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気づいたところでバンバンバン

どうも執筆する時は、腹の具合がよろしくない日が多い。
身体がダメな代わりに、脳が活発になるのだろうか。
ネイリストという仕事柄、食事時間を含む生活、暮らしのリズムというものが不規則であるから、どうしてもストレスが弱点である胃腸にかかってしまうのが、ここ最近の悩みである。
性に合わない類の人間関係を長く続けていた結果、そのストレスが慢性化していたのだろうという気もするけれど。
なんにしても、今は休むことが大事であると、不意にやってくる胃痛が教えてくれる。

今の私の側には、優しさ以外あってはならない。
バファリンか。


術後の後遺症のひとつに右顔面麻痺があるのだけど、仕事中に集中しすぎたり、後半になったりすると、右目が刺すように痛むことがある。
開けていられないから閉じるのだけど、閉じても痛みはすぐには消えない。
休憩中や、帰りの電車で座れた時は、アイマスクをして目を休める。

涙の分泌が芳しくないことや、機能もまだまだなのだろう、左目を閉じると視界がぼやけていることに、この前気づいた。おそ。
そして、年に一度のMRI、経過観察の日を忘れていた。
たしか2月だったはず、シフトの希望休はとうに出してしまった、やばい、いつだっけ?
予約表で日時を確認する、28日。


シフト表を確認する、28、遅番、やばい。
仕事お休みできるかな、あれ、これ1月のだ。
2月はこっち、28、休みだ!奇跡!!
よかった。ちなみに去年も検査日を忘れて、受付の女にネチネチ怒られたのを思い出した。
今年は怒られずにすむ。


仕事は好きだ、大好きだ。
ただ、身体がついてこないのは厳しい。
サロンワークという修行は、勉強にならない日がないくらい充実しているし、素敵な人に出会えると、やっててよかったなと思う。
もう少しペースを落として、無理なく楽しくできる方法を探したいと思い始めた昨今である。


そんな昨今であるから、休みの日は休むことを心がけている。
とにかく目を休ませたいので、楽しい動画や漫画が満載なスマホとも距離を取ろうと、本を読むことが増えた。

創作は気分次第で、今はもうすぐ配信リリースする新曲のMVで使う小道具、主に愛猫エメのぬいぐるみをコツコツと。
でも今日は眠いし、昼寝しよう。
寝っ転がって、本でも読みながらさ〜、と
星野源「いのちの車窓から」の文庫本を読んでいた。

いくつものシンパシーを感じながら、時に笑わせられ、時に泣かされながら、気づけば読み終えてしまい、幸せな気分で昼寝しようと思っていたのに体うらはら、なぜ私はPCを立ち上げようとしていますか、noteを書く時以外使わないから普段ネイル用具が乗っけてあるPC、バッテリーのとこがなにやら膨らんでガタガタし始めてからはや数年、画面いっぱいに愛猫エメの写真。

この人、書いていて楽しいんだろうな。
星野源の文章に触れて、いいな、私も書きたい、みたいな気持ちになったんだろう。楽しいもんね、特に長文。
「SUN」の歌詞に出てくる、Jなるものが、マイコーだったとはね。
曲の制作話を聞くのはとても楽しい。
私もそんなnoteを書きたい。
お休みだから、目薬もさし放題だしね。

振り返りジャーニー・speena編、シュガーなムーンのシャンゼリゼ。
はーじまーるよー!



sugarmoon champselysees

3.viva! romantic
詩と曲、カナコ。

キャバレーチックなロックンロール。
この手の曲の私のルーツは何になるんだろう?
制作当時は映画、8人の女たちのサントラと、ロシュフォールの恋人達のサントラを好んで聴いていたけど、vista! や LOVE POTION NO.69みたいなコード感とかの好みってどこから・・・好きだった曲を思い出す。
高校の頃ならビートルズのレディ・マドンナ。中学の頃ならXのJOKER。
小学生の頃なら宇宙船サジタリウスのオープニング、中森明菜のTATOO。
なの?かな??
共通点、わかっていただけるだろうか。
なにやらセクシーさを感じる曲、好きだなあ。

イントロのリフから浮かんで、バーっと作った曲。
ベースのフレーズとドラムのズズタタズズタン、途中テンポはそのままにジャジーな雰囲気に、それをぶった切って再びのロックンロール、ラスト3連発を決めたら、溶けてゆく欲望。

アレンジは渡辺善太郎さん、デモを聴いて、ん、これおもろいな、言ってた。
B‐52'sのプラネットクレアって曲が好きで、ポップなのになんか不穏、映画で言ったら、みんな普通に人間に見えるんだけど、ちょいちょいおかしい、実は宇宙人が地球を侵略しようと水道水に毒を流した、それを気づかず飲んだ人々は知らぬ間に感染しちゃってて、まだ飲んでない人から見たいつもの景色は、いつものようで何かが違う、そんな映画があったんですけど、そういう不穏な感じがアレンジで出たらいいなって思う、とお伝え。

(ちなみに映画「チャーリーズ・エンジェル」の、デミ・ムーアが悪者でした〜ってシーンで流れる。屋上で銃を持った、白いスーツ、セットアップのデミ。悪い顔してたよね〜。)

見事にポップで不穏、そしてヤケクソという言葉がぴったりな、ビッチなロックになった。


シュガームーンシャンゼリゼは、少女だった私の夢の世界。


11才で判明した脊柱側弯症、週一で通った鎌倉の病院、治療は激痛、終わって帰り道、母はいつもガラス細工のお店で、動物や果物なんかのガラス細工の小物を買ってくれた。
ある時、目を奪われたのはメリーゴーラウンドのオルゴール。
美しいガラス細工の馬が3頭、曲と共に優雅に回る。
ほしい。きれい。ほしい。でも高い。
無邪気に「これ買って」とは言えないハイプライス、いつか大人になったら自分で買おうと思っていたのに、今はもうない、あの頃の私の夢の国。


召喚!

ガラスの愛馬は大きくなって
私を乗せて夜空を駆ける
星の瞬きは可愛いけれど
時にしたたかな女のあざとい瞬きみたいだ
イラつくから撃ってしまえ
急に全てが嫌になることもあるでしょう?
憂鬱を撃ち殺すのは、幼い日の夢のマテリアル。



レコーディング。


イントロとアウトロに響き渡るオルガンキラキラシンセ、否応なくこちらをひゅー!って言わせるクールさ。
善太郎さんのはみ出し方って、どこまでもインテリジェンス光る。
この頃すでにドラムのショーコは脱退していたので、なんとレコーディングエンジニアのタディ、多田聖樹さんが叩いてくださっている。
ダンシングドールという曲では口笛を吹いていて、何回も録ってたら
「唇がつったんですよね」と静かに言いながら唇を撫でていた、心の平熱30度の超低体温メンズだ。

後に仕事がひと段落したら、デートに誘おうと目論んでいたタディ、ミスチルの桜井さんによく似たイケてるメンズ、ドラム叩いて、コンソール戻って録ったの聴いて調整してって、大忙しだった、高速8連打のスネアが退廃的欲望感めちゃくちゃ出ててすごい好き。
途中のジャジードラムはカナコ、思いの外はみ出さないのがカナコらしい。
シホのコーラス、カナコのコーラスと混ぜてちょうどいい、みたいな目論見が、エッジエンジニアの渡部高士さんのミックスにより、それぞれ左右に振られ、あっさりと外れる。でもそんな小さなところでなく、でっかいとこ見てやるミックスに完敗だ。スネアのなごり?みたいな音、どこから出したの、魔法じゃん。
ラスサビ前のスネア8連打のぶっ刺さり具合、キングじゃん。


”シスター、この手を取れ
 ステップを踏みましょ アンドゥトロワ
 ミスター、この手を取れ
 スカートの中から バン バン バン!”


男なんてどれもだいたいおんなじ
女だってどれも似たりよったり
それとそれがくっつくようになってるなら
私はそれを真似なければいけない、でも
最後にはきっと宇宙人だってバレるから
恋までで止めておこう、viva! romantic。



ベイビーちゃんからもらったラブレターに
初めて聴いたspeenaがシュガムンでした、っていうのがあって。
私にしてみたら、試行錯誤して辿り着いたシュガムンだけど
初めて聴いてくれる人にはどんなふうに映ったのだろう。

誰かの心にずっと住んでいてくれるような
魔法のような音楽、それを創れたら。
あの日の私が想いを込めて
仲間と一緒に創り上げた音楽を
今、大切に触れなおしていきたいと思う。


speenaを愛してくれた
全ての人へ。
ありがとらぶ!

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