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華生ばかり #0101(無料)

ルーティンとして聞く地上波ラジオがどんどん選別されてきたここ最近、コラムを書きためている間に斉藤由貴さんがラジオ降板(無期限出演休止)。ああいうコラムを書いた後にこんなことになるとは。びっくりです。斉藤由貴さんといえば不倫みたいなところあるよって言ったけど、お子さんがいる中での不倫で、しかもキス写真とかパンツ写真はいくらなんでも。家族というくくりの中で何が一番辛いかって、実親に嫌悪感を持ったりすることだと思う。私が娘だったら相当きついな。せめて写真は残さなきゃよかったのに。何で撮るかね? どんなに舞い上がってる時でも、相手とキスしてる時とかに自撮りしようと思ったことがない。そんな発想出る? ファンだからこそめっちゃ腹立ってきて、ニキビがボコボコできるんだけど。基礎化粧品変えたりしてだんだん治ってきたけど、ピークの時は巨大なのが六個もできたんだから。台風も来たし、歩けなかったし、せっかく痩せたのにまたちょっと体型が戻ってしまった気がします。

■ドキュメンタルを全部見た

 ドキュメンタルよ。Amazon限定の。松ちゃんのアレ。ちなみに全画像にそれぞれのリンクを貼りましたので、読み終わって興味の出た方は是非出演者だけでもチェックしてみて下さいね。

 一ヶ月無料でAmazonプライム会員になって見られるみたいなんだけど、普段からAmazonは色々と使うから、せっかくだし普通にプライム会員になって最初にドキュメンタルを見ようと思って。正直そこまでめちゃくちゃ興味があるわけじゃなかったんだけど、アプリをダウンロードして何となくドキュメンタルのシーズン1をタップしたら、映像のヒキがすごいの。キャッチーなの。ワクワクさせるの。中山美穂かよ。とにかく見ちゃう感じなんだよ。(のちのち、あまりにも煽りの映像が良く出来てるので誰が作ってるのか気になって調べたら、PRIDEの煽りVでお馴染みの佐藤大輔さんでした。おお! と納得したけど、それを知ってから見返すと、音楽から映像の雰囲気から、逆に何で気付かなかったんだろうと思いました。佐藤大輔さんの映像は本当に最高。あんなにワクワクさせてくる映像はないと思う。気付かなかった私が言うことでもないけど)概要としては、松ちゃんからの「ドキュメンタル」への招待状を贈られた10人の芸人さんたちがそれぞれ100万円ずつ持ち寄って、自分は笑わずに周りの人を笑わせるというバトルをして、最後に残った一人が1000万の賞金を貰えるというもの(制限時間は六時間)。

 見る前にAmazonに載っているレビューをつらつらと読んでみたら結構辛辣で、極端なものだと「時間を返せ」とか「ここまでつまらないとは」とか「松本人志は終わった」みたいなのがやたら目立つ。でも私は今の仕事をし始めて、特に自分で作品を作るようになってからはあまり人様のレビューに左右されなくなったので(読むには読んじゃうんだけど)レビューはともかく……っていう感じで見始めたんだけど、見始めてすぐに辛辣なレビューが多い意味が分かった。レビューに多く書かれていることはその通りと言えばその通りなんだろうけど(つまらない時間が長いとか、フジモンの態度が気に触るとか)、そもそも「お笑いドキュメンタリー」→「各出演者のメンタルの部分が浮き彫りになると思う」→「ドキュメンタル」ということだから、先ずは、「お笑い要素ありのドキュメンタリー」として見た方がいいと思う。となると、お笑い要素100%のコンテンツだと思って見た人にとっては面白くなかったんだろうなと思うし、笑わないための防御策としての罵声や強めのツッコミが不愉快な人もいるだろうなって納得した。男の人の怒声って無条件に怖いし(私も何回か本気でびくっとしたシーンがあった)、誰かが誰かを強めに殴る(ツッコミ含め)とかいうのは、受け付けない人は受け付けないと思うしね。私も決して誰かが殴られてる映像が好きなわけではないし。そういう、近年滅多に目にしないようなショッキングな要素もあるし、確かに笑いのない時間は長いっちゃ長いと思う。実際、私も途中で数回は画面見るのやめたもん。見るのを止めてはいない。気になるから音は聞いて、iPhone持ったままキッチンとか行ってた。それでも五分くらいで復帰した感じかな。
 というかね、今となっては総尺の長さが有難い以外の何物でもないんだけど、実際に長いんだよ。笑える時間がどうこうというより、作品自体が長いの。ワンシーズンにつき6時間ぐらいあるから。年末のガキの使いの「笑ってはいけない」も6時間ぐらいあったと思うんだけど、あれって相当見る人に優しいエンターテインメントだと思うんだよ。何も考えなくたって、見てるだけで笑っちゃうじゃん。あれにすら文句言う人についてはもはや知らないし、自分で何か作ってから物言えばいいと思うし、一生「自分は娯楽を提供されて当たり前の人間だ」と思い続けながら生きてればいいと思うんだけど。「笑ってはいけない」を全部見るのすら普通は疲れるんだから、そりゃあドキュメンタルをぶっ通しで6時間見るのは疲れると思う。疲れない人はいないんじゃないかと思うよ。それでも繰り返し見ちゃう中毒性があって、私はすごく好き。私の中では近年で言えば超大ヒットコンテンツ。お金払ってよかった。もう何回見てるかわかんない。
 でも、すごいと思わない? Amazonのレビューにつまらないという意見が溢れていることも、私がこういう文章を書いてしまうことも、あの「ドキュメンタル」という作品を見た上で、全てひっくるめてドキュメンタリーになってしまっているということが。

 本編の内容が云々の前に、見てて凄く引き込まれたのが「殆どの芸人さんにとって、参加費の100万円がそう簡単なお金じゃない」という部分。各自100万円を持ち寄って……という概要を読んだ段階では「でもみんな芸能人なんだから、100万とかって小銭なんでしょ?」みたいに思ってたんだけど、借金してやっと持ってくるような人が多いんだなっていうところでびっくりした(ヤラセだ何だという意見は普段から無視しています。どんなものでも信用して観た方が面白いと思っているので)。消費者金融に行く人、治験のバイト(市販される前の薬の人体実験。以前誘われたことがあるけど死にたくないので断った)をして工面する人、親や先輩に借りる人、奥さんに頭を下げる人など様々。ネットニュースの記事によれば、吉本興業の場合はルミネの舞台を大体60回~100回踏めば100万円ぐらいになるそうです。シーズン1に関して言えば、招待状は受け取ったけど断るという選択をした面々もいて、そこも興味を引かれたな。ネットニュースになってしまっていた人だけ名前を出すと、ブラックマヨネーズの小杉さんは辞退した中の一人。他の辞退者もテレビでよく見る有名人ばかりで、自腹で100万円出して「メリットかリスクかが読めない企画に出るか否か」ということへのそれぞれの価値観が垣間見えるというのが、もう既に面白かった。よくテレビに出てるということは、参加者を見て「これ誰だろう?」と私が感じる人よりはお金持ってるとは思うんだけど、それでも出たくないっていうのが妙に生々しいなって思って。参加することがメリットになるのかリスクになるのかは自分の采配とか運次第なのかもしれないけど、100万円を用意するのが大変そうな人たちが参加する様子を見てて「自分の腕を見せつける」やら「参加することで何かを得たい」といった言葉は本当にカッコいいし応援したくなるし、その気持ちとかハングリー精神はすごいなぁと感動した。なんだかんだあるだろうけど「成功」の一番分かりやすい象徴って、やっぱり「お金」なんだろうなと思う。100万円がさほど痛くない人は比較的余裕のある精神状態で参加できるだろうし、借金して参加するような人は意気込みが違うだろうなって思った。自分に置き換えて考えてよ。私だったら参加費の100万円は多分無理。そこで一躍名を上げることができれば優勝賞金一千万円以上のものを得られるだろうけど、自分にそんな自信もないのに100万円用意するのは相当厳しいよね。少なくとも今の自分だと無理だなって思っちゃう。10年前なら出したのかな……。うーん、でも昔の私が100万円を用意してそういう企画に参加するにしても、覚悟がどうの自信がどうのと言うよりは「己を知らない」からこその向こう見ず精神だったんじゃないかなと思う。というか私は声優だから、勿論自分の畑で。お笑いとかではなく、声での何かしらの勝負ということなら、という前提もありきだけど。

 本編についてはとにかく下ネタ(松ちゃん曰く「下ネタではない」とのことですが、下半身出しまくってる以上、一般的にはそれを「下ネタ」と表現することが多数だと思うので、このレビューでは下ネタとします)が多いから、それが苦手な人はそもそも無理だよねって思った。(一応書くけど、私もどちらかと言えば大好きではないです)残り数人になってくると、服着てる人が殆どいなくなるぐらいだから。でもそう考えると、これこそ有料コンテンツに相応しいと思う。本当に、見たくないなら見なければいいと思うから。お金を払ってでも見たい人向けに作れるっていいよね。最終的にそれが一番有難いことなんだと思った。それをずっと考えてたら、今の時代はテレビの規制が厳しくなったってよく言われるけど、それってある意味正解だったんだろうなって思ってきたんだよね。テレビはそれこそお茶の間にあるじゃん。リビングとかに。でもこのドキュメンタルは少なくとも和気藹々と家族で見るもんじゃないと思うし、Amazonのレビューで「下ネタが酷すぎる」「低俗な笑い」「子どもに悪影響がある」と猛批判してる人は、地上波のテレビを見てるのが一番いいと思う。嫌味ではなくそう思う。それが平和だよ。テレビなら今どき、下半身出して笑い取ろうとする人は滅多にいないと思うから。(ちょっと前にあったか。とんねるずのタカさんが司会の、芸人オールスター謝肉祭。裸シーンがあって、BPO審議にかけられてニュースになってた。なんかすごく複雑な気持ちになったな、本当にそういうのが犯罪のように槍玉に挙がる時代になったんだなと……誰が何と言おうが、バブル時代の古いノリを未だにやってると批判されようが、私はとんねるずのワンフー(ファン)だけどね!!!


 いずれにせよ、永久に無料で自分が満足できる娯楽が提供され続けるという時代は終わったんだと思う。お金を出したからこその文句というのも勿論あると思うけど、でもそういうクレームなら、制作する側も無視するわけにはいかないよね。次にも期待していますと言いながらお金を出す人に向けるものなら期待に応えようと思うものだよ(何かを制作してる人は普通そう考えると思う)。一切お金出さないで文句だけ言ってる人のことは、有料コンテンツならあんまり気にしなくていいと思うし、見る側としても「これは自分で選択してお金を出したもの」だと思ってるものとそうでないものに対しては、見てても愛着が違う。というか真剣に見るよ。そういうものだと思う。(映画館で寝る私が言うのもナンだけど)こうなってくると、お金の使い方というのもいよいよ多種多様になってくるよね。私は自分の好きなものや勉強になると思うもの、こういう有料映像コンテンツや音声コンテンツにお金を出すことを勿体ないとは全く思わないけど、知り合いのお姉さん(一般人・30代女性)は、高級な服や化粧品、リゾート地への旅行費などにはどんどんお金を使い、私のお金の使い方を「信じられない」と言うからね。本当に人によるよね、どこにお金を出すかっていうのは。そりゃ私も服が好き、メイクが好き。香水集めるのも趣味。昔はそれこそ、そういう部分に中心的にお金を使ってたから、前述の三十代女性と大体同じようなお金の使い方をしてたと思う。でも「提供された台本を読んで演じることが仕事」というところから「自分で書いて作ることが仕事」になってから、劇的にお金の使い道が変わった。和風曲芸立ち上げ当初はともかく、暫くしてから「今のままの知識量じゃ、すぐに何も作れなくなる」みたいなことを思い始めたから、もはや古着屋でヴィンテージの10万近くする服を買おうなんて気持ちが一切なくなった。私が何万のジャケット着てようが誰にも関係ないけど、作るものは有料なんだから、そのためにお金を使いたい。そういった意味では、私は作品制作をするための研究費にお金を注ぎ込むことが遅かったと思う。

 ドキュメンタルの話に戻ります。ネットニュースには出演者の方々が出てるのである程度ここでも触れていくけど、このドキュメンタルを見たことで、普段はそこまで「この人めちゃくちゃすごい!」と思わずに見てる人たちがどれだけすごいのかよく分かった。一番批判されてるフジモンは、一番すごいと思う。何せフジモンがいるだけで、場が明るくなる。フジモンがいなくなった途端に訪れる地下っぽさ。それは本当にすごいなって思った。地下っぽさは地下っぽさで面白いんだけど、フジモンの太陽っぽさたるや。芸人界のひまわり。上手い表現が思いつかないけど、誰かの何気ない一言に次から次へとツッコんでいくのは、普段はテレビ観て笑ってるだけだけど、四時間とか五時間とか、ずーっと人の言葉を拾ってツッコミ続けてるって、もう習性みたいなものなのかもしれないけど、それにしてもすごいと思った。普通疲れない? 単に人と会話してるだけで、普通は大体三時間ぐらいで疲れるんじゃない? ジミーちゃんも本当にすごい。何がすごいか説明しにくいけど、何かをされてリアクションするジミーちゃんが全部、変!! 見ながら「ジミーちゃん……ほんとに、すっごいな……」って神妙に呟いてしまったほどすごい。ジミーちゃんは絵もすごいけど、存在自体が芸術だね。

 全体通してすごく実感したのが、世の中には「芸人さん」と「芸人じゃない人」の二種類に人間を分類してもいいというほど、芸人さんの頭の中というのは私たちとは違うということ。たまに「番組収録中に誰々が骨折」みたいなニュースが出たり、松葉杖ついたまま番組に出てくる芸人さんとかがいるけど、それが必然なんだということがよく分かった。普通は誰かがすごい体勢で椅子から落ちるとか、そういうアクシデントがあったら驚いて「大丈夫!?」「一応お医者さん行った方がいいよ!!」とか絶対なるであろう場面でも、松ちゃんをはじめとした出演者は爆笑してて、松ちゃんも大笑いしながら「はぁー面白い、大丈夫よねー?(笑)」みたいな感じなのね。そういうのが数え切れないぐらいあるんだよね。小峠さんの頭蓋骨が割れるんじゃないかと本気で戦慄した。でも、むしろ自分から怪我しに行ってるし殴られに行ってる。笑いが取れるなら、多少身体のどこかを怪我するとか血が出るとか、そんなの大したことじゃないっていう脳の構造なんだよ。全裸になって股間を出すこともほぼ何とも思ってないんだと思う。勇気があるとかいう問題でもなくて、恐怖とか羞恥心が一般人とは全然違うよ。汚いもの、生理的に嫌悪感を持つものに関する引き加減も全く違う。一般人の価値観から言ってしまえば「イカレてる」の一言に尽きる。(良い意味で言ってます)きっと昔から芸人さんって基本的にはイカレてたんだと思うのね。てことはやっぱり、出てくる芸人さんが変わったのではなくて、ご時世の流れでテレビ番組の内容や作り方が変わった可能性の方が大きいんだろうね。蓋開けたらイカレてるんだけど、みんなそれを出さないようにバラエティで仕事してるんだなーってしみじみ感じたよ。特に小峠さんとジミーちゃんと宮川大輔さんあたりはぶっ飛び具合がすごすぎて、よくあの異常さをテレビで隠せてるなっていう感動すら覚えた。なんていうんだろう……色んな芸人さんの、すごいレアな映像見せて貰えて本当に嬉しいというか、お金払って見た価値があるとすごく満足したというか。シーズン3までぶっ通しで見て、唯一(一般人的な)まともな感性してるのはアンジャッシュの児島さんだけだと思った。「あっ、怪我させちゃったかな……」みたいな、至極まともな顔をするのね。そう考えたら、アンジャッシュって多分普通っぽい人たちなんだと思う。児島さんはともかく、渡部さんが股間とかお尻出して笑い取る様子って1ミリも想像できなかったから。それはタイプの違いなんだと思うけど。どっちがいい悪いではなく。私はどっちも好きです。

 ものすごく印象に残ってるのが、とある芸人さんが終盤で笑いをこらえすぎて「顔を小刻みに震わせながら、苦渋に満ちた表情で大量の汗を流す」シーンがあるんだけど、あれは一見の価値があるよ。人間って、極限まで笑いを我慢するとああなるんだ、と。私は心配性だから、それを見てて「この人、気が狂ってしまうのでは……」「脳に異常をきたすよ!」とか思っちゃって、ある意味怖いんだけど、でももう本当にあれこそドキュメンタルの真骨頂だと思った。私、極限状態の人間って、大体美しいと思うのね(不謹慎な発言だとは思います。ただしそういう意味では私も多少価値観がイカレていると思いますのでご容赦を)。あれは引き込まれた。どんな映画でもドラマでも、あんな状態の人間を見たことがない。

 全然クローズアップされない部分でも、イヤホンで聴きながら歩いたりしてる時に初めて気付く言葉とかがあって(人数が多いのもあって、スピーカーだと聞こえない声が結構ある)誰かが全裸になった時にさりげなく指摘する「……BCG、4回ぐらい打ってる」みたいな声に気付いた瞬間、歩きながら笑う。ここ最近はちょっとしたことでクレームクレーム炎上炎上ってアホみたいに毎日話題になってるけど、私としては「はいはい、うるせーうるせー」と思いつつ生きてるから、こういう有料コンテンツをどんどんやって欲しい。何かっちゃ低俗、女性蔑視、差別、子どもへの悪影響。このドキュメンタルにも「企画自体が賭博行為」とかいうくだらないクレームが相次いだせいでだと思うけど、シーズン3から芸人さんが100万円をちらつかせるOPの映像が一気に消えてるから悲しいわ。それがいいのにー、生々しくて! とんねるずの男気ジャンケンとか「買うシリーズ」とかもそうなんだけど、ああいうのってホントにクレーム対象なんだね。何がいけないのかよく分からない。思うけど、業界で成功したらこんなに儲かるんだってことを言う人がテレビから一人もいなくなったら、数年、十何年も泥水すすってまで本気で芸能界目指す人なんかどんどんいなくなると思うよ。夢がないじゃん。テレビの方の芸能界のことは私にはよく分からないけど、少なくとも声優業界見てると「こんなに仕事キツいのに、こんなに儲からないんだ」とか、そういう感じの理由で消えていく人もたくさんいるよ。そりゃそうよ!! よっぽど軌道に乗らなきゃ、食べていける収入なんて得られないよ。ただし稼げるようになったら、もうはっきり言って私ですら、これまで見たことのない数字が通帳に載ったんだから。やっぱりひとつの成功の証だなと思ったよ、当時ね。でも今はもうそうじゃないし、業界全体の仕事の値段が下がりに下がってるから、これまでと同じようなスタイルでやってたって先は見えてるというのもあって、和風曲芸を頑張ってるという感じ。だから私と同じぐらいの時期に活躍されていて今でも出ているという方は、ギャラのためというよりは、お芝居することが本当に好きだから続けている人が殆どなんじゃないかなと思う。それこそ誰も見てないのに、部屋の中で一人、漫画に声をあててしまうような。性根から声でお芝居することが好きな人。染みついている人。
 だからドキュメンタルを見てて、何人かの人が「お金の問題ではない」と発言するのも「賞金が欲しい」というのも両方散々見て「そうだよね。勿論お金なんだけど、最終的にはお金じゃないんだよね」と、なんだか初心に返ってしみじみしたのでした。


※このコラムをようやく出せましたが、既に(2017年12月1日)待望の「ドキュメンタル season4」が公開になっています。私はこのコラムをアップして冬コミ用の台本を推敲して書き上げたらすぐ見ます!!

■編集後記

 試験的に自分がハマったもののレビューを書いてみましたが、ネタバレなしで書くのって本当に難しいなと痛感しました。映画とかもそうだけど、見た後に「あの人がこうで、こうで!」って話すのがすごい楽しいじゃん。つらいよね、美味しい部分隠しながら感想述べるって。それはともかく最近本当に寒いですね、特に夜ね。既に毎年真冬に来てるアウターを出して、それを普通に着てます。しかしこのアウターも高かったし長年着ましたが、そろそろ色褪せてきたかなと感じるのでいい加減買い換えようかなと思っています。でもこのアウター流石だなって思うのは、毛玉とかまったく出来なかったし、縫製のほつれも去年やっと確認したぐらいの丈夫さでした(10年以上着たと思う)。アウターは高いの買った方がいいよね、だって毎年、例えば2万か3万のアウター買ったとしたって、7万のアウターが10年保ったことを考えたらそっちのほうがずっとお得じゃん。でももはや今や7万のアウター買う気にはならないんだけどね、お金は他に使いたいところがあるから。
 というわけでまた次回のカナバカでお会いしましょう。冬コミに向けてにわかに忙しくなってきてます、頭の中がね!

作業中BGM:「流れ星ビバップ/小沢健二」

吉川華生

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