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開脚ストレッチをするためには、セットで行うべきことが有ります。

 開脚系のストレッチの危険性に関しては何回も書いていますが、今回は「開脚ストレッチをやるためには」と言う切り口で説明をしたいと思います。

 ココでもう一度なぜいけないのかを説明いたします。

 健康には良い姿勢が必要ですが、これは血管や神経または臓器への圧迫がない状態が、いわゆる良い姿勢の事なのです。

 そして、この良い姿勢のためには筋肉のバランスの良さが必要になります。

 筋肉は拮抗筋と言い必ず対になる筋肉で構成されているのです。腕を曲げる伸ばす、内に捻じる外に捻じるのようにです。

 なのに、なぜ脚を外に開く運動ばかり行ってバランスが取れるのでしょうか?

 内に閉じる運動をバランス良く行っていますか?そもそも脚を内に閉じるストレッチって想像できますか?脚を閉じると反対の脚が邪魔でうまくストレッチ出来なくありませんか?

 そしてさらに、走ったり、踏ん張ったり、山を登ったりという運動をしないと内転筋という太ももの内側の筋肉群は鍛えららないのに対し、太ももの外側の筋肉は、その内側に有る筋肉が弱ければ自然にその分も働いてくれます。ただ歩いても立っても働いてくれているので、ほとんどの人は太ももの外側の筋肉が強くなるO脚になるのです。(私は太ももの外側の筋肉が強いのは脚の筋肉が弱くなっても二足直立で上半身を支えるための筋交い構造としての機能があると考えています)

 年齢とともにO脚は進みますよね?年とともにX脚が進行し反り腰になったと言う方はいらっしゃらないと思います。(肥満による反り腰は、真性の反り腰とは意味が全く違います)

 それなのに、それなのに~。

 なぜ、さらに開脚してO脚を悪化させなくてはいけないのでしょうか?

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 O脚は骨盤を後傾させ、背骨を丸める猫背を形成させるので、腰痛、肩こりから始まりあらゆる痛み、そして神経の圧迫により内科領域に至るすべての病気と無縁ではないのです。

 ちなみに、股関節の開脚をしても大丈夫な人は脚の内腿の筋肉の強い人ですから、きちんとしたトレーニングをしている体操選手やバレリーナ、仕事で内腿を酷使している人なのです。

 ちなみに、ヨガでも開脚のポーズを良くしますが、ヨガが誕生した4000年前のインドの人はどれだけ歩いていたか?生活するのにどれだけ肉体を酷使していたか?そうした人々が瞑想をするために硬くなった肉体をほぐすのに開脚は有効だったことは良く分かります。しかし現代の私たちが同じことをしてしまって本当にいいのでしょうか?

 日本で作られた自彊術も同様です。大正時代の日本人がどれだけ歩いたか?生活もまだ上水道も完備されていない、便利な家電製品も無い生活をしている人の筋肉がどれだけ強かったでしょうか?

 私が驚いたのは、父が赤ちゃんの頃、父の祖母は父をおんぶして5駅先の実家に朝歩いて里帰りをして、夕方にはお土産の野菜も抱えて歩いて帰宅していたそうです。

 現代で赤ちゃんをおんぶして5駅歩けるお祖母ちゃんいますか?私なら絶対いやです。

 残念ながら私たちは便利な生活と引き換えに、それぐらい筋力をなくしてしまっているのです。

 したがって、開脚ストレッチをしたいなら内転筋をそれ以上鍛えれば問題ないのです!! 

 そして、鍛えるのがいやな方は開脚もやめておいた方がいいのです。

 

 

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