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切り替えが難しい息子の対処法Part2 タイマーで終われない時はスタンプの出番かもしれません

前回のnoteで、宿題(子どもはやりたくないけれど、親としてはやってほしいこと)を始められない時にカウントアップタイマーを使うといいかも、というお話をしました。

さて今日はテレビやYoutube、ゲームなど、子どもは続けたいけれど親としては切り替えておしまいにしてほしいときの手立てについてです。

カウントダウンタイマーの使い方は、上記の記事で書いたので詳細は省きますが、
・始める前に時間の約束をする。
・子どもが自分で時間を選び、自分でセットする。
の2つが大事なポイントでした。

◾️タイマーだけではおしまいにできなかった・・・

タイマーを何年も使い続けてきた我が家の9歳息子。それでも、学年が上がるにつれてテレビを終えられないことが多々出てきました。
タイマーが鳴っても「ご飯だよー」と声をかけても、どうしても終えられないのです・・・。

妻は怒鳴って叱るようなことはせずに(本当にすごい忍耐力です)落ち着いてお話をしますが、それでもタイマーが鳴っても終えられなかった事実に息子は膝を抱えて落ち込みます。

当然、夕飯どころではありません。
妻は30分ほど、時には1時間かけてポジティブに励まし、ようやく食べ始めるという毎日でした。

でした。

そう、過去形です。

もちろん今もたまにありますが、3ヶ月ほど前から始めた「みんなハッピースタンプ計画」のおかげで、最近は割と切り替えられることが増えてきたのです。

◾️みんなハッピースタンプ計画

◯ タイマーが鳴って/親が声をかけてすぐにテレビを消せたらスタンプ1個(Youtube、ゲーム含む)

◯ タイマーが鳴って/親が声をかけてすぐにマンガ/本をとじて本棚にしまえたらスタンプ1個

◯ 朝、学校に行く前にスマゼミができたらスタンプ1個

◯ 親が声をかける前に宿題ができたらスタンプ1個

というルールを決めて、スタンプを貯める計画を始めたのです。スタンプ表は100〜150マスくらいで作りました。

50個達成時には、夕飯後1時間一緒に遊べる権(いつもは30分間、スプラやマリカー、トランプ、UNOなどを一緒にしています)

100個達成したらみんなで焼肉!

というごほうびを息子と妻と話し合って決めました。

自分が切り替えをできないことに息子自身も悩んでいたので、うまくいったら息子はハッピー、負担が減る妻もハッピー、もちろん僕もハッピーです。ごほうびの焼肉はみんな行きたいからますますハッピー!!ということで、「みんなハッピースタンプ計画」と名付けました。

◾️ハピスタ計画が発動すると・・・

もちろん、すぐに自分で切り替えることはできません。
でも、「タイマーなったよ。テレビ消そう」といった声かけの替わりに、

「ぺけぽんチャーーーンス!」

と声をかけると、すぐにおしまいにできることが劇的に増えました。(“ぺけぽん”は、我が家でスタンプを押すときのかけ声です笑)

「消そう」というネガティヴな声かけではなく、「チャンス!」とポジティヴな声かけをすることで、息子も前向きになれるようです。
(テレビを消せたときのドヤ顔😤がすごい)

50スタンプ貯めて夜1時間遊ぶときや(その日は仕事と夕飯の支度を超速で頑張ります)、100スタンプで焼肉に行ったときは、
「息子くんが100回も切り替えできたおかげで楽しめるよ〜。ありがとう!」
と、切り替えできたことで、みんなハッピーになれたことをあらためて伝えてます。

◾️ハピスタ計画立案と実施で気をつけたこと

⭐️スタンプは必ず毎日押せて、目標に近づける仕組みを作ります。
例えば「朝スマゼミをしたら」は元々ほぼ習慣化していたのですが、あえて入れました
どうしても切り替えが難しい日でも、「大丈夫、できていることもある!」と伝えるために、確実に1つはゲットしてほしいからです。
低調なときは、もっとハードルが低いものも入れる必要があるかもしれません。

⭐️「スタンプを押さない」ことを罰だと捉えないように意識してます。
切り替えられなかった時でも、「それじゃあスタンプは押せないね」や「残念!できなかったね」と言っては絶望沼に落とすだけなので、「まぁ、そんなこともある!」と気にしていないように振る舞います。
とにかく、「切り替えできた!」という成功体験を積み重ねることが大事なので、できなかった時のことは、本人に意識させてもあまりプラスにならないと思っています。

⭐️目標達成に時間がかかりすぎるとモチベーションが維持できないので、1ヶ月前後で達成できるようにしています(我が家の場合、100〜150スタンプ)。
また中弛みしないように、中間目標の50スタンプでもごほうびを入れました。
大目標を達成したら仕切り直して、また新たな目標を立てます。

◾️妻曰く、“自分でできた感”が大事

我が家は、教員の私よりも妻の方がポジティヴな声かけが得意なので(教育関係の仕事というわけでもないのに、本当にすごい人です)、妻の伝え方からたくさん学ばせてもらっています。

「ここで〇〇ができていたらスタンプだったのに、惜しかったね」などと余計なことを言ってしまい、妻にダメ出しをされたことは数知れず・・・。

そうそう、タイマーをセットしてもスタンプ計画があっても、息子の様子次第で妻は5分ほど前に声をかけてくれています。
「直前に予告したり声をかけても、ちゃんとタイマーがなった時に(声かけなしで)終わりにできれば“自分でできた感”があるでしょ」とは妻の弁です。

押し付けがましくなく声をかけるから、その達成感が生まれるんだよな〜。さすがです!本当にいつもありがとう!!と、毎日息子と向き合ってくれている妻をほめて、日々感謝の念を伝えております(ちなみに、妻は察してほしいと言わずに「わたしがんばった。ほめて」と直接言ってくれるので、鈍いかもしかは助かっています。ほめて、と言われる前に伝えられるように頑張ります)。

最後は、かもしかの妻自慢?になってしまいました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。