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旧伊勢屋質店台帳プロジェクト その8 企画展全日程が終了しました

神奈川大学国際日本学部歴史民俗学科の学生が、跡見学園女子大学の学生と共に、文京区指定有形文化財である旧伊勢屋質店の展示コーナーの制作に取り組んでいます。展示は2024年2月から公開予定です。実施にあたっては跡見学園女子大学地域交流センター、テイケイトレード株式会社埋蔵文化財事業部、地元の地域の方々などが連携して取り組む計画です。
 今回は、その1その2その3その4その5その6その7に続いて、その8をお届けします。

企画展「質屋の記録~見えてくる昭和初期の暮らし~」が終了しました

2024年2月18日(日)~2月24日(土)の日程で開催した企画展「質屋の記録~見えてくる昭和初期の暮らし~」が全日程を無事に終了しました。会期中は雨が続くあいにくの天気となりましたが、283名のお客さまにご来場いただきました。会期中は、学生たちが解説員を務めました。

開催中の様子

展示設営と撤収作業

 企画展開催に先立ち、2月9日から展示設営の作業を行いました。ここで、自分たちで資料を調べ、内容をつくった原稿をもとにプロに制作していただいた展示パネルの現物をはじめて確認しました。設営は、常設展示の撤去、展示ケースの設置、展示物の設置、パネルの掲示、ライティング、図録作成などはじめての作業でした。
 企画展最終日の開館時間終了後には、撤収作業を行いました。

展示設営の様子 その1
展示設営の様子 その2
完成した図録
設営完了した展示場
完成したパネルと記念撮影

お客さまからの声と新しい展開

ご来場いただいたお客さまからは、

「とても楽しい展示でした!」
「ご盛況で素晴らしかったです」
「学生展示で布を実際にさわってみる体験など日常生活ではあまりしない体験ができてとてもおもしろかったです。」
「非常に大変な作業と準備だったと思います。おつかれ様でした。跡見学園の皆様は大学内に、神大の学生さんは学外にこうした場があり、貴重な経験ができたのではないでしょうか。もう少し早めに知れていたらと思い残念です。神大の学生からきいているかも分かりませんが、日本常民文化研究所には色々な史料があります。今回、生まれた縁を生かして、また頑張ってほしいと思います。影ながら応援しています。」
「企画からチラシ作成まですべて学生の方々が手作りされたことに驚きました。地元ゆかりの展示で、身近で初めて知ることができてよかったです。これからも地域発見の展示を企画して下さい。楽しみにしています」

などの感想をいただきました。
 展示が完成するまでは、地味で地道な作業の繰り返しでしたが、それが展示となりお客さまによろこんでいただけたことは、本当にうれしい経験でした。お越しくださった皆さまには、心より感謝を申し上げます。

展示解説を行う学生たち

 また、今回の企画展がきっかけとなり、東洋大学で開催される報告会へも報告者としてご招待をいただき、神奈川大学の2名と跡見学園女子大学の2名がメンバーで参加することになりました。こちらについても後日参加報告を行いたいと思います。ご都合がよろしければ皆さまも是非ご参加ください。

「FUMIDAI2024 文京区大学生によるボランティア・地域交流活動報告会&交流会」
日時:2024年3月14日(木) 13:00~17:00
会場:東洋大学 白山キャンパス6号館 指定教室
参加者申込用:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfB6IMkTDquYi-uVEMCGAYl5uxTyaXIToXI_ppB7L55s6pDvA/viewform?usp=pp_url

(歴史民俗学科2年 大屋恵実子)
(歴史民俗学科2年 中川大資)


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