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candyよ!lovelyなmusicとは。

ポッケに入れて、何かあったら食べるの、幸せは倍に、悲しみは半分に。
音楽は魔法の薬。

さぁ、どんどんいこう振り返りジャーニーspeena編。


最近、speenaを知らない世代の人達が、speenaを聴いてくれる事があったりする。
デビューは2000年、Daft PunkがOne More Time、J-popなら椎名林檎や浜崎あゆみ、アイドルなら嵐、ざっくりこんな時代にオギャーと生まれたガールズバンド3人娘、speena(スピーナ)。
終わりを迎えるまでの7年間、私個人で言えば23才から30才までの歌と音楽なジャーニー、絶賛振り返り中です。

歌と音楽をやめて10年くらいして、やっぱりやりたくなって始めた昨今
先月に新曲をリリースして次はアルバム、延期続きのふっかつライブも、ニュウアルバムのリリースライブもしたいな、新しい夢のネイリスト街道爆進中の傍ら、ゆっくりマイペースに、止まることなく。
歌っていこうと決めたマイ・ラブライフに、あったかラブベイビーちゃん達(私の可愛いファン)。

気がつけばしっかり大人にカテゴライズされる年齢になった私は壊滅的にハイなテックが苦手、それをフォローしてくれるのはまたもやベイビーちゃんだったりする(一番側でサポートしてくれてるムラタマリエも、元はベイビーちゃんなのだ)。
リツイートしてくれる時のハッシュタグとか、みんなプロっすよね、宣伝担当に迎えたい程に。ギャラは飴ですけど。お手製のべっこうあめ。

聴いてくれるあなた達がいなかったら、私に歌う意味などない。
いつもいつもありがとう、と思いながら、あの日の私が愛したspeenaという音楽を今一度、手にとってゆこう d'e セルフライナーノーツ。

2nd albumの次にリリース、初めてのカバーアルバム
「candy lovely music!!」
純粋なるリスナー、音楽ファンに、しばらくぶりに戻った喜び。
もしよろしければ、ご一緒に。


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自分達で作って自分達で演奏するのがバンドというもの、なのにspeenaらしさ、speenaのスタンダードがいつまで経っても確立されない、曲によって変わる、演奏スキルが足りないと言われるその全て、自分達でアレンジをしていない事が原因なのでは?
個人のデモをアレンジャーさんに投げる前に、バンドでやるべきなのでは?
それをやってこなかったツケなんだろうか?
周防さんのようなプロデューサーがいないとダメなんだろうか?

このまま何も考えずに、お決まりのパターンに慣れていい程、speenaは大物でも有名でもない。
売れなきゃ予算も下がる一方、製作費も宣伝費も、果ては音楽を生み出す時間さえも。
事務所とレーベルが同じという特殊な立ち位置、結果を出さなきゃ契約が切れる、切れたら一体どこで音楽すればいいの?
誰がそれを、みんなに届けてくれるの?

なんかやってたら出来ました、それが許される青い時代はとうに過ぎた。
これがspeenaだと、音で言いたい。結果ではなく、過程で見据えてたい。
それを掴むために、バンドサウンドも歌ものもなんもかんも取っ払って、ジャンルレスな音楽に3人娘を投じたい。
初心に帰れ、このままでは未来がないぞ。

誰もが知っているポップスで、新しい人と新しい音に触れた後、私達は何を手にして帰ってくるだろう?
私はそんな想いでカバーアルバムを、でも思いっきり楽しんでやろうと思っていた。



candy lovely music!! / speena


1. MATERIAL GIRL (MADONNA)

選曲、カナコ。
カバーアルバムなんて最高心躍る!昔から大好きな歌を思いっきり楽しく歌いたい!!じゃあマドンナ!!!
中学生の私はマドンナとシンディ、ティファニー、ベリンダ・カーライル、ホイットニー、マライアという錚々たるシンガーで出来ていて、その中でもずば抜けてポップでエッジの効いたマドンナはアイドルだった。
可愛くてかっこよくてセクシーで、精神的パンク。
14の私はこれになりたくて、毎晩ステージで歌い踊る自分を想像しながらヘッドフォン爆音マドンナごっこをしたものだ。

ヒット曲も好きなアルバム曲もたくさんあったけど、じゃあどれをspeenaでやろうかってなると、ポップとはの追求がカバーアルバムのテーマ、ご本人の代表曲をカバーすることに意味があるってことで、これ。


produced by 小西康陽、コニタン。
新しいアレンジャーさんと出会う、というのも隠れテーマ。
全7曲、2曲ずつ3人にお願いする感じってざっくり決めて、マテリアルガールは絶対danceにしたかった私。
コニタン、踊れるやつにして下さい。
JUNIOR SENIORの次にDJがかけたくなるようなダンスチューン!

私があげたロリポップを舐めながら「オッケーイ」とコニタン。
早々に上がってきたざっくりオケに本番歌入れ、サーフなコーラス。
さぁ、好きにやっちゃって下さいと歌素材を投げれば、ぐうの音も出ないぶちあげダンスチューン、最高クール!

トラックダウンの時、もう踊りだすコニタンと私。
クラブでこれかかったら次、何かける?って話で盛り上がる。
楽しい、音楽って最高に楽しいな。私のテンションもぶちあがった。

後日、コニタンが回すクラブイベントにお呼ばれして遊びに行った3人娘。
コニタンのDJで踊ってたら不意にかかる、speena vs 小西康陽のMATERIAL GIRL。
クラブで回す用にレコードも作ったからね!
ひゅ〜〜〜

「スピーナぁああああ!こっちこーーーい!!!」
あっはっは、いや、そりゃ来るよね、
来るとは思ってたよいえーーい!
「どうもー!speenaでーーす!!」
DJブースの横でご挨拶、お客さんも弾ける笑顔で迎えてくれて、もうそのままそこで踊った、箱みーんなで、この曲で踊った、最高素敵な夜。

マドンナも聴いてくれたかなぁ?送ったような気もするけど、覚えてないや。
音楽好きな友人達にも人気の1曲。このあたり、うれしい。


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アルバムの先行シングルにもなった。いや、した。
年下の男の子の方がspeenaっぽいという意見もあったけど、こっちの方が断然クール。




2. スペシャルボーイフレンド (GO-BANG'S)

選曲、ショーコ。
ゴーバンズなら、あいにきて I・NEED・YOU!じゃない?と私。
いや、この曲すごくいいんだよ!とショーコ、曲が作られた背景を語る。
この曲を知らなかった私、聴いてみたら泣いてしまった、いい曲。


produced by 石田ショーキチ

ショーキチさんはアレンジで、バンド感を出してくれたんだと思う、とは
後のインタビューで
「この曲が一番speenaっぽい」と言われた時のショーコ談。
下手くそ、いや、味のあるメンバーのコーラスっていうところも、ゴーバンズっぽい。ギャルバンっぽさ。
落ちサビからラスサビに向かって駆け上がるストリングス大好きだなあ。
センチメンタル。バス?なつい。


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ジャケのモデルはラブリーなモデルの田中美保さん。
speena聴いてますよーなんてうれしいことを言ってくださったな。
ラブリー美保さんの可愛さ、すさまじい破壊力、MATERIAL GIRLのPVに永久保存されてます。
speenaパンツ作ってもらって、うれしかったな。




3. TRUE COLORS (CYNDI LAUPER)

選曲、カナコ。
マドンナが軍神マルスなら、シンディはニンフ、または天使。
14の私は転校先でいじめにあう、上履き何回なくなったっけな、学校を休む、部屋でスピーナの膝に顔をうずめながら人生で初めて死にたいな、と思うその心に、ゆっくり優しく染み込んできたのがシンディ・ローパーの歌う名バラード、TRUE COLORS。

本当の色、あなたらしさ、私は知ってる。
虹のように美しいそれを、怖がらないで見せてごらん、世界に。

死ぬの、しゃくだな。私、歌うまいし。
そんなふうに、自分らしく思えた、救われた、歌に、音楽に。
いつしか自分も歌う人になった、愛を歌いかけた、誰かを救えた。
14の私と、28の私、それぞれのありがとうを、シンディに。
音楽って最高素敵ですよね。


produced by 渡辺善太郎

ついに来た。
ついに来てしまった。
女神Charaちゃんのクレジットで何度も目にしてきた、聴いてきた、あの渡辺善太郎さん。
初めてお会いした時の風貌はパリジャン、口を開けば岡山弁のおいちゃん。
ユーモア、ニヒル、アイロニック、普通もわかる天才、そして温かく優しい人柄、好きな女優はエマニュエル・ベアール。

そしてこのアレンジ。
善太郎さんの弾くアコギ、一つの無駄もないベース、ポイントを得たコーラスワーク、あちこちに置かれた隙間、2番からのストリングス、サビいない、チャーチなオルガンが間奏の純粋な光の世界へと誘う、鐘、because you'll know I'll be thereと歌いながら眼前に降りてくる天使の様、4分弱の物語。

全てが好きだ。

全部の音が過不足なく散りばめられた緻密で繊細なアレンジはまるで、色とりどりのガラス細工を三角に積み上げて出来たオブジェのよう。
ディズニー映画のアラジンで王様が遊んでるやつ、あんな感じ、はい惚れた。

レコーディング中、善太郎さんの後ろのソファで、じゃがりこをもしゃる3人娘。
流れてる音が止めば、聞こえてくる咀嚼音に振り返る善太郎さん。
持っていたじゃがりこをスッと取り上げて、床に置く。
じゃがりこを見つめる3人娘と、3人娘を見つめる善太郎さん。

一瞬の静寂。

を破って手をのばす3人娘に
「シマドジョウみたいじゃな。」
なんですかシマドジョウって、あぁ息子さんが飼ってらっしゃる、常にエサ食べてる、あぁなるほど、ぶふぅ笑
こんな風景を、今でも覚えてる。シュールな空間に、居心地が良かった。
みんなで音楽を作ることが、久しぶりに楽しかった。


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春はいいね。花がいっぱい咲いてて、外を歩くのが楽しい。




次でキャンラブ終わるかな。
音楽制作以外に何してたかなこの頃って思い出すけど、あんまり思い出せない。あんまり仕事なかったんじゃないかな。
今までやってきたライブ活動は、これからあんまりやらない方向でいこうって話をスタッフとしたのは覚えてる。ライブで成長するバンドじゃないからって言われて、あ、歌ってて200ぱー楽しめてないのバレちゃったんかな、私のせいかなって思ったり。
avexの社員研修に潜り込んでラスベガスに行ったの、この頃かな。
恋?なんだっけそれ。



読んでくれてありがとう。すっきすっきー。


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