ディベート不要論

大学の授業で行われたり、高校の授業などでも取り入れられているディベート。

私の意見としては、ディベートは不要だと思う。

ここでいうディベートとは、相手と意見を戦わせて勝者を決めようとすることを指す。

理由は2つ。

1つ目は理論を戦わせても、相手の話を受け入れる余地がなく、相手の意見をつぶそうとしていること。

2つ目は、正しい、正しくない、で決められる問題ではないと考えるから。

つまり、ディベートをしても結論としては、「相手の好みによる」or「両者の意見の中間が現実的な答え」である場合が多いのではないか。

実際に私がディベートを行った(させられたw)具体的な例を挙げると、

・救急車は有料化するべきか

・原発は廃止するべきか

この2つのテーマでしかディベートしたことないが、この2つのテーマに不満たらたらなので以下に不要だと思う理由を書いていきたいと思う。

まず、「救急車は有料化するべきか」という議題について

賛成派の主な主張としては、医療費によって財政は圧迫されている、大した病ではないのに呼ぶ人が多いためそれを抑制するに有料化する必要がある等の意見

反対派は、有料化することは、救急車を呼ぶことに躊躇いを生じさせ、救えるはずだった命を救えなくする可能性があるため、人道に反している等の意見であった

確かに、双方、的を射ているし、論理的に反論できると思われる。

しかし、私の意見としては、こんな議題でディベートを戦わせることに何の意味も無いと思う。

まず、いきなり救急車を有料化する、といった意見が出ている原因としては財政の圧迫が挙げられている(軽傷での使用も挙げられるがそれもお金が理由のため割愛)が、そうであるならば、財政の中で、いきなり救急車に飛びつくのではなく、どこにどのような予算が使われているのか、その中で優先順位はどのようにつけられるのかを議論する必要があり、救急車の必要性はその中に組み込まれるべき意見であると考える。

従って、救急車だけに論点を絞って意見を戦わせても的外れな意見になっており無意味だと思う。

次に、財政の圧迫をいくら上げたところで、国の借金がいくら増えたところで、税金を上げるという選択肢もあるため、結局どの程度福祉を充実させるべきかという議論に行きつくと思う。

福祉国家で行くべきか、競争を即す資本主義でいくべきか、共和党で行くべきか、民主党で行くべきか、等、永遠に語られるテーマであり、結局自分がどっちが良いのか1票投票し、多数決で主義が決定される。

結局、どっちが良いのかどの主義が良いのかは好みの問題であると考える。

そのため、「救急車を有料化するべきか」は、そもそも的外れで全体を議論できない議題であると考えるし、結局は福祉か競争かどちらの主義がいいのか好みの問題であるとも考える。

だから、勝ち負けを決めようとするのもナンセンスだと思うし、これは論理性が養われるというよりは、それっぽく相手が返しにくい理屈を打ち返すだけの人になるんじゃねって思う。例、それで命が失われても良いということでしょうか?みたいな質問とか。

あともう一つ、原発は廃止するべきかという議題。

これにも不満がある。

私の結論としては、

そんなもん専門的な知識必要すぎてディベートなんて無理やーん

原発がどの程度安全かなんてただの大学生がどれだけ調べても分からんやん

原発を廃止して電力をどれだけ賄えるかも、本で読むだけで分かるわけないし

てか、すぐに止められへんから、今は動かすけど、将来的には安全のため廃止出来るように努力する

っていう意見で大体合意してるやん

いまさら、いるかいらんか議論してどうなるん。中間の落としどころを探す能力を失うやん、勝ち負けなんか決めてたら。

専門的な知識もないから、そもそもこの問題を語ることは難しいし、語れても精々倫理的な面から。

勝ち負けを主軸に、YESかNOなんか5分とか時間制限つけて取り組んだところで中身のある議論なんて出来ひんやろ

やってて時間の無駄やと思う。

それするぐらいやったら、理論立てて書かれた教科書的な本を熟読するか、自分でしっかりとした持論を話せるような問を探して、本で色々調べて論拠を探して、相手を納得させられるクッソ長い文章を自分ひとりの世界で作り上げた方が良いと思う。

それの方がよっぽど能力上がるし、それ以外で上がる方法無いと思う。

(ちなみに、誰かと話し合って違う視点をもらうことは大事やと思う!ディベートっていう手法がいらないと思ってる!)

一人で勉強コツコツしたくない人おるからディベートやってるねんって意見もあると思うけど、それにも反対。

ディベートやってようがやってなかろうが能力つかへんし一緒やと思うんよな。意味ないものをどれだけ積み重ねても意味ないと思う。

っていうことでディベートは不要だと思う

つたない文章でしたがお読みいただいてありがとうございましたああ!




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