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ランデブーならvivaな幕開け

さあ、来春のふっかつライブまでに終えられるのか振り返りジャーニーspeena編、そもそも無事出来るのかふっかつライブ、オミクロンよ鎮まり給へ、ネイルサロン勤務の傍ら音楽と、会いたい人に会う時間、ネイルの勉強と、そして気づいたのは、きちんと休むことも予定に入れないと体調崩して口唇ヘルペス5,6個作り上げる自分の身体の限界、疫病感はんぱない、キスも出来ないじゃないのよそろそろ恋人もほしい、来年の4月までは突っ走ると誓ったいつかの私よ、今の私はどうだい出来ているかい、ふっかつライブとネイリスト検定1級を無事やり終えた未来の自分を想像しながらトゥデイオフ、隣で眠る愛猫エメの寝息を聞きながら旅に出よう、あの日の私に会いにゆく、あの日の音にひたひた浸り、あの頃の誰かを慈しむ旅に。


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家でゆるり休む日は、1日中アメを食べる。オレンジベルガモットハニー、瀬戸内レモン、チョコミルク、チェルシーのコーヒー、南天のど飴…口があまっ!てなったら干物に移行、味海苔でも可。


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学生時代から今も友人なlovely達との時間、あの頃無限にあると思っていたそれは、大人になった今では多少の無理をしてでも捕まえるべき時間となった。
仕事と家との限られた人間関係の中、気がつけば驕りにも似た一丁前な自分感を優しく吹き飛ばしてくれるのは、友人をおいて他にはいない。
友は人生の宝、とは昔の人はよく言ったもんだ。


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都内店舗のヘルプ、ランチ休憩終わりのエレベーター前で不意に話しかけられた、可愛らしい女性、うーん、どなただっけな〜と思っていたら
「12月のライブ行きました、sugarです!」
ん?ベイビーちゃん(私の可愛いファンの総称)?え、なんで??
てっきり仕事関係の方かと思っていたネイリスト小林モードからカナコspeenaモードへの切り替えが上手く出来ないまま、でもなんかグッダフィーリング感じるし、ってことでランチの約束をして、後日マックでランチしたsugarちゃん。
歌をやっている、とオリジナルCD、可愛いハンドタオルをくれた。
今日やっと聴ける、楽しみ。




やると決めたなら、思いきりよくね。
明日何が起こるかわからないよ。

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sugarmoon champselysees / speena

(1. キラキラデイズ割愛)
2. ランデブー

歌詞と曲、カナコ。

序章
夢か現か甘い風にくるくる包まれて、グリッターのキラキラ眩い光の粒のカーテンが開けると、そこは知らない街でした。

そんなに深くない夜、レンガの橋、キャンドルの街灯がポツンポツンと並んで、暗めの色の画用紙で出来た家々、窓には電飾、空にはこんぺいとうの星々と、砂糖菓子の月が浮かぶ、少女が拙い手で作り上げた夢の世界はペープサートの人形劇の様、そこに迷い込む私、どこからともなく聴こえる歌声に誘われた甘いランデブー、色とりどりの宝石でデコレートされたピンクのオープンワーゲンに乗り込んで空を駆ける、見下ろす街はお菓子箱をひっくり返した様だ、お砂糖の甘い香り、ここはシュガームーン・シャンゼリゼ。


アレンジ、上田禎さん。
カナコのデモ、もう出来上がってるから僕はサポートするくらいでいいと思います、制作スタッフにそう言ってくれたたーくんは、誘発モダンと言う曲でトンチキクールなピアノを弾いてくれた天才ピアニストであり、オーケストラの譜面も書ける秀才編曲家だ。
そんな方に「アレンジが出来ている」と言ってもらえるのは嬉しいことこの上ない。この世界観を、楽器のフレーズ達をわざわざ変える必要ないやん、少しブラッシュアップすればいいやんな、との言葉通り、クレジットでは初の "Arrangement カナコ、上田禎 " という順番になっている。

ちなみにふっかつライブの譜面の書き方を教わりに2年前くらいに会いに行った時(1ミリも変わってなかった、スレンダーでアーティスティックなトンチキすけべ紳士)、ラズベリーソース・ラズベリーハートを何度も聴いた、辛かった時に、君は素晴らしいコンポーザーやと思うよ、と言ってくれたのに私は「コンポーザーってなに?」と言って笑われたのだった。


レコーディング。
たーくんに言っていたのは「ジャズふりかけをかけたポップスごはん曲」
ジャズにしないでほしい、ジャズシンガーとか興味ない、私にとってジャズとは、聴くにはちょっと退屈な音楽、私の音楽はポップスなの、ということ。
うんわかった、と音楽仲間に招集をかけるたーくん、集ったメンツの豪華なことよ、クレジットまで眩くて直視できん。


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エンジニアはいつものヤシャーン(松本靖雄さん)、一口坂スタジオのだだっ広いコンソールに次々やってくる素敵ミュウジシャン。
ドラムはASA-CHANGさん、ベースは大好き鹿島達也さん、ギターの清水ひろたかさんにピアノはパねえプレイのフェビアン・レザ・パネ、ストリングスには岡村ストリングス、クラリネットはBOB ZUNG、フルート高桑英世さんにブラス隊はBLACK BOTTOM BRASS BANDから、ペットにKOOさん、ボーンにYASSYさん、Saxに松本健一さん。倒れそう、鼻血出しながら。

ASA-CHANGさんはご挨拶した後すぐに、今回の3曲(ランデブー、マーヴェラス・デイ、ラズベリーソース・ラズベリーハート)はどういうジャズでいく?クラシック?アシッド?それとも…
聞きながら ”ん〜、ぜんっぜんわからん” と気を失いそうになる私
「ポップスです!」と言うと、「ポップスね、OK!」とASA-CHANG。

椎名法子ちゃんに楽曲提供した際のレコーディングで、アコーディオン奏者のcobaさんが「スパニッシュなの?ポップスなの?」とプロデューサーに確認していたのを思い出した。
この人は自分に何を求めているのか、一流のミュウジシャンは出来る幅が広いから、どれ?これ!ってやり取りをするんだなあ。
自分の音楽の知識の浅さを再確認したり、でもやっぱり勉強しないあまのじゃくで今日に至ってみたり。

ベーシックなオケ録り、ドラムとベースとピアノと歌、ASA-CHANGさんの「ブラス、どこにどんなのが入るの?歌って!」の一言で、仮歌で歌とブラスフレーズを一緒に歌う忙しさ、気分はコンダクター、なにこんな現場初めてなんですけど、あっここですパララララッパラーラパッパーダン!
鍛えてくれるなあ。


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ベーシックオケに重ねていこうイントロのクラリネットとフルートのフレーズ、ああ、私の頭の中でしか鳴っていなかった音が実際に空気を震わせて楽器から飛び出してくる、素敵ミュウジシャンという、生身の人が奏でるそれはなんて煌めいているのだろう、たーくんが入れたストリングスが逸る気持ちをニヤリと抑える、わくわく盛り上げるティンパニ、グリッターのシャラシャラ(楽器の名前なんだっけな)、ASA-CHANGに叩いてもらうなんて贅沢、さあここだ、始まりのスネアが欲もなくパンっと決まればもう素敵メンズのブラス隊が幕開けファンファーレ、セクシー惚れる、いつもお兄さんみたいに安心感をくれる鹿島さんのベースが駆け出しても転ばないように足元を照らしてくれる、パネのこんぺいとうキラキラ右手の自由フレーズがいちいち胸キュウさせてオールナイト、ブレイクすれば完全に止まりきらないようテンションという名の温度を保つストリングス、2番だしみんな自由にやって下さいの高桑フルートとBOBクラリネットが「そこー!」と仰け反らせて、今宵あなたと甘いことしたい私を後ろから2拍4拍で相槌打ってくるブラス隊、囁く歌には囁きサックスでランデブー、ハーイ、オール、ヘーイ、ナァ〜(パネのピアノが縦横無尽に夜空を駆け巡る流れ星)イ、オウイエ〜でたーくんの作ったブラスフレーズが着地しそうでしないドキドキ、みんなでユニゾンパッパーダン!


コンソールでの私は、もはやただの音楽好きなgirlだった。
思い描いていた音楽が目の前のミュウジシャン達によってみるみる形になっていく様に胸がディンドンしっぱなし、どのテイクをOKにするかなんてのはたーくんに任せて、隙あらばパネのブースに行ってピアノで遊んでた。

いいアルバムになる予感しかしない、いいものを作ることだけに集中していた私を思い出す。
すこうし、ほろ苦くなる胸よフォーティfourの12月。


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ふぁー。なんだこの熱量、驚いた。
当時シュガムンは予算を制作費にふんだんに使ったからか、宣伝があまりなく、インタビューもほぼなかったような。
だからきっと溜まったまんまだったのね、おまたせ、あの日の私、あの日のspeena、愛しのsugarmoon champselysees、待っててくれたベイビーちゃん。

これからたくさん歌ってあげるね、と
1曲1曲に話しかけながら聴いたシュガムン、最高素敵だった。
作ったの誰、天才じゃない?うふふ〜。


3曲いくつもりだったんだけど、思いの外こんな長くなっちゃった。
読んでくれてありがとう。らぶーん。

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