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変なプライドはいらない けれど仕事を得るために良いプライドはいる

嫌なプライド

デザイナーさんの話を聞いていた時のことです。「デザインの専門ソフトではなく、ワードやエクセルを使用してデザインをしているあなたはデザイナーとは言えない、そんなことをやっている人は嫌い」と同業者に言われたそうです。私の中では頭の中にハテナが浮かびました。その人はお客様自身で文字を変更出来るように、そのソフトでデザインしている人。私はその人の方がお客様のことを思っている本当のデザイナーだと思ったからです。

ふと大学時代のことを思い出しました。同期の自称絵が上手い人が、同じく同期のAO入試で合格した人に対して「あんたみたいな人がいるから学校のレベルが下がる」と怒っていました。言われた人が泣き、教室は居た堪れない雰囲気になり、私はその人を慰めることに必死でした。その人以外にも「私たちは優れている」といった発言をみんながいる前で言っていたことから喧嘩になったり、仲の良い環境ではなく、悪いプライドで傷つけあうような環境にいました。ただのどんぐりの背比べなのにね。そんな中、東京藝大の院に進学した人は、口出しすることもなく自分の勉強することに専念していたことが印象的でした。

「デザイナーとは言えない」と発言していた人は、きっと良い学歴があり良い仕事につけているのかなと。大学の同期のようにプライドが高く、自分がこれだけ頑張っているのに、それごときで名乗られるとデザイナーの価値を下げてしまうという危機感を持ったのかと思いました。トップの方にいる人はどう思っているのかは分かりませんが、人のマイナス点に目を向ける時間があればその時間を自分の勉強に割いていました。賢い方法だと思います。

デザイナーとは

デザイナーという定義は視覚領域において意匠設計や図案、設計をてがける人のこと。中国ではデザインのことを「設計」と記述するそうです。簡単に言うなら目に見えるものはデザインされているもので、その形を決めている人のことをデザイナーと呼びます。

人によってデザインでご飯が食べれたらデザイナーとか、デザインして外に自分の作品を出したらデザイナーとか定義は多少異なるとは思います。

良いものを提供出来るというプライドが必要

私はデザインをしていますが、メーンでやっているわけではないです。そして学生時代は、時間の合間でデザインの勉強をした人間です。プライドが高い人たちからするとデザイナーと認めてもらえない立ち位置にいると思っています。喧嘩を売りたくなる人であり、喧嘩を買いやすい人であるので正直なところデザイナーと名乗りたくないです。

でもお客様の立ち位置になったらどうでしょうか?「デザインしてるけど、専攻で学んでいた訳ではないし、、、、」「メインでやってないし、、、」「まだまだで、、、」なんて発言をしている人に仕事なんて依頼したくないと思います。少なくとも私はそうです。

趣味なら別にそれでいいのです。ただ今言っているのは仕事の話です。人間収入がないと生活していけません。

デザインの業界は資格がなくても誰でも名乗ることができる業界です。だからこそ、自分の腕を上げて、嫌なプライドで蹴落とされたとしても胸を張って「私はデザイナーです。このようなことが出来ます!!お仕事をください」と周りにアピールしていくことが必要なのではないでしょうか。

まとめ

正直私も勉強中とか、変な肩書きをつけて自分を守ってしまいそうになります。でもそれでは仕事にできないことを学びました。私はデザイナーと胸を張って言える様に技術を磨いています。お客様からのありがとうや、お洒落、素敵と言った声を励みに頑張っています。

デザインだけではなく色々な業界で、蹴落とし合いや恨み嫉みがあると思います。人間だから仕方ない。誰だって上の方にいたいんだもの。

私は、蹴落とすのではなく、頑張れと言って励まし、頑張っている姿を糧に自分も良いプライドを持って頑張っていきたいと思っています。

このプライドは、自分の思うかっこいいを押し通すプライドではなく、お客様のイメージに沿ったデザインをできるだけ多くの引き出しで叶えてあげられるというプライドです。種類が多くてややこしいですね。

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