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根來声楽教室レッスン日記2024年2月②女声2名男声1名

私の覚書としての投稿。あくまで私自身の為の生徒のレッスン記録です。
noteは主に音楽に関しての投稿をしています。その他のおしゃべり的投稿はアメブロをご訪問下さい!(^^♪

1.30才代女声 今月から新しい曲を開始
ヴェルディ作曲「エルナー二」より『エルナー二、一緒に逃げて〔Ernani involami〕』
Recitativo は大変なので、まずは先に Cavatina 部分から着手。
・まずは、読む。ディクションから開始。
・次に9小節を歌ってみる。
出だしの部分は、このアリアの象徴的なリズムで歌われる。
3/4のリズムの中で伴奏は、終始3連符で刻まれる。それに対してメロディは普通に刻むところと3連符に乗るところが交互に現れる。
これは正確に歌いたいところ。彼女はちょっとそれが苦手なので(そういう人は実は多いです)リズム練習を取り入れました。
左手で3連符のリズムを刻み、右手で歌のリズムを刻む。(1拍に対して3連符を刻むのは大丈夫だったので)まずはゆ~~~っくりと。
そして口では右手と一緒に歌詞をリズムで読む。案外難しい💦
でもこのリズムは正確に欲しいところなので、頑張ってね~!
・歌に関しては、d'amor concesso 部分の音が下がっていくところで、「con」が安心してか、発音が緩むので音が取れなくなる。
安心せずに、口輪筋緩めずに発音してねー!
そしたらちゃんと音が取れました!続きは時間レッスンで。

2.高校1年生女子 基本の発声とコールユーブンゲンとコンコーネ
・いつものベロ(舌)ストレッチ やはり姿勢が基本ですね~骨盤の位置、下半身しっかりさせて、肩甲骨を寄せながら下げることを意識。彼女はすぐ前へ前へとのめりこむ癖があるので。お腹とベロのつながりは意識して。
・口輪筋ストレッチ 今日は初めて歯の隙間を空けてやってみる。難しいよ。
お腹(身体)との繋がりが、より一層求められるからね。&鉛筆をのせる
・呼吸のための腹筋ストレッチ (シュシュpp)←これは実地じゃないと意味通じないです、あしからず(^^;  やはり口周り=口輪筋緩めると出来ない。
・ブレスは身体の外で これも実地じゃないと難しいですが、体の中へ息を吸い込もうとすると、折角の声を出す準備は一瞬緩むので、一瞬にして準備がパァになってしまうため。
・同じ場所から音をとる
〇コールユーブンゲンNo.31 dとe
e) 付点4分音符の「付点」のリズムもしっかり感じて発音して。
8分音符もないがしろにせず、きちんと下から音を取り直して丁寧に。
f) 6/8 の休符も音楽!この休符もちゃんと準備して次の音を準備する事。
〇コンコーネNo. 17 
出だしすぐの8部休符も音楽だよ。ちゃんと準備して。下降系の音も安心せずにちゃんとお腹使ってね。低い音は、何をしても歌えてしまうので皆さんないがしろにしやすいのですが、ダメですぞ。
伴奏をちゃんと聞こうね!和音の中に自分の音がいる、という感覚を身につけること!
これ大事。まずは、伴奏をちゃんと聞く癖をつけよう。
音楽の3要素 音程、リズム、和声 原点回帰は常に!

3.40代男性 テノール
モーツァルト作曲「ドン・ジョヴァンニ〔Don Giovanni〕」より『彼女の幸福こそ私の願い〔Dalla sua pace〕』
まず一回通して歌う。声がひっくり返ったり破綻したりすることなく歌えるようになった。これはすごい進歩である!素晴らしい。
それでは、さらに基本発声と共に、より良く歌えるようにしていきましょう。
・ベロ(舌)ストレッチ 発音を鼻に入れない もう一段舌の付け根を前への意識で
・口輪筋ストレッチ 姿勢の確認 どうしても口が横に開いて行くので口角を近づける意識で
・口回りの筋肉を閉めるのが苦手なので口笛の練習 とにかく唇前へ 舌は口の中できちんと巻いている状態で 音程変化はベロ(舌)なので舌は大事
〇アリア 全体にもっと「下」で歌うイメージを持つ もともと「外へ外へ」の癖がついていたので、体の中が大事であることを時間をかけてやっている。体の中「ぎゅっ」=俗にいう体幹とか中心軸が必要。
morte mi da 「mi」を歌う時に変な癖がついているので、普通に発音しよう。
S’elle の#do の音をちゃんと発音して歌う。
sospiro の「spi」♭si の音、anch'io の「ch'i」の #do の音、それぞれ大事。正確な音程で。
わざわざ臨時記号をつけてあることの意味を考えよう。
とにかくモーツァルトはひとつひとつ難しい。レッスンしがいがある。ある意味意地悪なほど。
けどそれをクリアして行くととても美しくて音楽的!生徒のレッスンを通して再認識&実感させられる。この曲レッスンして、改めて音楽やっている幸せを感じました。


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