メンタルクリニックと諦念と採血とあれそれ。

 主治医が変わってから三年が経過し、四年目に突入した。
 四年通院をして思うのが、先生との相性悪すぎるな!? ということ。
 以前の先生が阿吽の呼吸みたいな、ツーと言えばカーみたいな、とにかく話しやすいマブダチみたいな相手だったこともあって、今の先生は驚くほど合わない。父親より年上だというのも、たぶん原因のひとつだと思う。
 が、こちとらお金を払って診察を受けてるんだ、少しでも調子が良くなるように積極性を持って受診しなければいけない! と気持ちを新たに、今現在考えていることや悩んでいることをすべてまるっと包み隠さずぶちまけてみた。結果は酷いものだった。
 話した内容はここで書けば炎上通報罵詈雑言間違いなし阿鼻叫喚の巷化確実なものなので、〇から百まで一切合切記すことはできないのだけれど、抽象化して掻い摘んだものをさらに上澄みだけ書くと、

・自己嫌悪と加害妄想と被害妄想と異常性の計画的な能動的行為は病気由来なのか元来の性格の歪み由来なのかわからず、だからといって考察することもなく敢えてわからないままを維持することで己が健常ではない可能性を保持し逃走ルートを常に確保しているある意味理性的で計算高い自分は果たして本当に病気と呼べるのか?
・死にたいけど死ねない(家庭の事情)ので死にたい気持ちを放置していたら、うっかり四半世紀ほど経過してしまい、結果的にその気持ちが思考に癒着ないし定着してしまって常時うっすら希死念慮を抱いている状態で生きる羽目になってしまって正直しんどいからどうにかならんか?
・中途半端に理性と常識と倫理観を持ち合わせてしまっているために善にも悪にも振り切れずに宙ぶらりんなのが如何ともしがたい。重ねて性格も悪い(仮)ために内罰的を装って人を攻撃してしまっているような気がしてならない。人間の性格を善に傾ける方法はないんか?

 こんな感じ。
 これからオブラートと建前を取っ払って嫉み妬み恨み憎悪八つ当たり逆恨み絶望を加えて煮詰めたような内容をとにかく喋ってみた。
 が、だ。
 べしょべしょと小汚く泣きながら話す声を遮るように次の診察の予約はいつにするか聞かれ、そのまま診察は打ち切りに。
 おいおいおい、まだサビにも到達してないんだが? 喋りはじめてから三分も経ってないのだが?
 この状況からもわかるように、私の話していたことはすべてただの身の上話であり、病気とはなにも関係ないから自分で勝手にどうにかしなさいということらしい。
 そんな医者側からの意思表示と受け取った。いやあ、捻くれてるね。でもそう受け取るよ! 私の決意と涙を返せ!

 ――ということがあり、もう病院で相談するのやめよ……自力でどうにか頑張ろ……という諦念を抱いたのが前回の診察のハイライト。
 だって性格の悪さは薬じゃ治らないからな……もういいよ……パトラッシュ、なんだか疲れたんだ……腹が立って逆に反骨精神が養われるっていう医者の作戦なのか? そんな気持ちはもう起きないよ……立ち上がる体力がないから諦めるしか選択肢がないんだよ……。
 それと追い出されたわりに急な採血なんかも言い渡されて、三度の失敗の末に左腕と手の甲、右の腕に内出血をこさえるといういつものパターン。
 今回はなかなかレベルの高い失敗だったようで、手の甲の半分が赤く腫れてしまっている。私の血管がスリムな上に俊足で申し訳ない。

 スリムと言えば、毎日いっぱい食べて、最近は自己誘発での嘔吐もせずにいたのに、体重がじわじわと減り続けている。
 どれくらいいっぱい食べているかというと、日に何度かフルグラの700グラムの袋を抱えて、手を突っ込み、そのまま五掴みくらい口に突っ込んでもぐもぐする。美味い! テーレッテレー
 それと別途ドライフルーツ(健康志向!)を間食として一時間に一度くらい美味しくいただく。ダイソーのドライイチジクとドライビーツうめえうめえ。少し前に量が減った。やだー。
 あと、スティックコーヒーをよく飲むのだけど、恒例の胃カメラが近いためしばらくは一日三本までと決めていて、一回で一袋の半分しか使わないことにより最終的に六杯飲めるという裏技を使い、牛乳の代わりに豆乳(コーヒー味)と、オリゴ糖、チョコ、ココアをちょいとばかり入れて黒飴を舐めながら飲むのを毎日やってる。
 ハイカカオのチョコも健康食品だと思ってるからめっちゃ食べる。苦いやつのあとに甘いやつを食べると最高。
 と、そんなんだから昨日、激しい胃痛で目が覚めてのた打ち回ることになるのだ。今年も胃カメラの結果はあまりよくなさそうである。
 糖尿病(最近名称変わったんだってね。ダイアベティスだって。絶対憶えられないね)には気を付けよう。

 そんなわけで、病院は診断と処方を受けるだけの場所で、他は自力でやっていくしかないのだろうなとようやく気付いたのでした。
 セルフヘルプを極めよう……頼れるのは己のみ……!
 だが私は知っている……自分は自分をいとも容易く裏切るということを……!!

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