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はじめに ― 就活は何のためにするのか、どうやってするのか

このnote(マガジン)をお読みいただきありがとうございます。

このnoteでは、私が実際に就活をするうえで作り上げて「自分に合った企業像」を導き出し、それに合った企業をいち早く見つけ、確実に内定を取るためのノウハウや考え方、戦略をお伝えしていきます。

自己紹介をさせていただきます。
私は嵌五筒(カンウーピン)という者です。「嵌五筒」は麻雀用語の一つなのですが、自分のHNを麻雀用語にするくらいに僕は麻雀が好きで、大学に入学してすぐ麻雀サークルを建てて運営したり、他大学の麻雀サークルにインカレ枠として参加したりしていました。

まさに「学生時代に力を入れたこと」は麻雀だったわけですが、「趣味は麻雀です」というと、世間では結構「えっ…」と思われてしまうのが実情ですし、ESや面接で麻雀の話をしてもほとんどの企業ではよく思ってくれないだろうなと思いました。

しかし自分に嘘はつきたくなかった(仮についても後々苦しくなるだけだと思った)ので、あえてそれを貫く選択をしました。

そんなワガママな僕が選んだ就活戦略が、「自分に合った企業を探す」ことでした。

この戦略をとった結果、今では自分に合った企業で、自分に合った職種の研修を受け、まだ始まったばかりではありますが幸せな社会人デビューを飾れていると思っています。

世間や他人の価値観や意見に囚われず、私のように自分のパーソナルに合った企業を見つけて入りたい方には、このマガジンのノウハウ・戦略が参考になると思います。

このマガジンがあなたの就活の助けになれば、筆者としてこれに勝る喜びはありません。

就活の目的と手段

自己分析や業界分析といった対策分野ごとの話に入る前に、 総論として就活全体のことについてお話しておこうと思います。

そもそも就職活動とは何のためにするのでしょうか。
簡単に言ってしまえば、「自分が大学を卒業したあと働く企業を決定するため」です。 

しかし働ければどの企業でもいい、ということはないでしょう。
いわゆるブラック企業に入り過労死してしまったり、自分のやりたくないことを延々とやらされる企業に入ってしまっては元も子もありません。

そこで私は就職活動の目的を次のように定義しました。

「自分の価値観に合った企業を見つけ、そこに入社すること」

自分が企業や仕事、働き方を選ぶうえで大事なものや譲れないもの、すなわち価値観をはっきりさせ、それに合った企業を見つけて内定をもらい、入社することが就活の目的、ゴールとなると考えます。 そのような企業に入ることができれば、幸せな社会人生活を送ることができると考えられます。

ではそのような「自分の価値観に合った企業」に入るためにはどうすればよいのでしょうか。
選考を通じて企業に入る際に取るべき手段を突き詰めると以下のようになります。

「企業に対し『自分は御社に合った人間である』ことを効果的にアピールすること」

一度企業の立場に立って考えてみてください。企業は主に事業を行うために存在し、事業を行うことで企業理念やビジョンを実現しようとしています。そのため、企業が求めている人間は、結局のところ企業がやっている事業をしっかり執り行ってくれる人間だと考えられます。

どれだけパフォーマンスが良くても、どれだけ人柄がよくても、まずもって「その企業の事業を行う」意思がなければ何の意味もないのです。

そのため「自分は御社の事業について理解している」「自分は御社の事業を行う意思がある」「自分は御社のビジョンを実現したい」などということ、すなわち「自分は御社に合った人間である」ということをESや面接でしっかりアピールすることによって、その企業に入社することができるのです。

現代新卒就活の4つのポイント

現代の就職活動で成功するために抑えておくべきポイントが4つあります。

①能力の有無より「ポテンシャルがあるか」「価値観が合っているか」
②売り手市場と逆求人オファーサイト
③手を付け始めたのが早い人ほど、満足のいく形で終わる
④対策すれば誰でもできる、やるかやらないか

ひとつずつ詳しく見ていきたいと思います。

①能力の有無より「ポテンシャルがあるか」「価値観が合っているか」

先ほども述べたように、新卒就活では「その会社に合っているか」が最も問われます。就活始めたてのころは勘違いしやすいのですが、選考時点で仕事に必要な能力があるかないかはさほど問われないのです。

よって「○○という資格を持っています」「○○の経験があります」といったアピールは皆さんが思うほど有効ではありません。仕事に必要な能力は会社が研修で身につけさせてくれるからです。(応募資格に資格や学習経験を挙げている会社は例外です)

むしろ「会社が研修などでつけさせてくれる能力やスキルをちゃんと吸収できるか」のほうが見られているといえるでしょう。

企業側はその会社の事業内容や仕事内容が学生のやりたいこと・興味のあることに合っていれば、おのずと学生もやる気をもって研修や仕事に取り組んでスキルを吸収し、結果を出してくれるだろうと考えていると思われます。したがってその「やる気」があること、伸びしろがあることを選考時からアピールするべきだと思います。

就職活動で学歴が見られる理由は、学歴が「会社が研修などでつけさせてくれる能力やスキルをちゃんと吸収できるか」を証明する一つのバロメーターになるからだと思われます。

学歴の高さは一般に「どれだけ勉強できたか」を表します。そのため企業は「教えることをどれだけちゃんと覚えて身につけられるか」を学歴で測っているわけです。

応募時点での能力やスキルが問われるのは中途採用の場です。ここでは前職で培った能力やスキルがどれくらいあり、そのスキルが自社で生かせそうかが問われるそうです。そういった場で資格や経験をアピールすることは有効ですが、新卒採用の場では先述の理由によりあまり効果はありません。

②売り手市場と逆求人オファーサイトの存在

2019年現在の就職市場は売り手市場と言われています(このブログをご覧になっているみなさんが就活をされるときも売り手市場である保証はありません)。

ここでいう「売り手」とは学生などの求職者のことです。逆に「買い手」とは新しい人を採用しようとしている企業のことです。

少子化に伴い学生の数が減っていることや、現役社員の高齢化により近いうちに社員が大きく減ることなどの要因から(諸説あります)、学生などの求職者の数よりも企業の採用予定人数のほうが多くなっているそうです。

つまり、かつての「企業が学生を選ぶ」状態から「学生が企業を選ぶ」状態になっているわけです。(だからといって企業をなめてかかったり横柄な態度を取ってよいわけではありません)

こうしたなかで登場したのが「逆求人オファーサイト」です。

オファーサイトは利用料を払って学生のプロフィールを見た企業が無料でサービスを利用している学生に「うちの会社に入りませんか?」とオファーを送り、オファーを受けた学生がその企業を吟味し、入る気があればオファーを承諾するというものです。

このオファーサイトをうまく利用することで、自分を求めている会社=内定を得やすい会社を効率よく探すことができます。

また行きたい会社や向いている仕事がわからない人も、オファーをもらった企業の傾向を見ることで「どういった会社や職種に自分は求められているのか(評価されているのか)」を知ることができます。

オファーサイトの種類や具体的な活用方法は個別記事で詳しくお話ししたいと思います。


③手を付け始めたのが早い人ほど、満足のいく形で終わる 

新卒の就職活動は誰しも初めてです。みんな同じ「就活何したらいいんだ」というスタートラインから始まり、ゴールまでの距離はほぼ一定です。ではなぜ早く、多く内定が出る人とそうでない人に分かれるのでしょうか。

早めに内定が出ている人は早いタイミングで就活に取り掛かっています。

自己分析やES執筆、業界・企業研究などの作業はいずれも一定の時間がかかるため、始めるのが遅いとすべての作業が遅くなるか不完全なものとなり、結果として就活が終わるのも遅くなります。逆に言えば、始めるのが早ければ早いほど早めに内定を獲得することができ、また滑り止めを確保しながらほかの企業の選考を受ける時間的余裕ができます。また複数の内定を得られれば選択する余裕も出てきます。

実際に私が就活(インターン探し)に取り掛かったのは去年の5月の半ばでした。就職活動が完全に終了したのも今年のそのあたりだったので、就活で成功するには丸1年かかると考えるとよいでしょう。

④対策すれば誰でもできる、やるかやらないか

就活に成功するのに特別な才能や資格は要りません(大学を予定通り卒業できる見込みがあることは必要です)。内定を得るためには、誰でもできる必要な努力や作業を必要な分だけすれば足ります。

つまり、内定を得られるか得られないかは必要なことを必要な分だけやるか、やらないかで決まります。このブログではその「必要なこと」とは何なのか、「必要な分」とはどれくらいなのかをお伝えしていきたいと思います。

最速最強の就活プロセス

以上を踏まえて、出来るだけ早く、かつできるだけ満足のいく結果に終わる就活のプロセス(やることリスト)を私の経験をもとに作ってみました。
大学での就活セミナーやや大きな就活対策サイトで紹介されているやりかたや順番とは違いますが、実際の経験としてこちらのほうが理にかなっていると思います。

私のように中小企業やベンチャー企業を志望していることを前提としているので大企業志望の方には妥当しないかもしれませんが、滑り止めとして中小企業やベンチャー企業を探す場合でも使えるプロセスだと思われますので参考にしてください。

【最速最強の就活プロセス】

①自己分析をして先にガクチカと自己PRを書き上げると同時に、
「どんな社会人になりたいか」または「どんな社会人生活を送りたいか」をざっくりでいいので書き出す
⇒自己分析のしかた

②オファーサイトにいくつか登録し、①で作ったガクチカや自己PRを書き込んでオファーが来るのを待つ
⇒ESの書き方(ガクチカ・自己PR)
⇒オファーサイトについて

③オファーが来た会社を公式HPや口コミサイトなどを活用して企業研究し、自分の希望に合った企業だと思ったらオファーを承諾し、インターンや説明会、選考を受ける
※その時志望するところでなくても、同じ業界・業種から複数オファーが来た場合はその業界・業種について研究しておくとよい
⇒インターンについて
⇒企業研究・業界研究について
⇒会社説明会について
⇒GD・GWについて
⇒一次面接について
⇒二次面接~最終面接について

④選考に落ちたら落ちた理由を考え反省し、次回以降に活かす

⑤内定をもらったらその企業より志望度が低い会社の選考やオファーを辞退する
⇒内定獲得後の動きについて

⑥選考を受けたすべての企業の結果が出たら、入社する会社に内定承諾を出す(他の企業の内定をもらっている場合は辞退の連絡をする)

次回以降は自己分析から選考のコツまで、分野ごとに細かく解説していきたいと思います。
①から順番にお読みになることをおすすめしますが、読みたい内容が決まっている方はリンクからご覧下さい。

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