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【映画レビュー No.2】コンジアム【韓国発ホラー】

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数あるnoteの中からこの記事を開いて頂き誠にありがとうございます。
しがないZ世代独身男の映画レビューです。
一人でも多くの方に映画の魅力が伝われば幸いです。
コメント、いいねとっても励みになります。
いつもありがとうございます。

【インプットしたもの】
コンジアム(原題:곤지암)

【インプット日】
2022年10月15日
なでしこジャパンくらい髪の毛が長かった日

【媒体】
Amazon Prime Video

【監督・作者】
監督:チョン・ボムシク

【インプットしようとした動機】
・「友達と家ホラー」ブームが来ていた
・直近見たホラーがシュール寄りで本質的な怖さを欲していた
・本当はホラー苦手なのにかなり舐めていた

こんな貴方、貴女におすすめ

・没入感のある現代ホラーを楽しみたい人
・複数人でホラー映画を楽しみたい人
・目を覆うくらいの恐怖を何度も楽しみたい人


これから暑くなっていく時期、初夏の夜更かしに最適なホラー映画だと思います、ちゃんと怖い、手頃なホラーをお探しの方にオススメです。

作品内容

2018年制作の韓国ホラー映画。韓国に実在する有名心霊スポットである『コンジアム精神病院』で若い男女YouTuber7人組が再生回数100万回を目指して生配信をする中で、どんちゃん騒ぎをし病院の住民の方からお叱り(生命の剥奪)を受ける映画。無作法な若い男女×呪われし精神病院廃墟という絶対に人が死ぬ設定の、人が死ぬ映画。

感想

※ネタバレを含みます。※長文失礼します。



 人生でまだホラー映画を30本も見ていないホラー新参者ではあるが、
初めて鑑賞途中に怖すぎて顔を手で覆いながら見ていた。以前「呪怨」を見ながらケラケラ笑っていた友達と一緒に見ていたのだが奴も全く同じ反応だった。後述する怖すぎシーンでは、自分も友達も体の片側を得体の知れない恐怖からどうにかして守るために、二貫セットの寿司のようにビチビチに接着せざるを得なかった。

→恐怖シーン前でこの映画を好きになった

 まずコンジアム精神病院に向かうまでの冒頭30分(もっと短いかもしれません)でこの映画を好きになった。「何を目的にし、何故激ヤバ精神病院に行くことにしたのか」という本筋導入のためのカフェでの会議シーンから始まり、次のシーンで「今回の主人公である7名の関係値、パワーバランス、パーソナリティはこんな感じですよー」と、見ている側に分からせてくれる行きの車のシーンをはさみ、病院到着、と冒頭から本編部分までサクサクと進行し、ホラー映画にありがちな恐怖シーンまで長すぎ、退屈な描写多すぎ、ということがなく、自分の中の「これこれこういうのでいいんだよ」おじさんが喜んでいた。
 その結果、94分という映画にしては若干短めの作品時間にも関わらず、二郎系ラーメンもびっくりの胃もたれする量の恐怖シーンを生み出すことに成功している。

→恐怖シーンはもっと素晴らしいです

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 この映画は量だけではなく、質の面でも往年のホラー映画から一線を画しておりその点にも触れさせていただきたい。
 このレビューを見て頂いてこの映画をご覧になられる方がいらっしゃった場合に同じ恐怖を味わって頂きたいため、恐怖シーンの詳細な描写のネタバレは控えさせて頂くが、私の部屋に人間寿司二貫を発生させたシーンの流れを詳細を紹介させて頂く。

 いろいろなんやかんや(コンジアム精神病院内でドキドキ心霊現象ドッキリ)あって男女7人グループのうち、2人の女性が本体から離れ離れになってしまう。身の回りに起きる怪奇現象にうんざりした2人はリーダーのいる病院近くに設営されたベースキャンプを目指し、病院を脱出し病院そばの山道を歩いていく。しかし歩けど歩けど、ベースキャンプに辿り着かない。しまいには一本道なのに同じ道をループしていることに気がつく。ここで第一の絶望をするが、まだ怖くない。
 ここで2人のうち、1人に異変が起きる。異変が起きていないもう1人が声をかけるが返事がない。次のシーンで異変の起きた1人の頭部に装着されたゴープロの映像に切り替わる。病院の住人を怒らせた罰を受け壮絶な刑を処される。第二の絶望、ちょっと怖い。
 友人が目の前で処された女性は道がループしていると分かりながらも「このままだと殺されちゃう」と死に物狂いでベースキャンプを目指す。すると思いが通じたのか先程までループしていた道が正規の道となりベースキャンプが現れる。やっとの思いでベースキャンプに飛び込むとそこはベースキャンプではなく病院の中に通じており、後ろを振り返っても閉ざされた病院のドアで病院の一室に閉じ込められてしまう。第三の絶望、この頃には彼女に感情移入してしまい、一緒に絶望している。
 その絶望も束の間、暗闇の部屋の視界の及ばないところから異様な物音が聞こえる。第四の絶望、この頃には私の部屋では人間寿司が完成しており、両手は顔を覆っている。
 恐る恐る音のする方にヘッドライトを照らすと…。第五の絶望、キャーです。

 これまで私が見てきたホラー映画の基本的な恐怖シーンをパターン化すると以下3つパターンを挙げられるのだが、

  • 対主人公格であれば「驚かし要素→ギリギリ難を逃れる→驚かし要素→…」(簡単に死なれたら困るため)

  • 対モブであれば「エグい驚かし要素→死」

  • もしくは「驚かし要素→なんだよ、冷やかしk→エグい死」

本作品の上記のシーンは「驚かし要素→エグい驚かし要素(1人死亡)→驚かし要素→驚かし要素→エグい驚かし要素→キャー」と見ている側にも何段階も恐怖、絶望を味合わせる設計になっており「ほんまにもう止めて」と途中で音を上げたくなる恐怖シーンが完成されている。
 またホラー映画らしく奇奇怪怪な出来事の説明はほとんど無く、「霊の仕業だから何があっても理屈もないし説明不要でしょ」といった感じでエグい驚かし要素が展開されるがゴープロ視点や定点カメラなどを効果的に使った手法でホラー映画らしからぬ没入感があり、その没入感からくる恐怖が新鮮だった。

→大いなる反省

 この映画を見るまでは、ジャパニーズ名作ホラーとワールドワイドスプラッターをいくつか見ただけなのに「ホラー映画得意やわ、むしろシュールで笑ってしまうわ」とか思ってました。すみません、完全に調子に乗ってました。鍛錬します。

→個人的ベスト名言

なし。

すみません、自分の力では名言という要素においては、なんの成果も、得られませんでした。コンジアム過激派の方、もしあったら教えてください。

この映画から学ぶ今日から活かせるToDo

・心霊系YouTuberになったら霊が怒るようなドッキリ企画はしない。
・帝王学的なリーダーの指示は時に命に関わる誤りがあるため受けない。


もし心霊スポット行くことが避けられないのであれば、協調性のある対等な友人と粛々と巡るが吉かも知れません。

【どれくらい有益だったか】
「ホラー映画得意やわw」という若者を街中で見かけたら
「私にもそんな時期があったなぁ」と懐かしめるようになった。

以上、最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。

参考文献・画像引用元

▽レイアウト参考 とある大学生 様
https://note.com/toaru_student101/n/n5c67cabebea5
非常に見やすく、また魅力的なレビューをされており参考にさせて頂きました。

▽画像引用方法参考 シネマンドレイク 様
https://cinemandrake.com/how-to-kansou
※こちら記事内5番に抵触しておりましたら削除いたします、勉強不足で申し訳ございません。

▽画像の出典 コンジアム公式HP
https://gonjiam.net-broadway.com/

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