リビジョンコラム⑥(最終回)

 リビジョンコラムがなかなか更新できずにいた。 

 それなのに今回が最終回になってしまった。 

 その理由はリビジョンことReVision of Senceが解散をしたからである。

 解散はあまりにも急であり、コロナ禍でお別れらしいお別れもできず、本当に彼らが解散したのか実感が湧かないまま時だけが過ぎていっているのが現状。

 しかし、いつまでもリビジョンコラムを中途半端にする訳にはいかない。

 何だって、始まりがあれば終わりがある。

 次に書きたいコラムもあったので、そろそろ最終回を書こうという気になった。

 彼らが解散するという情報を知ったとき、かなりの衝撃を受けた。私にとってReVision Of Sence が特別な存在というのもあるが、彼ら(特にボーカル河井)がバンドをやっている理由と覚悟が並大抵のものではないことを知っているからであった。

 前回のコラムにも書いているが、河井はバンドを始めた時にメンバーと共同生活を始めた。その家の中にDIYでスタジオを作り、バンドに打ち込める環境を作った。YouTubeの動画作成やPV作成も自分たちでやっている。それは素人が見ても明らかにかなりの投資をしていることが分かるだろう。
 バンドで売れたい、自分にはバンドしかない。そう言いながら5人でここまでなんとかやってきて、少しずつではあるが成果が出てきていた。

 このまま頑張っていけば、彼らはもっともっと売れて活躍の幅が広がるだろう。そう思っていたし、そのためにもこのコラムを書き始めた。

 それなのに急な解散発表。信じられなかったが、まず解散の理由が気になった。

 細かいことは書かれていなかったが、メンバー間でのすれ違いが原因のようだった。主に河井と偉町のようだ。河井は容赦なく厳しい活動を進めていたが、それに対応しきれなくなって心身共に疲弊した偉町が限界を迎えたという趣旨が発表された文面に綴られていた。他のメンバーも何とかして続けるより、解散が一番適切だと考えたのだろう。

 ここ最近の活動から全く感じなかったかと言えば嘘になるが、解散を選ぶほどだとは、誰も考えついてはいなかったのではないだろうか。

 解散が決まった以上、外部の人間がとやかく言っても決まったことは決まったことであり、変わることはない。ファンはただただ受け入れるしかなかった。

 解散した後、彼らはそれぞれどうするのか。それがとても気になった。河井は頼れる家族もいない。共同生活をしていた家はどうするのか。部外者が心配するようなことではないが、気になってしまう。

 解散ライブを行い、彼らは現在それぞれの道へと進んでいっている。

 バンドが解散しても彼らの音楽はこの先も生き続ける。たくさんの素敵な楽曲たちが色褪せることはない。
 私がReVision Of Sence の楽曲に救われたように、同じように彼らの楽曲に救われる人が今後もいるといいなと思う。

 

 音楽は生き続ける。そして5人は今日もそれぞれの場所で生き続ける。

 また何かメンバーの活動に面白いことを見つけたら、このコラムを再開してみようかなとも思ったり……。

 とりあえず、ここでリビジョンコラムは一区切り。

 ReVision Of Senceのメンバーと、このコラムを一度でも読んでくれた方々に感謝です。

奏歩


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