愛してるけど、好きではない
某ドラマのセリフです。
タイトルはあえて言いませんので、ネタバレが嫌な方は続きを読まない方がいいかもしれません。
こんな真夜中に、いったいなぜこんなセリフについて考えてしまっているのだろうと思いますが、、、気付いてしまったんですよ。あることに。
これは主人公の女性が、夫が同僚と話しているところをたまたま聞いてしまった時に耳に入った言葉だそうです。この夫、妻のことを「愛してるけど、好きではない」んですよ。
…はて?
私は、いや、今までが勘違いだったのかもしれませんが、「好き」の後に「愛する」が生まれてくるものだと思い込んでいました。
その人に出会って、好きになって、付き合って、愛する。
でも、タイトルのセリフを見ると、どうも違う感じがしますよね。
なんだろうこの、もやっとした感じは。。
で、考えてみました。
そして、それらしい答えが出ました。
簡潔に言うと、
愛する=動詞
好き(になる、でいる)=状態動詞
なんです。
動詞、つまり「〜する」というのは、(嘘でもと言ったらあれですが)その能力があれば誰でも出来てしまうんですね。
しかし、状態動詞というのは、「(〜という状態)でいる」んです。自分がこうしようと思って簡単にできることじゃないんです。だって、「状態」だから。常にそうあり続けてるはずだから。
努力すれば出来てしまうことと、努力だけでは難しいこと。その2つが、今回のこのセリフでは「愛すること」と「好きでいること」なんですね。
ストーリーに戻すと、この夫は努力して妻を愛することはできるから「愛してるけど」、「好き(でいる状態)ではない」。
こういうことなんですね。
※完全に私個人の解釈です。
愛するという言葉にはとても良いイメージを持っていたので、このドラマを見てその思いが覆されました。
愛するって、思っていたよりも残酷なんですね。感情が含まれてるようで、そうでない。
愛することよりも好きになることの方が難しいなら、その「好き」という気持ちは大切にしていきたいなと。そんなことを思った夜でした。
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