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お弟子モニターを受けることを検討している方へ【リスクの解説】


根本氏お弟子カウンセラーの無料モニターを受けることを考えておられる方へ。

大半の新米お弟子さんは、真面目で誠実で、熱心に活動しておられると思います。

(第一回目から素晴らしいお弟子さんもおられます。)

そのような方でも、お弟子制度中の臨床経験の少なさがゆえ、不適切なカウンセリングを行ってしまうこともあります。

このようなことは、もちろん事前にお知らせされません。

お弟子モニターにまつわるリスク

①スキル・経験不足による不適切なカウンセリング

  • クライアントの問題を解決したいがゆえ、カウンセラー個人の意見を押し付ける

  • 頭が冴えているとアピールしたいのか、カウンセリング開始後数分で、「あなたの問題は〇〇です!」と断言する

  • クライアントに何が起こったのかを知りたいがゆえ、警察の取り調べのような、クライアントにとって過酷な場を作る

  • 途中で集中力が切れる

上記のような問題は、おそらく悪意がなく、
経験を積むうちに改善される可能性があると思います。

②良識・常識の欠如による不適切なカウンセリング

こちらのほうがやっかいで、改善する可能性が高いのかは私にはわかりません。

  • (クライアントから聞いてもいないのに)カウンセラー自身の家庭内暴力の詳細を急にそして泣きながら繰り広げる

  • カウンセラー自身の不機嫌や鬱憤をクライアントにぶつける

  • ずっと下を向いていて、クライアントが話しかけても無視する

  • 理不尽なことでクライアントを責め立てる

  • クライアントが話しているのを幾度も遮り、自己主張を繰り返す

上記①②の出来事はすべて私が経験したことです。

しばらく悪夢を見たり、泣いたり、気分が塞ぎ込んだりといったこともありました。

③すべて自己責任であるということ(何かあっても誰も助けてくれない)

そのようなことがあっても、何の補償もありませんし、誰も助けてくれません。根本氏も介入はしてくださりません。

外部のカウンセラーでも、ベテランのお弟子さんに助けを求める場合でも、もちろん自費です。

だからこそ、カウンセラーの不適切言動を我慢する必要はないと思うのです。

④証拠がないため、他者に相談がしにくい

オンラインカウンセリングでも、密室になります。
何か不適切なことが起きても、証拠がなく、あなたの証言のみになってしまいます。

そのため、信用してもらえなかったり、まともに取り合ってもらえない可能性があります。

私の場合はそうでした。

カウンセリングでトラブルが起きたときにネックなこと⇒証拠がない|Kana 『あなたの傷を力へ』よりそい型カウンセラー◇カウンセラー業界の分析 (note.com)

大切なこと

①最優先事項はあなたの心の安心と安全です

②少しでも「え?」と感じられる言動をカウンセラーがした時点で退避しましょう

カウンセラーの不適切な言動にお付き合いしたり、それを我慢してあげることは、モニターの一部ではありません。

正直なところ、主催者側は「無料なんだから多少のことは水に流して」という意図をお持ちかと思いますが、「多少では済まないこと」も起きることがあります。

こちらが我慢していると、向こうはもっとエスカレートしないでしょうか?

無料だからといって1万円だからといって、あなたの心をすり減らすことはないです。

  • 余裕がある場合は、「〇〇なので失礼します」
    (私は、「相性がよくなさそうなので」と告げていました。)

  • 余裕がなければ即退室して大丈夫だと私は考えます。
    おかしなカウンセリングを行っていなければ、クライアントが途中で退室することはないからです。

  • 後日、心が落ち着き、アンケートを書くことが負担でなければ、
    なぜ退室せざるを得なかったのかをお知らせしてあげてもよいかと思います。

  • もし、あなたが人間観察がお好きで、おかしな言動をしてしまっているカウンセラーを見ていて心から楽しいと思えるのなら、続けていただいてもよいかと思います。

③まずは心を全開にはせず、カウンセラーの安全性を確認しましょう

心を大きく開いていると、おかしなことがあった場合に、すごく傷ついてしまいますよね。

本当は、クライアント側はこのようなことを心配しなくてよいはずなのですが、あなたの心を守るために、まずはカウンセラーの様子を見てみてください。

「この人、良さそうだな。合いそうだな。」と感じられたら、徐々に心のオープン度を高めていってください。

お弟子モニターのギャンブル性

これは私個人の見方ですが、ギャンブル性があると感じています。

新米でも非常に優秀な方はおられますし、その方に当たったらとても幸運です!

一方、「タダより高いものはない」より、もっとつらい思いをしたこともたくさんあります。

号泣したり、死にたくなったりしたこともあります。

心理カウンセラーという対人援助職を自ら選んだ人が、クライアントをグサグサ刺している風景には、耐えがたいものがあります。

ちなみに私は痛い目に遭いすぎて、モニターを受けることをやめました。
ベテランさんのモニターは時々受けます。ベテランだからといって、素晴らしいという保証にはならないのですけどね。

トラウマが大きいかもしれない方は、避けたほうが安全かもしれません


虐待やトラウマのサバイバーである方には(私もそうです)、より慎重な姿勢をおすすめします。あなたの心を守るために。

虐待・トラウマサバイバーは、お弟子モニターを受けないほうが安全です|Kana 『あなたの傷を力へ』よりそい型カウンセラー◇カウンセラー業界の分析 (note.com)

あなたの心が守られますように

あなたがモニターを受けることにしても、やめても、
あなたが安心して過ごせる場所がありますように。

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