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季節と暮らし。

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季節や時間の移ろいを大切にしていきたい。そんな想いでいつもより少し丁寧に『時』を感じてみた生活の記録。
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#和菓子

風薫る、初夏の足音。

本日、5月5日は、奈良時代に中国から伝わった五節句の一つである「端午の節句」です。 日本では「こどもの日」としても親しまれ、子どもたちの(特に男の子の)健やかな成長を祈願する日とされています。 もともと「端午」は月の最初の午(うま)の日を指していたそうですが、「午」と「五」の音が同じ発音であったことから、数字の「五」と意味が混同されるようになり、5月5日が祝いの日となっていったそうです。 五月人形や鯉のぼり、健康を保ち邪気を払うとされている菖蒲湯など、この日にまつわる行事

桃の節句に、東と西の桜餅。

ご近所さんの庭々にある梅の木が、日に日に花開いてゆく姿を見るのが、私の最近の楽しみです。 今朝は、満開の梅の木にメジロが二羽、仲睦ましそうに花の蜜を吸いに来ていて、思わず立ち止まって眺めてしまいました。 小っちゃくて可愛らしく、桃色の中に生える黄緑色がなんとも鮮やか。 朝からとても癒される光景でした。 そんな今日は、3月3日、桃の節句ですね。 もともとは中国の「上巳の節句」という、無病息災を願う厄祓いの行事が由来で、 平安時代に日本に伝わってからは、紙や藁で作った人型

noteをきっかけに出会えた”自分の新たな一面”

noteを書いていると、自分の新たな一面を発見することがあります。 私の一番大きな発見は「和菓子が好き」という自分の一面でした。 前から同世代の子たちより少し和菓子への関心が高いかも?と、薄々気づいてはいたのですが、自覚したのはnoteを書くようになってから。 「あれ、和菓子の記事多いな…?」 客観的に記事の一覧を見て、ようやく自覚に至ります。笑 記事に書きたい!という気持ちも加わり、今年は和菓子への興味を積極的に行動に移し、知識が深まった一年となりました。 お餅や

冬の訪れは、いちご大福から。

二十四節気では、本日より「小雪」という季節に入りました。 東京では、日中の暖かさがまだ十分に残る日もありますが、街ゆく人々からはどこか忙しなさを感じはじめ、少しずつ師走へと近づいているのを肌で感じます。 そんな「冬」を感じさせる和菓子を、今日はおやつにいただいてみました。 新宿にあるお気に入りのお団子やさん「追分だんご本舗」さんで、苺大福の販売がはじまったと聞き、さっそく買いに行ってみました。 いつもお団子ばかりで、大福をいただくのは初めてでしたが、お餅がとろっとやわら

夏の終わりと、わたしと和菓子。

私の今住んでいる家は神社が近く、境内には大きな木々がたくさんあるので、夏になると蝉の声が窓から絶えず聴こえてきます。 聴こえ始めで初夏を感じ、8月上旬は力強い大合唱。そして、今の季節は日に日に数が減って行き、徐々に夏の終わりを感じると共に少し切ない気持ちになる毎日。 蝉の声は、命の音。夏は時間の流れを五感で強く感じさせられます。 夏の終わりと、和菓子。 今日は私が愛してやまない和菓子屋さん『仙太郎』の老玉とくず桜を頂きました! 和菓子が大好きなので季節の変わり目でたまに