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推しとの約束があるので死ねない

私には推しがいる。
その推しは近頃とても人気者で、今朝10月からのドラマ出演が発表されたほか、同じく10月から朝ドラ、12月と来春には映画公開も決まっていて大忙しだ。

推しががんばってるって事実だけで、今日をがんばれるエネルギーになる。
そして、推しのがんばりを見届けることが、次の季節まで生きる理由になったりする。

今突然死ななきゃいけなかったら、めちゃめちゃ悔しがると思う私。
他の人がみれる推しの姿をみれないなんて、一生の汚点だ。

でもこれって案外、人間の”推し活動”の真髄かもしれない。

私の尊敬する臨床心理士の先生が言っていた。

私は患者さんと、きわめて個人的に”約束”をするようにしています。
「つぎに会う時に、そのテレビの感想を教えてくださいね」
「春になったら、今話していた桜の写真をみせてくださいね」
こんな風に、約束の内容はなんだっていいんです。

そうすると、首を吊る直前に「あ、あの人と次会う時にテレビの話教えなきゃいけなかった」と思いとどまったりするんだそうだ。

人間ってひとりで生きてると思うと、自分を大切にしきれない瞬間、どうでもよくなってしまう瞬間がある。
だけど、人との約束は、内容が小さかろうが守らないとと思ったりするし、その積み重ねの結果生き続けているということで全然OKなんだと思う。


というわけで、推しが定期的に与え続けてくれる約束によって、私は生かされたりするわけで、それはとっても愉快なことだよなあと思ったとさ。


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