【迷走】カナがkanakanakanaになるまで
前回、
「39歳、迷走中だ。」という話をした。
推しであるOURHOMEのEmiさんに毎月ファンレターを送ってみたり、Instagramに頻繁にストーリーをあげてみたり、最終的にはnoteをはじめてみたり。
2023年は、持ち合わせた強い自己顕示欲を小脇に抱え、自分の考えを発信すべく様々なことに手を出しては、失敗し、迷走している私、kanakanakana。
そういえば、とふと思い出した。
なんで私が、kanakanakanaと名乗っているのかを。今日は、そんなちょっとイタイ小話をしたいと思う。
はじめて「kanakanakana」と名乗ったのは、Voicyのコメント欄だった。
Instagramはコメントすると、共通の知り合いからもそのコメントが見えてしまう。それが恥ずかしくて、実はEmiさんのInstagramにコメントしたことはほとんどなかった。
でも、Voicyを聞いていて、あまりに胸が熱くなってコメントしたくなったことが何度かあり、ある日、意を決してコメントしようと覚悟を決めたのだ。
Voicyの放送にコメントするためには、アカウントを登録しなければならない。
その時「あなたのニックネームを決めてください」という欄があり、ふと手が止まった。
ニックネームか。
まぁ、確かに本名そのままはやだな。
恥ずかしいから、知り合いには絶対バレない、匿名のやつ。
そこでまず最初に思いついたのが、
「パトリシア」だった。
矢沢あいのご近所物語を読んだことがある人なら、わかるだろう。実果子のお母さんが使う偽名である。
実は、数か月「パトリシア」でVoicyにコメントしていた。でも、なんとなく「何やってんだ自分」と思い始めた。
次に変えたニックネームが「キャサリン」だった。
パトリシアが恥ずかしくて、次はキャサリンにしたなんて、意味がわからないけど、別に外国人になりたいわけではない。これにはちゃんと私なりの理由がある。
私の英語教室では、生徒たちは年に一度ネイティブとの面接試験がある。
その試験向けて生徒と面接練習する時、私は生徒たちが外国人慣れするように、金髪のロングヘアーのかつらをかぶり、
Hello! I'm Catherine!と登場し、英語だけで面接練習を乗り切るのだ。
そう。
カナ先生は、年に一度キャサリン先生になる。その「キャサリン」だった。
これも数か月続けた。
しっくりはきてなかった。
北海道生まれ北海道育ち。帰国子女でもない私は、根っからのキャサリンにはなれなかった。そもそも、なんだ、根っからのキャサリンって。
そんな時。2022年の終わり。
Emiさんに手紙を書くことを決めた。
その際、ちゃんと考えた。
推し活する上での最高のご褒美は、推しの認知を受けることだと思う。
推しに顔や名前を覚えてもらい、認識してもらえるのは嬉しい。
もし万が一Emiさんに自分を認識してもらうことがあったとして。
以前妄想した「初めてEmiさんに会う日」がいつか訪れたとして。
その時、私は、Emiさんになんて呼んでほしいんだろう。
そう考えたとき、まず間違いなくそれは
「キャサリン」ではないと思った。
Emiさん
「初めまして!毎月お手紙送ってくれてた、キャサリンさんですよね!」
やだやだやだ。
誰やねん、キャサリン。
パトリシアよりはマシだが、やっぱり、カナさんと呼んでほしい。私は自分の名前が気に入っている。
じゃあ、手紙も、Voicyのコメント欄も、Instagramも、すべて同じ名前、カナ縛りでいこう。
候補①
「かな」または「カナ」または漢字そのまま。
普通過ぎる。多分、全国にEmiさんが好きなカナさんはたくさんいるから、そのうち誰かとかぶるはずだ。却下。
候補②「kana」。英語にしてみた。
さっきよりはいいぞ。私英語の先生だし。
でも、kanaというニックネームも他にたくさんいるよなー。
候補③「kanakana」。繰り返してみた。
お、さっきよりもいいぞ。でも、kanakanaさんもきっとまだいる。
候補④いっそのこと「kanakanakana」。
え、待って。いいかも。kanakanaまでは見たことあっても、さすがにkanakanakanaはなかなかいない。ダジャレみたいになってしまった。3回の繰り返しは、不自然で目につく。とにかく、自分しか使ってなくて、kanaが入っているもの。kanakanakanaは良い。なにより、私の大好きなドリカムのLOVELOVELOVEを彷彿とさせる。最高。
ということで、ニックネームが決まったが最後、私はEmiさんの手紙にも「こんにちは、kanakanakanaです。」と書き始め、
すべてのSNSのアカウント名をkanakanakanaに変えた。
39歳、推しを前に、イタい。イタすぎる。
それでも、もし運よく、そのうちのどれかでも、Emiさんの目に留まることがあった時。私です!とわかってもらえるように。
たとえ見られてなくとも。
たとえ伝わらなくとも。
そんな気持ちでいた。
しかーし。
OURHOMEのEmiをなめてもらっちゃ困る。
Emiさんはお世辞でもなんでもなく、お店に届いた手紙はすべて読み、届いたコメント一つ一つを読んではいいねボタンを押し、Googleフォームの質問箱も確認した上に、なんとオンラインショップ注文画面の備考欄さえ毎朝欠かさず読むという、ホスピタリティの神、誠実さの塊なのである。もう、びっくらこいちゃう。
推し甲斐があるとはこのこと。
Emi姉さん、一生ついていきます。
ということで、最近めっきりkanakanakanaになった私。
学生のころから私を知ってくれている友達や、もっと前からのカナを知っている人からしたら、きっと「何やってんだよ」と思うだろう。
現に、娘たちに「ママ、ペンネームkananakanakanaにしたんだけど」と言ったら、「うわ、ひくわ~」と言われた。おうおう。存分に引いてくれ。でも、こんな人生、結構楽しい。
そんなわけで、今日もkanakanakanaの名前でnoteを書き、Voicyを聞き、Instagramに投稿しています。
迷走生活、しばらく続きます。
しばしお付き合いください。
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