いつか終わる夢
「いつか終わる夢」
そんなタイトルのついた、とある曲が昔からとても好きだ
かの神ゲームFINAL FANTASY Ⅹで流れる曲の一つで、私はこの曲と、もう一つの名曲「ザナルカンドにて」を聴いてはなかずにはいられないのだけど
それはおいておいて
そう
夢は、いつか終わるのだ
一期一会
そこそこよく耳にする言葉だが、これはもともと茶道の心得の一つだ
一期は一生、一会はたった一度の出会い
茶道を長く続けていれば茶席に出る機会は多い、けれど、今日の茶会、そこにいるお客様との出会い、それと同じものは二度とない。だからこそ、亭主も客も共に思いやりをもち、心を尽くし誠意を尽くすこと
*
思えば、日本の文化は
終わり
に重きをおくものが多いような気がする
そして、私はその「終わり」に重きを置く
日本文化の静けさと深さがとても好きだ
何事もいつかは終わりを迎える
だからこそ、今、目の前にあるものをたたえ、大切にする
終わりの儚さと
その美しさ
栄枯盛衰は世の習い
そして、そんな「終わり」の儚さと美しさに重きをおく日本文化が好きな私の心には、いつだって「終わりがやってくる」という意識がある
楽しい時、つらい時、どんな時にも終わりはやってくるし
人とのご縁も、いつかは終わるのかもしれない
終わりのもつ儚さと美しさは好きだが
終わりは
寂しい
「終わりは始まり」なんて言葉があるけれど、私は「終わり」に重きをおきすぎる傾向があって、「終わりは始まり」なんてポジティブな気持ちには到底ならないのだ
終わりは寂しいし
終わりはこわい
*
「終わり」があるということを心得すぎているがゆえに、踏み込むことを恐れる自分がいるなぁ…ということを昔からよく知っているのだけど、最近、それを特に強く感じる
いろいろなことがあって、自分の人好きを再認識したからだと思うのだけど
この歳になってもどうしたって打破できない壁の一つだなぁ
人付きあい、人との距離の取り方、自分の出し方
あぁ、難しい
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