「鶺鴒一册」02
(この)鶺鴒に眼過線は(あらかじめ/
/すでに)ない/
/珪灰石の三斜晶系に/
/ノジギクの自生する/
/西/
/から/
/来た
chi-chi, joy-joy-joy//chi-chi, joy-joy-joy
「ノジギク」のことは、かつて朝日新聞1面に連載されていた湯浅浩史さんのコラム『花おりおり』で知った。毎朝、愛読しており、時折、切り抜いてはノートに貼っていたが、そのノートが見つからない。高崎市立図書館で、朝日新聞社発行の『愛蔵版 花おりおり』(湯浅浩史 文 / 矢野 勇 写真)が5巻全部揃っていたので、借りて見ると、「ノジギク」は2001年5月1日から2002年4月30日までのコラムを収録した第1巻の11月の花の6番目(p.125)に掲載されてあった。
▼兵庫県以西の海沿いに点々と分布する。北限の兵庫では県花。栽培種の白い一重の小菊によく似ていて、しばしば自然に雑種ができる。体細胞の染色体数は54本で、栽培菊にも同数のものが少なくない。地理的変異があり、足摺岬などのアシズリノジギク[写真]は葉が白い毛で縁取られ美しい。
兵庫県生まれなのに、「ノジギク」が県花だとは知らなかった。ちなみに郷里、生野町の町花は竜胆(リンドウ)、町木は灯台躑躅(ドウダンツツジ)。
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