に、再度保健所に相談するよう勧められる。で、もう一度保健所に電話すると、自宅待機で様子を見てほしいという答え。高熱で朦朧としながら途方に暮れる。医療崩壊を実感する。

□医療格差

16時頃、県サポートセンターから調査電話。症状を相談すると、電話を折り返すと言われる。高熱に耐えながら寝ていると、21時半頃に県から電話。今すぐ福井大学の救急外来に行けるなら診察するとのこと。解熱剤を飲んで、救急外来に連れて行ってもらう。感染対策にマスクとユーカリ精油を装着し、窓は全開。救急外来まで車で40分、これが医療格差の現実。

□救急外来

防御服に身を包んだ看護師と医師が素早く処置してくれた。超音波で確認すると腎臓はきれい。大きく安堵する。しかし膀胱にほとんど水分がない。点滴2本したいところだが、次の高熱患者がくるから1本だけとのこと。発熱時は半日で2リットルは飲むように言われる。飲んでいたと思うが足りなかったようだ。脱水症状で手を煩わせて申し訳ない気持ちになる。その後、まともに排尿できるまで1日半かかったが、点滴のお陰でかなり楽になった。

□高熱3日間

1日目のピーク体温は39.7度、2日目は39.4度、3日目は39.0度。少しずつ下がったが、体温の激しいアップダウンが3日間続いた。ウィルスが減るスピードが遅い。普段はあまり解熱剤を飲まないが、今回は適宜使用。体がもたない。

□規則性のない症状

4日目、熱が下がり始めると、身体中に痛みが走り始める。痛みを伴う強いしゃっくりのような疼きが、全身に現れる。痛みで眠れない。頻度も箇所も規則性がない。周囲に聞いても、症状の有無や重度に規則性がなかった。持病を持っている人が軽症の場合もあれば、健康体の人が入院したりする。法則が見つからない。規則性がないウィルス、それが一番怖い。

□自然療法の限界

「解熱剤を使わずに高熱に耐えればウィルスの減少が早く治りが早い」
これが新型コロナには通用しない。子供が生まれてからはさまざまな自然療法を試し、抗生剤や解熱剤を遠ざけていた時期があった。長男のクループと次男の熱性痙攣を機に対処を変えたが、さまざまな経験を得てきたからこそ感じたことがある。コロナには自然療法はあまり役立たない。解熱剤が必要。尚、アロマと漢方はほんの少し効果あった気がする。

□アルコール消毒

10日間、部屋を出る時にはアルコールスプレーを持ち歩き、通った場所をシュッシュして歩いた。ドアノブも食器もトイレも洗面所も使用後は念入りに消毒した。食洗機は70度のお湯で洗うので滅菌される。便利。

□家事

食材は元夫に調達を依頼。3日間だけ子供たちを預けることが出来たが、残り7日間は子供も自宅に篭った。家事全般は長男が引き受けてくれた。洗濯、食事の用意、後片付け、掃除、弟の面倒。文句ひとつ言わずにテキパキとこなす。日頃から教えておいて良かった。彼らが就寝後、部屋を出て入浴や軽食を済ますのだが、そのたびに長男の家事力に驚かされた。念のため、濃厚接触者の隔離期間終了後も、彼らには自宅待機させた。退屈だっただろうに、兄弟2人で乗り越えた。お陰で、お母さんは体はしんどくても心は幸せいっぱいに過ごすことが出来ました。ありがとう。

□感謝

周囲の人たちの差し入れや励ましが有難かった。私だけでなく、子供たちも毎日誰かに感謝していた。私も誰かが辛い時はそっと手を差し伸べられる人でありたいとつくづく思った。本当に有難うございました。

□マスク、大事!

私の発症後、3日以上あけて子供も検査を受けた。結果陰性。一緒に寝ていたにもかかわらず感染していなかった。発症直前にマスクをしたことが功を奏したのだろう。それ以外に理由が見つからない。マスク効果を実感した。マスクは自己防衛にするものではなく、人にうつさないためにするもの。マスク大事!

□脳症

息子の身近なお友だち(10歳未満)が同時期に感染し、急性脳症で入院した。幸い後遺症もなく退院できたが、一時は覚悟を決めなければならないところまでいったそうだ。医療崩壊が現実となった今、ママが粘り強く保健所や医療機関に連絡しなければどうなっていたことか。後日、詳細を聞いて涙が出た。既往歴もなく健康体の子が突然こうなる。コロナには規則性がない。それが一番怖い。
インフルエンザ脳症と違い、コロナの脳症は未知の領域で、そこに至るまで抗生剤が処方されない。子供の死亡事例は少ないが、脳症はかなりの確率で起こっているのではないか。この現実を踏まえて、コロナと向き合う必要がある。

□ワクチン効果

同時に感染した人の中で、私は症状が重い方だった。軽症の人との違いはワクチンの回数。ほとんどの人が3回目を接種していたが、私は副反応が怖く3回目は未接種だった。ワクチン接種にはいろんな考え方があっていい。それぞれの選択でいい。ただ、私は今回、ワクチンの効果を実感した。弱毒化してこのレベルって、まじでやばい。「ワクチン打ってない人の方が感染してない」という人もいるが、気のせいです。分母が少ないから分子が少ないだけ。

□子供のワクチン接種

我が家の場合、ロタや水疱瘡、おたふく風邪の予防接種は打たなかったが、他は全て接種させた。水疱瘡とおたふくは感染して抗体ができた(次男は4種混合だったが)。私なりの明確な選択基準がある。とはいえ、新型コロナのワクチン接種は迷っていた。しかし受験生の長男には接種させようと寝込みながら心に誓う。受験生に闘病10日間のツケはでかすぎる。ノババックス、まだどこかにあるかな。あれば次男も検討したい。

□後遺症

咳と痰の後遺症が未だに続いている。気管支炎のように深い咳ではないが、しつこく長い。私より軽症だった人が私より酷い後遺症で悩まされている。先月罹った友人は未だに鼻が詰まり匂いを感じにくいそう。その一方で、無症状で後遺症なしの人もいる。ここにも規則性がない。それが怖い。

◻︎あとがき

政府は濃厚接触者に外出を認める方針に舵を取りそう。さまざまな理由があるが、コロナは甘くない。甘く見てはいけない。医療崩壊は既に起きている。それを念頭に、一人ひとりが自分が感染者である可能性を踏まえた行動を取る必要がある。

弱毒化されてこのレベルはマジやばい。

医療崩壊が収まるよう、思いつくままに記します。誰かの参考になれば幸い。

写真はいつかの花火。隔離中のため1人で眺めた😭

#医療崩壊
#医療崩壊を止めよう


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