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運動チック 漢方で即効

 最近、不登校の子供達が訪れることがある。その多くは起きられない、腹痛、頭痛、めまいなどの身体化した症状を伴っている。我々漢方屋の立場としては身体化した症状を手かがりにして、そして元々の体質や遺伝的要素、環境要素を加味しながら処方を編んでいく。
 チックは時々やってくる。チックには無意識に大きな声を出してしまう音声チックと無意識にカラダのある部分を大きく動かす運動チックがある。多くは両方存在するようであるが・・、ご両親も学校も何かに一定以下わからないようだ。小児科に行っても異常なしといわれて・・・という方が多い。東京時代も小平の辺りの小学生の音声チック(激しい咳が出て授業の邪魔だと担任に言われた)の小学生が漢方薬とコーチング(当院ではカウンセリングではなくコーチングとブレーンストーミング)ですぐに治り、それを聞きつけた三多磨地区のチックの小学生が大挙訪れた。
 今回はこの近くの男子小学生の運動チック(片方の方が大きく動く ツービート時大のビートたけしよりも大きく動く)であった。この子には葛根湯の加減法(葛根湯+アルファ)を処方したところ、その週から改善して数週間で治療終了した。

 葛根湯をよく肩こり頭痛に用いるがこれは傷寒論という2000年前の文章を根拠にしているが、頚方が机の角のようにこちこちに固まるという意味で解釈した場合、本例のようなチックや破傷風の牙関緊急にも利用可能かと思われる。もちろん、現代医療では破傷風に漢方薬だけを用いる医師はいないであろうが。。

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