池野 哉(いけの/かな)

小説を書きます。と言いつつ20年4月に目も当てられない駄作を書いて以来何もしてません。…

池野 哉(いけの/かな)

小説を書きます。と言いつつ20年4月に目も当てられない駄作を書いて以来何もしてません。 このnoteは、小説も書かなくなりいよいよただの社会不適合者と成り果てた男が何かに対し無価値な感想を述べたり当て所のない由無し事を投棄することを経て、真理に至るまでの記録です。

最近の記事

原理主義者と見る『うる星やつら』

前語り 昭和を代表するドタバタSFラブコメディー・『うる星やつら』がこの令和の世にリメイクされると聞きつけて早幾年、この度ようやくその第一話が封切となり、堪らず筆を執った次第。 何やら物々しい表題をつけてしまったが、ま、要するに一消費者による感想文である。悪しからず。 ラムちゃんのブラについて のっけからこれである……とはいえ、別に三十絡みの独身男が非実在宇宙人女子高校生への欲情の丈を語る項目ではないから安心してほしい。 さて、あたるはラムのブラを剥ぎ取ってそれを取り返しに

    • 新型コロナウイルスに罹患して起きたこと

      9月3日、とうとう新コロに感染したのでその戒めとして。 9月3日(初日) ・日付の変わり目に39℃超えの発熱と咳 ・なんとなく身体がおかしかったので夏終わりの風邪かと思い  葛根湯を飲んだら余計に熱が上がり汗もかかない ・手足に血行不良による痺れが発生し、すぐ布団に入ったのに寝付いたのは  翌8時過ぎ ・ひどく腹を壊す 9月5日(三日目) ・熱が下がりきらないので病院へ。陽性を言い渡される ・寝巻のシャツが当っている部分が異様に気になり、 脱ぎ捨てる→寒くなってまた着る 

      • 世界の自由度について(手慰み的な日記)

         この世界は自由度が高すぎる。  高校三年間に渡る運動部生活を不完全燃焼し、中々受験生としての一歩に踏み切れず、日がな一日実況パワフルプロ野球に興じる十七の時分、上のようなことを思った。や、思ってない。全然思ってない。病気の鼠にも似た伸びかけの坊主頭の私がコントローラーを手に思ったのはむしろ逆のことだった。  パワプロの世界は自由度が低すぎる。  そう、そうである。  パワプロくんに矢部くん、猪狩兄弟やあおいちゃんらは野球をするために生み落とされたキャラクターなのであって、

        • 世界で一番つまらない日記

          2021年8月2日(月)晴 世界がまったくパロディ的であること、つまり人が目にする事物はどれも、他の事物のパロディである、ないしは失望させるかたちでの同一物であることは明らかだ(ジョルジュ・バタイユ/『太陽肛門』から引用) 私はこの日記を「世界で一番つまらない日記」と銘打った。それは、どんな尺度であれ「世界で一番」などと言えば却って読んでもらえるのではないか?といった浅ましい意図による所業だが、実際この日記は表題に違わない出来になると思う。 まず早速になるが、今度の話題は

        原理主義者と見る『うる星やつら』

          日記:度重なる散歩

          2021年4月11日(日) 晴 今日は大学で世話になった先生に手紙の返事を出すべく郵便局へ行き、天気がよかったのでその足で散歩と洒落込むことにした。 数年前に会社勤めを始めて昼の陽を浴びることがなくなり、以来土日は意識的に散歩に出るようにしているのだった。 土日に窓口を開けている郵便局はかつて通っていた高校の通学路にあるので、この日の散歩道は母校周辺を彷徨うことにする。久々に歩いた通学路は、横一列で歩く部活仲間をいつも後ろから追いかけた忌まわしい帰路の記憶が蘇って最悪だっ

          新潮新人賞に応募しました

          新潮社が運営する新人文学賞・新潮新人賞に小説を応募したので、行動記録としてここに残しておきます。>内容は「万一」があるかもしれないので書きませんが、要約すると「主人公がボコしたりボコされたりしながら憎しみを溜める話」です。大学を追い出されコーヒー屋でフリーターをしていた頃は"構えて"書いていたものですが、今回久々に書いたお話は全く、これっぽっちも、ビタ一文"構えて"ません。楽しむために、自己肯定感を高めるために書きました。 にもかかわらず、体感的にはフリーター時代よりもマシ

          新潮新人賞に応募しました