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プロポーズされないアラフォー・キラキラ女子の意外な共通点

先日、外回りから家路につこうとしたとき、上野駅前の歩道橋で10年前に付き合ってた元カノにバッたり遭遇した。同じ年齢だから今は互いに43歳ー付き合っていた当時は34歳だった。


こっちはこの10年間、【結婚→あえなく離婚→しばらくソロ時代を堪能→でも色々あって再婚→長男誕生→多忙なイクメン生活開始】...となり、太るわフケるわ髪の毛減るわ身だしなみアンコンシャスだわで、見た目はかなりひどい変わり様。


でもサクラはどうだろう、全く変わっていない、というか前より魅力的になっている。髪は少しロングになって、化粧も服装も無理のない自然体なカンジ。

お互いに『まぁせっかくだから』と言葉少ないまま、軽く呑みにいくことに。当時デートの夜に‘’三軒目の店‘’的によく行った『大統領』へ。道中、サクラの左手薬指をチラ見チェック。どうやら独身の模様。こっちの‘’チラ見‘’目線に気づいたのか「はいはい、私はまだ独身のままですよ。シンさんは幸せそうで何よりですね。」と。やはり女子のこういう時のチェックは早い。


自分が付き合ったことのある女子で、未婚のままアラフォー期をむかえている女子は、知りうる限りで、サクラ含めて4人だ。比率では1/3だ。恐ろしい。いや、それとも、もはやそれが普通の超ソロ時代なのか?

♀『ホッピーともつ煮でいいよね?』
♂『あ、俺は黒がいいなホッピーは。』
♀『へぇ~変わったんだ』
♂『10年もあれば変わるよ』
♀『奥さんも、でしょ?』
♂『はい?』
♀『離婚はユキに聞いてたから...』
♂『あぁ...そう。4年前に再婚した。』
♀『よくおモテになられますわねぇ~』

外見の変化は全く感じさせないサクラだが、ホッピーの飲み方はかなり‘’男子化‘’していて、とてもペースが早い。そして『ねぇねぇねぇ~こういうときってさぁ、じゃあサクラはどうだったの、この10年?とか普通聞き返さないかなぁ。』と早くも酔い出す始末。


それから30分ほど、サクラの自称「失われた10年」が一方的に語られた。本人は‘ダイジェスト‘’’だと言い張ったが、出来の悪い演劇のプロットの断面の継ぎはぎテンコ盛り的にしか聞こえない。


要約すると、住まいは引っ越さず、仕事も転職等せずだが、男とは薄い関係のまま毎年のように相手が変わり、だんだん面倒になってきてソロが心地よくなり、海外旅行やスキューバ、ワインバー、シミュレーションゴルフ、ボルダリンク、ヨガ、色々‘’お一人様‘’で嗜むも、何か満たされないまま今に至る、だ。

すべて言い切ったかと思いきや、間髪入れずにー

あぁ~でも何も感想は言わないでよ!もうホントいいから。どうせ『あなたが結婚できないのは、頑固でワガママで、プライドが高くて、相手の理想か高いから』って言いたいんでしょ?もうわかってるから言わないで!

微塵ももそんなこと思っていなかったのに、そんな突っ込みをするとは..(.普段からそう周りから責められているのだろう)未婚のアラフォー女子にとってTokyoはかくも棲みにくい惑星なのだろうか?

『カップルの多いカフェに行って‘’お一人様ですか?‘’って笑顔で言われて傷つき、なかなかプロポーズしてくれない彼と温泉旅館に泊まって中居さんに‘奥様’としんみり呼ばれてイライラしたり、姪のBDギフト買いに行って‘お子さんはおいくつですか?’と質問され苛立って退店したり...』
私はいつも考えているの。なぜシンさんと別れたのかって。もちろんシンさんだけじゃないけどねぇ~。なんで続かないのかなぁって。ねえ、どうしたら、私は付き合う男性と別れないでいられるか教えて!

家が遠かったから、早めに切り上げたつもりだったが、3時間も話し込んでしまっていた。LINEもいれられず、どこ彷徨ってたのよ!と嫁に怒られ....


で、翌日いつもどおり考えてみた。なぜ、サクラのようなアラフォー・キラキラ女子が結婚したくてもできないでいるのか?


サクラは、『結婚できていない理由=男と別れてしまっていたから』と考えていた。これはよくよく考えてみるとなんか正しいようで、正しくない。というのも、男女の結婚観の違いがいまいち反映されていないからだ。

(そもそもそこまでして結婚しなきゃいけない理由がわからない。彼女はソロで十分魅力的だから。)

では、どうしたら、結婚に至らない理由がわかるのか?

おそらく、アラフォー期まで結婚していない本当の理由を知りたいなら、適齢期以降に付き合った男子やお見合いをした相手に、『なぜ私にプロポーズしなかったんですか?』と聞いた方がよい。そこに真実が隠れているから。

ポイントは『なぜ別れたのか?』ではなく、『プロポーズしなかったのは何故ですか?』という所だ。


なぜか?

女子=できれば結婚したい。(結婚性” 善 ”説)

男子=てきれば結婚したくない。(結婚性” 悪 ”説)
女子=付き合っていればそのうちプロポーズしてくるだろう、と待ってしまう。 (結婚ゴール説)

男子=付き合っている人といつか結婚しようと思って日々生きていない。 (恋愛・結婚別モノ説)

だから、である。


アラフォー女子は、男女それぞれだいたい8:2くらいの比率で概ねこう考えていると思ったほうが絶対よい。そうすれば後で『失われた○○年』とか嘆くこともなくなることでしょう。


だとしたら、ちょっと待てよ、
ひとつ重大な疑問がココで生じる

じゃあ、なぜ男子は基本したくもないプロポーズを女子に渋々するのか?たくさんあちこち発生してるじゃん?あなたがこのnote読んでる間にも日本のどこかで数件プロポーズが発生しているでしょう。それはどうしてか?


男子が女子に、元来したくもないプロポーズをするということは、『よほどのこと』があったから、である。

では、その『よほどのこと』とはいかなるものなのか?

おそらく最もポピュラーな『よほどのこと』は、しばらく付き合っている適齢期の女子からのえげつない脅迫めいた間接的or直接的な『催促』等です。そろそろ結婚しないと結婚詐欺だって訴えるわよ!みたいな強い意思表示です。(⇒強要・催促・プレッシャーパターン)

女子からではなく、家庭によっては、自分または向こうの両親から催促されることもあるでしょう。また、『別れを切り出されたから、失うのはもったいないからやむを得ずプロポーズした』という形もよく聞きますが、それも類似ケースと考えて良いでしょう。

『よほどのこと』には、例えば、男子が大病を患うとか入院したとかで、メンタルorフィジカルに弱ってしまって、勝手に身を固める覚悟がついてしまうケースもある。(⇒挫折・落胆・ロスパターン)

不謹慎な例ですが、東日本大震災直後に東北地方で若い世代の入籍が一時的に急増したそうですが、大切な家族か知人や家や家財を失って、せめて彼女との関係だけは曖昧なまま失いたくない、という心理が男子に働いたのは多々あると思います。

男子が仕事やプライベートなどで、目標としていた大業を成し遂げたときなども、男子が結婚を決意する後押しになったりもします。いわゆる自分へのご褒美的なワイフのもらいかたです。自分はようやく一人前の男になったから嫁もらおう、と。(トロフィー・メダル・報酬パターン)

どれにしても、残念なことに、
○愛しているから!
○好きだから!
○優しくしてくれるから!
○結構長く付き合ったから!
という理由で結婚するのではないのです。無関係ではないものの、必須要件ではない。

どっちかというと、『そうだ!結婚しよう!』と思った瞬間、目の前にいる女子にプロポーズする動物なんです、男子は。その気がない彼なら、その気にさせる(催促・強要)か、待つ(挫折・トロフィー)か、しかない。

ちなみに、女子の世界では、仲良し4人組のほか3人がどんどん結婚してしまって、自分だけ独身だから焦ってしまうというのは多々ありますが、男子の世界では意外にそういう仲間プレッシャーというのは少ない。ましてやアラフォー期まで独身でいられている男子には全く効かないプレッシャーだ。


さて、少し前のサクラの話に巻き戻します。酔っぱらいながら、あの晩こんな会話をした気がします。

サクラ: ねぇ、ひとつ教えて!10年前のあの大喧嘩のとき私が先に素直に謝っていたら、関係続いていた?で、その後しばらくしてから結婚してくれてた?

自分: あの大喧嘩は、確かに別れるきっかけにはなったけど、それはサクラと結婚しなかった理由ではないよ。当時34歳だった自分に結婚というものを真剣に意識する『何か』が全くなかったんだよ、結局。サクラがなんか悪いとかそういうのじゃない。

サクラ: なにその『何か』って!全然イミわかんない!結局あんまり私のこと好きじゃなかったってことじゃない?だってそうにしか聞こえないよ。付き合って一年ちょっと経ったころからずっと待ってたんだから、プロポーズされるのを!

自分: ........そんなこと今言われても。

↑なんか女子にしたら不条理な会話ですし、「自分」はひどい人間だなと感じると思うのですが、まったく正反対の「性”善”説」と「性”悪”説」の信者同士の会話としては、自然な”あるある”話です。

ということで!

プロポーズされないアラフォー・キラキラ女子に共通するのは、おそらく、計画的かつ意図的な『催促』というとてもシンプルな作業を怠って、無意味に『待ってしまって』いるという点です。


絶対に勘違いしてほしくないのは、アラフォー・キラキラ女子がプロポーズされないのは、
○ワガママで、
○頑固で、
○プライドが高くて、
○相手に求めるハードルが高い、

からではない、ということです。あなたは決してそんな人ではありません。既婚者のほうがワガママだったりしますよ。何も分かっていない酔っぱらいオヤジの場当たり的説教文言等によって、自分を変に卑下したり、自虐的になったりしてはいけませんよ! (まぁ、本当にそういう性格ならそうならそれはそれでちょっと別途考えたほうが良いですが笑)

きっと、あなたにも、すぐにプロポーズの波が押し寄せますよ。


ー文中で紹介したお店ー

上野・大統領(食べログ)

この記事は以下に集録されています!

『アラフォーの卒業論文』

40歳は二度目のハタチ...というが、実際はどんな数年間だったのか?書き下ろした10のエッセイ集 by 叶田(kanaita)