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どこに何をしまったか忘れた…。でも大丈夫。

整理収納のテクニックの1つに収納用品に内容物をマスキングテープなどに書いて貼っておく「ラベリング」という方法があります。

・中身をわざわざ確認しなくても何が入っているのかがわかる
・ものの定位置が決まるので散らかりにくくなる
・家族間でもどこに何があるのかがわかりやすくなる

などのメリットがあるので、私も依頼者様宅でマスキングテープや付箋に中身を書いて貼ることもしばしば。そうすると私たちのような整理収納を施した人がいなくなっても依頼者様自身がどこに何があるかわかるので、1つの伝言のような役割も果たしているんですね。

ラベリングは自分自身で整理収納をするときもしているのですが、整理収納をした時のほんの一手間で過去の自分からの「伝言」に感謝することがしばしばあります。


場所もものも把握しても時間が経てば必ず忘れる

自分でものの量や場所などきちんと管理していると思っても、やっぱり時間が経つと忘れるんですよね。

「なんとなくあそこのエリアにあることはわかってる」

というくらいで、並び順やどんな風に収まっているのかを記憶しているわけではないな…とつくづく思います。

整理収納が割と好き、得意という人ですらそうなのですから、整理収納に苦手意識がある人にとってはなおさらなのかなと感じます。

生活していればものの位置が変わることは日常的にあるし、家の収納を全て毎日触れるわけでもありません。それはもう忘れて当然ですよね。

…となると、どこに何があるのかわからなくなることを憂いているより

「人間とはそういうものなのだ」

と割り切るのが自然なのかなと思います。

どこに何があるのか忘れてしまうことを責めるのではなく、受け入れる。
そしたら整理収納においても行動が変わってくるのではないかと思うのです。


中身を確認しなくてもイメージできるように詳しく書いておく

私のメインの衣装ケースは今使う服がほとんどを占めているのでシーズンオフの服飾小物などは袋にまとめています。こんな感じ。

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残しておこうと厳選したものではありますが、半年以上目に触れないとやっぱり「この袋、何入ってたんだっけ…」となってしまいます。
ここでラベリングの登場。

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内容物がイメージできるように品目は割と細かく書いています。

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ほとんど出番はないけどいざという時必要になる喪服用のバッグ。そのまま剥き身でクローゼットにしまっていたら埃もつくし傷もついてしまうので、袋に入れています。本当は通気性のいい不織布の方がいいのかもしれませんが、あんまりこだわらない私はとりあえずストックしていたショップの袋を活用しています。

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シーズンオフの下着もまとめて圧縮袋に入れてラベリング。
ヒートテックなどはシワになりにくいしギュウギュウに圧縮しても大丈夫です。

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(以前はH&Mで服を買うと何重にもショッピングバッグに入れてくれたのでH&Mの袋多め…)

シューズクローゼットもスペースに限りがあるので手放すか残すか迷っている保留組の靴は袋に入れて一定期間保管しています。
形のイメージがつくように簡単な絵も書いておくと後でわかりやすいです。

ちなみにこのロングブーツは9年前に購入したもので形が気に入って取っておいていましたが、改めて振り返ってみると何年も履いていないことに気がつき、保留期間を経てこの度手放そうと決めました。結構惰性で取っておいているものってあるよな〜と実感。


ラベリングは未来の自分への思いやり

人間なのだから、どこに何があるかは忘れてしまうもの。
心理学者ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線でも示されているように短期間に復習をしないと記憶は定着せず、時間が経つほど最初に覚えた水準まで覚え直すまで時間と手間がかかります。

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出典:Wikipedia

整理収納は勉強とは違いますが、普段あまり使わないものは繰り返し触れる機会はないですよね。「復習」する機会がほとんどない。覚えたことを忘れてしまう可能性は勉強で覚えた内容以上に高いと言えるかもしれません。

「どこに何があるかバッチリ把握した!」と今回しっかり把握できたと思っても半年、一年と経ったらまた確認することになる可能性大です。家が広かったり、収納しているものが多かったらなおのことです。

未来の自分が困らないために今の自分が手がかりを残しておいてあげると、しばらく時間が経ってラベリングを見たとき

「おおっ、これが入っていたのね。過去の自分グッジョブ!」

となること間違いなしです。
実際私も何度も過去の自分に助けられました。笑

それと同時にちょっとほっこりした気持ちになるんですよね。
過去の自分が今の自分に思いやりを持って書いてくれたのだな…と嬉しくなります。

「また同じように探すんじゃないよ。ここにはこれが入ってるんだからね」

と田舎のオカンのような温かい優しさも一緒に感じることができるのです。

クローゼットを開けた時、迷子にならないように。
欲しいものにすぐたどり着けるように。
ラベリングをすることで整理収納もスムーズに、温かい気持ちで進められるかもしれません。

未来の自分にちょっと優しい「伝言」を残してみませんか?




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