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2021年 読書感想文 #1

2020年は、たった2投稿に終わってしまった読書感想文記事。結構本は読んだのに2投稿ってなんか切なくなりました。笑 今年はどこまで投稿できるかな~。目標設定してしまうと、納得いく内容にならない気がするので、軽~い気持ちで挑戦するぐらいにしておこうかな。


今年に入って読んだ本は3冊。

幡野広志さんの「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろう 2 」

江國香織さんの「きらきらひかる」

石井ゆかりさんの「双子座 3年の星占い」←これカウントして大丈夫?笑

読みかけは2冊。

山口周さんの「ビジネスの未来」ちゃんと理解したくて時間かかる

村上春樹さんの「海辺のカフカ」昨年から読んでるのにまだ上巻


という感じでジャンルもバラバラで、最近はネットで見るエッセイやマガジンにもハマっているので、色々追いつかないです。笑 そういえば、美容室に行った時は、いつも雑誌を見るんだけど、このご時世コロナ予防で雑誌を貸出していなくて、仕方なくTwitterを見ていたのだけど(twitterに失礼)、すっごく良いマガジンに出会いました。twitterって治安悪いなと思っていて、でもたまにこうしてすごく良い発見や言葉との出会いがあって見るの辞められないんですよね。。

またこのマガジンについては別の記事でちゃんと書きたい。マガジンというより、そのマガジンの中にある連載に感動したのだけど、その連載を書いている人に感想が届くようにちゃんと書きたい。←?


話は戻りますが、今回は幡野さんの本の感想を書きたいと思います。(前置き長) この本は、もともとcakesでの連載「なんで僕に聞くんだろう」の書籍化で、cakesに寄せられた人生相談にガン患者である幡野さんがのるという内容です。いつもcakesで読んではいたのですが、結構流し見をしていたような感じで、やっぱり本になって紙で読むというのは重みが違う気がして良いなあと改めて思いました。

本を読んでの感想というより、今回は教訓を得たような感覚になったので、それをつらつらと書いてみようと思います。

◎最悪を想定しつつ、ベストを目指して、ベターで落ち着く。

他人の人生相談ですが、読んでて私までしんどくなるような、どうしようもない事ってあるんですよね。。やり直したいけど過去には戻れなくて、かといって時間は止まってくれないし、いやでも前に進まないといけない。そういう時って冷静になれないし、親しくて大切だからこそ、身近な人に相談できなかったりもする。これは、そんな人に幡野さんなりの思いやりや考えを含めて提案する内容なのですが、日常での出来事はこれの繰り返しだなと。 どんなに些細なことでも絶対大丈夫って事はないし、最悪に備えて準備をしておく。100点が取れなくても事なきを得たらそれで充分と思える事。大事なのは目指す過程で、結果ではないのかも。ベストって言葉がカッコ良くて安易に使っていたけど、ちょっと使い方を見直そうと思った内容でした。


◎人生は勝ち負けじゃない。
その人にしか存在しない現実があって、それはその人にしか見えない。
だから他人と比べるのは無駄なこと。

ここ数年は人と比べる事をしなくなって、というより自分のやっている事が比べようがなくて。初めこの一文を読んだときはあまりピンと来なかったのですが、「その人にしか存在しない現実」というのが後からじわじわ訴えてきました。同じ状況や環境にいても、その人にとっての現実は自分と一緒ではない。よく同期や同世代やこの「同」というくくりで比較してしまいがちだけど決して同じではなくて、そこから見えているものも全く違う。比べるより寄り添うことを意識したいなと思いました。


◎たまたまです。

基本的に私は運が良いと思っているタイプです。(唐突) ほんとに実力だけで今があると1mmも思ってなくて、運が良かったからと思ってるから。でも、ガンを患っている幡野さんが運が良いっていうと、同じような境遇の方から自分は運にも味方されなかったと皮肉を言われたり、心無い言葉をかけられる事もあるそうです。そんな幡野さんが、そういう状況をうまく振り切るときに使う言葉が「たまたまです。」 良いことも悪いことも何のせいでもなくて、たまたま。私も謙遜なしでこんな素敵な言い回しができるようになりたいなと思いました。


なんだかサラッと書くつもりがまあまあなボリュームになってしまいました。でもスッキリ。

以上です!

と、ここまでで一旦投稿したのですが、もう1つすごく響いたというか、なるほどなぁと思った内容があって、やっぱりそれについても触れようと思います。教育に関わることだったので、専門知識もないのにこの内容に触れるのはどうかなと思って書くのを辞めてみたものの、私自身すごく参考になったし、私が参考になった勉強になったって感じたように、この先誰かの役に立てるかもしれないと思って書き残しておこうと思います。

◎人生相談において
 悩む人の特徴:思考力が弱い。
これは決して、バカにしているわけでもなく、知能が低いわけでもなく、その本人が悪いわけでもない。とりわけ若者の多くに、やりたい事が分からないという悩みが多い。
 ⇒なぜ悩むのか、なぜ考えきれないのか。これは、「教育」による問題ではないかと触れている。

幡野さんは、「家庭教育」。AERAなどで人生相談にのる鴻上尚史さんは、「学校教育」。いずれにしても、子どもの頃に受けた教育によって、その人自身の思考力は影響を受ける。子どもの頃に関わる大人は、家庭であれば親、学校であれば教師。もちろん人それぞれ能力には差があるし、得手不得手は当然あって、本人の頑張りが功を奏すこともある。何気ない大人の会話や表情、態度を子どもたちは敏感に読み取って、大人たちに叱られない無難な道を選んでしまいがちで、顔色を見て取捨選択してきて、いざ1人社会に出るとなった時に、自分のやりたい事が分からなくなるそうです。

これは他人事ではなく、自分に置き換えて振り返ってみても、心当たりばかりで、ちゃんと夢を持って動いている周りの人たちを見て、すごく自己評価を下げていたことを思い出しました。社会にもみくちゃにされながらも、色んな失敗をして、頑張って評価されて、自分らしく生きていく過程で、やりたい事や目標が見つかると人生が豊かになるな、と現時点でやっと分かった身としては、遠回りしたことも悪くなかったなと思えます。でもこれが、未だに何がやりたいのかわからない、なんの為に生きているんだろうって思っていたとしたら、このコロナ禍も相まって絶望的だったかもしれないなと思います。

思考力は、やっぱり場数を踏むことで鍛えられると思います。それが幼い頃から訓練されていると、迷いが少ないのかもしれませんが、大人になってからもずっと鍛え続ける必要があるとも思っています。選択の繰り返しで、見誤ることも多くて、そこからどう軌道修正していくか。これには思考力が必須です。

結局長々と書いてしまいましたが、幡野さんの書く文章からはいつも学ぶことが多くて、自分の中でうまく消化しようと思ったらこうなりました。笑

また時間をあけて、この本を手に取ってみようと思います。

今度こそおわり。

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