見出し画像

振り返れば、キラキラなデイズ。

書きたいことなら どれくらいー
あるかわからなく あふれてるー
わったっし こっこーろはー
おっしゃっべーりだわ〜

無言どころか。

ただ最近いろんな事がありすぎて、日々が目まぐるしくて、心どころか体中にいろんな感情が溜まってんのに、いざ出そうとすると糞詰まりみたいな感じわかりますかね、力むと若干痛いみたいなあれ、続けていくべき事と終わりにするべき事、ちょっともうどうでもいい事と睡眠時間削ってでも大切にしたい事、それぞれに人、それぞれに愛、関わる自分の胸の内、向井秀徳並に自問自答、心が曇りだすのは立ち止まる合図、悩んでるふうで本当は答えなんてあの時秒で出てただろう、それを騙し騙し引き伸ばしてもいつかはお別れの時が来る、じゃあなんで柄にもなく自分の心に嘘ついてたのかと問われればそんなもん、あなたが大好きだったから、ただそれだけだ。


20年前やってたバンド、speena(スピーナ)の音楽を
触れ直して今日に繋げる振り返りジャーニー
10枚目のシングル(wiki参照)、キラキラデイズ。

5年間でシングル10枚、アルバム3枚か、なかなかやるじゃんがんばったじゃん3人娘。最後のシングルはさすがの、キラキラだね。



画像1




キラキラデイズ / speena

1. キラキラデイズ

歌詞と曲。
これ新幹線の中で作ったな、ラブスタッフが取ってきてくれたタイアップ、ECCアーティスト専門学校のCM、これからビューティなワールドに飛び出してゆく若きキラキラネイリストたちへの応援歌。
静けさの中、歌始まり、うんアカペラだな、夢に向かうその心意気、野心も携えて希望は溢れて、まるでいつかの自分だ。
きっと少し不安もあるでしょう、そしてその道の先にはいつか壁が立ちはだかる日も、敵が現れる時も、打ちのめされることもあるかもしれない。

そんな時は、あなたに歌おう。
あなたがいるから、日々は美しいのだと。
誰が知るでもない、あなたの孤独な戦い、その時間。
それは間違いなくあなたの糧に、武器に、強さになる。
拙いながらに築き上げた私の場所、speenaが、キラキラ光ってたように。


歌い出しからラララのコーラスまでカナコが作る。
はい誰か続き考えて、ショーコが汽車なフレーズを紡ぐ、確かに窓から見る景色はすごいスピードだ新幹線、500系が好きだったな彼女は、鼻とんがってんだよね、ハプスブルグ家か、aメロ出来た。
この感じでbメロブロック8小節とか作りたくないな優等生曲みたい、ブリッジって感じの短いサビへの繋ぎ、なんかいいのないかな、じゃあワンコードでこんな感じは?とシホ。
よくあるコード感に陥って「なんか普通でやだな」と思いがちな私の救世主さすが、1番出来た。2aショーコ、ここで間奏、とカナコ、オーソドックスに落ちサビ、私の普遍的なメッセージはここに集約されている、歌で伝えたいのはいつだってこんなことだ、笑えよ、どんなふうでもベイビー。

最後の歌詞、「物語は続いてく」のところ、最初は「まだ歩けるはずよ」だったんだけど少し迷ってて、物語〜の方がポップかなぁなんてショーコに聞いてみたら即答で物語〜の方がいいってことで決定、出来た、大阪から東京までの新幹線、551食いながら。


レコーディング。
多分、ものすごくシンプルにやるのがいい曲だと思ったのは、アレンジを自分達でやりたかったのと、この時期のショーコのモードが温かく丸かったから。
シホはカメレオンなの、いつもどんな曲でもそれ用に变化する。カナコはどっちもかな、モードさえなければカメレオン寄り。
スタジオ、演奏録る、誰かのシンセ持ち込む、ショーコがピアノとストリングス打ち込む、歌録る、つつがなく終わる。
speenaだけの現場は初めてで不安だから、監修的立場の人を誰か呼ぼうって事になって、石田ショーキチさんに来て頂いて。
最後のフェイク、さり気なく適当にやってたのを結構ガン上げされた。


PV。
曲に合わせて、ふわっと白いドレスと温もりのある光の中、私のネイルはECCなアーティストの作品、キラキラなネイルチップ。
この可愛いネイルがちゃんと映るように、いろんなポーズを考えて。
歩くように、跳ねるように、踊る。
でも踊ってみると意外とテンポ遅くて、片足の滞空時間長くて、わりと疲れた。 

カメラの向こうにあなたがいる、そんな想像が自然に出来て、なんだか楽しかった。
よく笑ってんな、カナコ。
ショーコが可愛らしい、少女の様、シホはいつだって変わらない、クール。

あたしたちの場所から、物語は続いてく。



泣いたりしてもいいんだよ

だからどうか負けないで

そうよ あなたが笑えば

世界なんか すぐに変わる



泣いたってしょうがないでしょう、という言葉が嫌いだ。
泣くなんて情けない、というやつも。
心の水瓶には常に涙が入っていて、何かの感情でいっぱいになると、水瓶から溢れるように出来ている、それが人だ。
だからこそ、笑顔は強く、尊い。
泣いた後に笑うあなたこそ美しい、そして
私はあなたが笑えることを知っている。




結婚というものは良くも悪くも、人を穏やかにすんのな。
眉メイクって、時代出んのな。

画像4



2. シロップロンド

歌詞、カナコ。
まだ付き合ってんのか、こんなにさめざめしておいて、否、渦中の加奈子はそれなりに恋してんだけどカナコとして傍から見るともう滑稽で笑えてくる、格好のネタ、おそろいの指輪などあろうがなかろうが、心と心が繋がってんのが恋人同士、揺るぎない想いもなしにしてる指輪に意味とかあんのかね、逆にないから形にすがるのかね、愛しているならそれだけでいいはずなのに何故、愛しているという返事を待つのかね、恋はギブとテイクで愛ではないからなのだろうか、そして君は相も変わらず、変わらないままだ。

ああめんどくさい、どこにでもいるカップルみたいなふりをしてるのが楽だと思うくらいに腐ってきた私の恋心、カラメリゼしてごまかせ、どうせならその上で踊れ、修復する気力がない、やる気出ない、今はそれでいんじゃない。


曲、シホ。
この頃ベット・ミドラーをよく聴いてた私、FOR THE BOYSという映画の中で歌う ”STUFF LIKE THAT THERE” が大好きで、メロディが超絶難しいの、絶対歌えるようになってやるってボーカリスト魂に火を付ける系、この曲を遊びに来てたシホちゃんに聴かせたのかな、次に会った時、デモ聴かせてくれて。こんなんでしょ、作ってみた、って。うん好き!シロップにつけよう〜のとこむずい!好き!!しかしシホちゃんて器用だよなぁ。


アレンジ、渡辺善太郎さん。
カバーアルバムで惚れた私、いえ以前からですけれど、もう止まらないラブ。なにこのイントロお伽話の始まり、わかってくれる、バンドサウンドじゃないにしてもギターとドラム効いてる、歌詞の世界観をこんなにも繊細に、大胆に、ちょっと斜に構えながらポップな音にする人いない。
最後のところ、マリオネットの糸が切れちゃったのを表現してみたんじゃ、壊れちゃった〜って感じでな、と笑う善太郎さんがお茶目でまた惚れた。



だからお砂糖をかけよう シロップにつけよう

どうせ甘いなら うんと甘いのがいい

だからお砂糖をかけよう シロップにつかろう

溶かしてしまえば 勝ちなんだって事。


今のあなたの愛なんかでは、私の心は満たされない。
教えたでしょう、何も難しいことは言ってない。
それでもあなたが限界ならば、せめて誤魔化せ、騙せ、私を。
それすら出来ないなら私、脳に砂糖ぶち込んどくわね、考えなくて済む様に。
どうせ一生続くわけじゃないんだし。




善太郎さんはエマニュエル・ベアールが好きだったな。
私はファニー・アルダンが好きで。

画像3



3. キャンディ

歌詞と曲、カナコ。
シロップロンドと同じテーマなので割愛。
甘いってなんとなく可愛い、でも甘ったるいってぬるくて怠惰、この時期の私の「甘い」スタイルとモードは後者。
この後の3rd album シュガムンに続く、というか
この時期作ってたシュガムンのデモ10曲くらいの中の1曲だった、キャンディ。

アレンジ、渡辺善太郎さん。
ハウスなピアノ、しゃがれてクール、グロッケンと鐘の音がガーリーでキュート、絶妙な位置にいるクラップが素敵、叩きたくなる、総じて好み、純粋に歌詞の世界観を音にするスタイルがアート、当たり前じゃんと思う?そうでもないんだよ、生み出す音楽に純粋であろうとすることは、メジャーの世界では時に戦いなんだ。



あなたにはデリカシーが

あたしにはキャパシティが

足りない二人は

甘い恋人達


その言葉を言わないでと
何度言ってもわからないから
言った瞬間、ため息ついたは100万回
デリカシーのないあなたでも
やっとわかったみたい

加奈子って人を許さないよねと
言われたところで屁でもない
キャパシティが狭いのは
あなたにだけよ。



電車がさみい仕事帰り





この頃のインタビューで、次のアルバムはどんな感じ?いい感じ?と聞かれた私は迷いなく、高島忠夫的イェーイなグッダサインを出す。
カバーアルバム制作時、新しい音と人に貪欲だった私と、いつもの音と人でいたかったメンバーの距離は埋まらないまま、誰とやるか、どう見せるか、そんなもんは二の次なんだよ、何がやりたいか、それが全てだ。

恋も仕事も悪い意味で変わらない現実に、出来る事は全てし尽くしても尚、変わらないならもう私が変わるしかないのだな、あちらもこちらもなだめて「まあまあ」って、もうしない。

パン。

限界。


次のアルバムはオリジナル、もう全曲書き上げたよ、曲順も決まってる、これがやりたい、やる。
苛立ちと怒りにまみれて、憂鬱をヒールで蹴散らして、私は虹を滑りたいのよ wow!
つって、走り出すシャンゼリゼは、また次回。



読んでくれてありがとう。らーぶ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?