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タイポさんぽとサイクルツーリズム 【文字をめぐる日常 vol.06】

最大10連休となった2019年のゴールデンウィーク。せっかくだしどこか行こうかなと思い決めた場所は信州松本。自転車を輪行してサイクルツーリズムとタイポさんぽを満喫してきました。

サイクルツーリズムと松本市

そもそも長野県はサイクルツーリズムを推奨していて、松本市でもレンタサイクル、シェアサイクルのサービスが充実しています。特に松本市街は自転車で動きまわるには最適なサイズ感とアップダウンの無さ。そして県内2番目の都市という商圏の大きさにこれは自転車でタイポさんぽ(路上文字観察)するにはちょうど良い街なのでは?と思ったのです。

松本で自転車を簡単にレンタルできますが、やはりここは愛車で行きたいもの。自分の乗っているブロンプトンは気軽に輪行できるし泊まりの荷物も飲み込む大型フロントバッグも装備してるんでこういう旅にはぴったりです。

いざ松本へ

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初めての松本は日差しが強く風が冷たい印象。そう言えばどこの店も5月というのに暖房を入れていました。松本駅で自転車を組立てて、この旅の一応の目的として定めた松本民芸館まで自走します。

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日本民藝館とはまた違う空気の松本民芸館。緑が多くなんとも心が落ち着く場所です。荷物を預かってくれたり撮影もOKだったり旅行者にフレンドリー。

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展示内容は地元工芸がメインですが世界からの収蔵品と組み合わせて展示していたりとバランス感覚が光ります。松本の高い文化度は工芸品もその一翼を担ってきたんだろうな。

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お昼は民芸館から少し行ったそば庵 米十でおろしきのこそば。蕎麦単体もめっや美味かったんですがきのこのインパクトが凄かった。このサイズ感と食感は感動モノですよ。

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昼食後は市街地に戻って一応観光ぽい事しとこうかなと思い松本城へ。気楽な気持ちで天守閣まで登る気だったのにまさかの120分待ち。でもせっかくだし…で、並びました。アトラクションみたいな待ち時間だったけど中身もアトラクションみたいな構造でした(階段の傾斜的な意味で)

その後は日が落ちるまでひたすらタイポさんぽ。何度か地方都市を1泊2日で歩くという事をしているのですが、今回は初めて自転車を使うとあって効率が全然違い捗る捗る。明日もあるのでまずは宿泊する松本駅周辺から松本城辺りを攻めます。

松本タイポさんぽ 1日目

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松本は行くまで知らなかったんですがかなり文化度の高い街。特に地元伝統工芸と最近のクラフトブームが合わさったようなお店の感度の高さよ…!と関心しきりです。思ったより若い方が多いしセンスの良い街だなぁと思いながらもそんなお店には入らずずっと文字採集してるんですけどね。でも探した文字もどことなく品があったりで、やっぱり街ごとの文字特性ってあるよなと。

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市街地は城下町らしく小道が多いので小径車が捗ります。いたるところに良い塩梅のフォトスポットがあるのでブロンプトンで旅気分な一枚。

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日も落ちてきたので文字採集も切り上げてそろそろ始めましょうと来たのは松本ブルワリータップルーム本町店。頂いたこの時期だけのBrut IPAは5月の風のような爽やかさ。かなり気に入ったのでお土産に買って帰りました。信毎メディアガーデンのロケーションも良かった。その後は日本酒文化圏らしい酒量のお店で撃沈し1日目終了。

2日目はあずみ野やまびこ自転車道からスタート

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2日目は事前にリサーチしていたあずみ野やまびこ自転車道からスタート。といっても午後からは市街地で文字採集なので白馬の方までは行かず松本市街地から10km程度の「じてんしゃひろば」までです。さわりだけでしたが天気も相まって最高!走っていている間ずっと北アルプス眺められたりと中々こんなコンディションの中サイクリングはできません。今度は自転車道メインの旅をしたいかも。

松本タイポさんぽ 2日目

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2日目のタイポさんぽは南は西松本、北は信州大学辺りまで、徒歩ならまず無理な距離探していきます。泊まりがけのタイポさんぽは後半体力との勝負になるのですが、今回は自転車という武器を得て最後まで涼しい顔をして探せました。それでも帰りの電車で撃沈してしまうあたり、この趣味体力勝負だなと。(ちなみに今回の行程での自転車走行距離は約70kmでした)

今回の個人的ナンバー1文字はこちら

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今回の松本タイポさんぽの個人的ナンバー1はコーヒーぎんりん。袖看板は松本らしく民芸文字、しかし駐車場の店名文字は魅力的に裏切り、欧文看板のサイド部には一服の清涼剤よ。惜しむらくは既に廃業されていたこと。是非一服したかったな…

路上の文字にも文化香る松本

初めての松本、大変楽しかったです。サイクルツーリズムとの相性もとても良い街だという事も分かりましたし、路上の文字もそこはかとない文化の香りを感じる事もできました。次回は街中を抜けてサイクリングメインも楽しそうだし、あえて徒歩でお店巡りも良さそうです。ともかくもう一度行ってみたいと思わせる街は魅力的な証拠。また遊び行きます!

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最後は民芸館の虎の張り子。含蓄のある表情しててちょっと欲しい。


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