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テレビが怖い。

ある時、ふと感じたんです。

私、みんなと同じことを言ってる。

当たり障りのない意見・誰も傷つけない言葉・右に同じ

大多数の意見と同じなら安心・・・・??

私じゃなくても良くないか?

病院に勤めていた頃、朝から夕方まで、10名以上の患者さんとお話をするのですが、会話がありきたり、むしろ、同じ話を繰り返している。

そんな日々を過ごしていてある日急に気づいたんです。

私は、ロボットなのか??私はどこにいるんだ?

同じ話を、なんの感情も含まずに話し続ける。

私の意見、私の意思はどこにある?

これは、私の言葉?

なぜ、みんなと同じで、みんなの共感を得られている?

テレビだ。

テレビで言っていること、耳障りのいい部分を切り取って

私は喋っている。

そのことに、周囲も気づかず、

「あぁこの人は、同じ意見なんだ 安心」

おぉぉぉぉーーーーーーーい!!!!!!

何か変だぞーーーーーーー!!!!!!

私たちは一人だって同じ人間ではないのに

全く同じ意見を持っているのは

おかしいんですよ。

お か し い !

私は、咄嗟に「操られている」そう、素直に そう感じました。

恐怖を感じました。

大袈裟に言えば、「私が私ではなくなる」

そう感じました。

なんの気無しに見ているテレビから流れている言葉を

まるで自分の言葉かの様に思い込み

まる自分が共感を得られているかの様に思い込み

安心し切ってしまい

私は、自分の頭で考えることをやめていた。

脊髄反射で喋ってる。

怖い、怖い、テレビ怖い。

こんな日々を続けていたら、テレビのいいなりになる。

テレビを捨てた。

テレビを捨てたことでよかった事はたくさんあるのだけど、

彼との間のコミュニケーションエラーがなくなったことは思いも掛けない副産物だった。

私は、いつの間にか、テレビの様な、彼氏彼女を演じなければならない

と思い込んでいて

自分が、相手に何を求めているのか

相手が、私に何を求めているのか

彼ではなく、テレビばかりを見ていた。

全くの赤の他人から、答えを、正解をもらおうとしていた。

自分の頭で考えることはしていなかった。

だから、ミスマッチが起こっていた。当たり前。

自分は自分に嘘をつけない

私も彼も、自分の言葉、自分の考えだと思い込みながら

お互いがお互いを思い合おうとしているのに、

なぜかミスマッチが起こる。

それは、本当の自分は、自分が真に何を思い、何を感じ、何を発したいのかを、わかっているということ。

外部からの受け売りでは、真の自分は満足できない。

誰とも同じではない 自分は自分でしか生きられない

それを、本当の自分は知っている。

だから、心から伝えたい想いは、誰かの言葉を借りていては

テレビから流れる耳障りのいい言葉では

何も伝わらない。


テレビをつけっぱなしにし

無防備に、言葉を受け入れていると

自分以外の誰かの人生を

誰でもいい人生を

歩むことになって

し ま い ま す よ・・・・・。

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