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創業物語Ⅴ~フリーから法人へ~

一人で歩く

「学歴や性別、育った環境に関係なく、頑張っている人が輝けるWellbeingな社会を創りたい。」

社会教育施設が当初の予定より2年早く民間委託になり、これからは「自分自身が必要だと思ったことをビジネスにしていこう」と思い創業準備のためフリーランスとい働き方にシフトしました。

法人の在り方に悩む

当時は、Wellbeingという言葉は使っておりませんでした。自分の一番の強みは集団の中で個の潜在的な力を引き出すことができる。個々の強みは必ず誰もがもっていて、多様な個性を組織や集団の中でより輝ける環境を創ることができればイノベーションもおき、多様性のある人々がもっと輝ける社会へつながるのではという想いで、人材キャリア開発のプログラム「ジョブ・アトラクション®」を作成しました。「ジョブ・アトラクション®」は2部構成になっています。そのお話しと「アンガーマネジメント」という怒りの感情とうまく付き合いトレーニングを行うことで職場の人間関係だけでなくひいてはハラスメントを改善するための実践的な方法を身に着けることなど。プレゼンさせていただける企業を訪問したり、企業訪問だけでなく学校訪問をしたり、スタートアップを応援するイベント、相談窓口、NPO法人など様々な方々にお会いしてきました。

「法人化しないと仕事をお願いできない」「きれいごとでビジネスとは思えない」「社会にいいことをするのにお金をとるの?」「実績がないよね」「個人の能力があがっても利益にすぐに結びつかないよね」「自分たちでやれるから」「社会課題を解決するのは行政の仕事」

実績のない新ビジネスに投資をしてくれるところはなく、教職も公的な仕事も非正規雇用だったため失業保険もなく、退職金ない。同一労働同一賃金は今でこそありますが、事務所となる建物の改築が終わらなければ申請できない許認可業務(職業紹介業)もあり法人登記するまでにもこんなに時間とお金がかかるのかと痛感いたしました。自分の資産をすべて法人化の準備へとあてました。

自分に自信をなくす日々

講師としての仕事をしながら、法人化の道を歩みながら。365日一緒に同じ志をもってもらえる仲間を探しました。賛同してくださる方はたくさんいました。でも「うまく軌道にのったら一緒にやりたい」「仕事もらえるなら」「週に1回ぐらいだったら」「副業としてなら」「給与はいくらになるの」といった他力的なことを期待する賛同者ばかりでした。

ある事で知り合った創業社長を訪ねた際、「白石さん、どんなに生活が苦しくても2足の草鞋ははかないで365日事業に専念できる覚悟はあるのか」と問われました。彼は、数名で創業しましたが、生活が苦しくなり、皆バイトを掛け持ちしながら事業をしていました。しかし、ある日事業に専念する時間が半分しかないことに気が付き、何のために創業したのか生活のために創業したのではないと気がついてすべてのアルバイトを辞めて事業に専念して10年、お財布にはお札がなく100円しかないこともあったそうです。創業した当時の数名は2名となりましたが、今では、テレビや雑誌にもとりあげられ、社員もいる企業へと躍進しています。私も今なら、それが何を意味しているのか身に染みてわかります。

どうありたいのか

創業してもうすぐ満5年を迎えます。このテーマで書き始めて間もなく、新型コロナウィルスが世の中を大きく変えてしまいました。今までの常識が常識ではないという時代です。現状の社会制度では雇用するという考え方より業務委託の働き方がすすむかもしれません。働き手の方の意識も常識が変わる時代です。まさに正直に頑張った人が報われる、すべてのステークホルダーに対し誠実な組織が社会に選ばれる時代だと思っています。私は、組織であってもそれを構成するのは人だと思っています。これから生きていく人が仕事と同僚と家族と社会に対して意欲ややりがいを見出し、愛着をもち、構成する組織が一体感をさらに延ばすために、「弊社に関わっていてよかった」といってもらえる、「ここがあったから安心してチャレンジできた」といえるような企業となれるように邁進するのみだと思っています。

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